ミミロルの花嫁
今日は、ミミロルが花嫁になる日です。
白いドレスやベールもすっかり揃いました。
「そうそう。花束がまだだったわ。」
ミミロルは、大急ぎでタンポポを摘みに出掛けました。
「まあ、美味しそう。」
ミミロルは摘みたてのタンポポを残らず食べてしまいました。
そこで今度はクローバーを摘みましたが、これも摘むそばから口の中へ。
続いて蓮華の花を摘みましたが、やはり次々と口の中・・・・・・。
という訳で、結婚式が始まるまでに花束は間に合いませんでした。
花嫁姿のミミロルがしょんぼりしていると、
「おめでとう。これ、お祝いの印だよ。」
仲良しのパチリス、ロコン、リングマ達が花束を持って現れました。
なんと、タンポポやクローバーや蓮華やスミレの花束です。
「どうもありがとう!」
ミミロルは大喜びで花束を抱え、花婿に寄り添いました。
もちろん結婚式が終わるまで、花を摘まんだりはしませんでした。
おしまい