瞳で分かる恋の色
サントアンヌ号の最後尾に来ていた・・・・・。
船の中には、ジムリーダーとか四天王とかチャンピオンとか、
おまけにサブウェイマスターとかwww
正直、ぼくの敵じゃ無いんだよね・・・・・。
ダツラは、気を抜くなって言ってたけど・・・それも、どうだか。
周りを見てると、みんななんか足りないんだよね・・・。
良い目をしてないっていうか・・・・・。
そんな、憂鬱な気持ちになりながら、風に当たっていると、
後ろに、ぼくより少し年上であろうお兄さんが立っていた。
「?・・・・・・・お兄さん、誰?」
それが、デンジくんとの最初の出会いだった。
第一印象は、
なんか・・・・・・・無駄に格好良いな。
みたいな感じで・・・・。
物憂げな表情をしていたが、目がとてもぼくの好きなタイプだった。
その上、なんか勘違いされるような事とかやってくるし・・・・・。
少しの間話をしていたけど、とってもドキドキしてた・・・。
「それじゃ・・・・・・・俺、もう行くわ・・・・」
そう言って、デンジくんは部屋に戻っていった。
どうやら、寝てたところを、知らない女の人達に絡まれたみたいで、
かなり眠いぃー、って言ってた。
・・・・・・・・ちょっと猫みたいで、可愛い♪
「あぁ、そうだ・・・・・・・リラ、話付き合ってもらってありがと」
なんて、最後に付けるもんだから、ドキッ、としてしまった。
こんな、気持ちは初めて、何なんだろぉー・・・・・・・。
「それって、恋、何じゃない?・・・・・・・」
「絶対そーでしょー!それ以外は考えられないけど♪」
「は?・・・・は!?ちょ、ちょっと、待ってよ二人共!」
同じフロンティアブレーンである、アザミとコゴミに話したら
そんな、身も蓋もない返答が返ってきた。
「いや、身も蓋もあるでしょ・・・・・むしろ、身と蓋位しかないわ・・・・・」
そう言って、ぼくの頭を優しく撫でてきたのは、アザミ。
ホウエン地方バトルフロンティアで一緒に働いてる、お姉さん的存在。
チューブクイーンって呼ばれていて、チューブ型のポケモンが大好きみたい・・・。
ちなみにツンデレ気味www
「いやー!遂に、リラっちも恋する乙女だね〜っ!」
へへへ、と変な笑いを浮かべぼくをからかってきたのは、コゴミ。
コゴミもホウエン地方バトルフロンティアで一緒に働いてていて、
歳も同じなので結構仲が良い。
アリーナキャプテンって呼ばれていて、すっごい厳格な施設の主なんだけど、
コギャル、っていうねwww
格闘タイプが好きみたいで良く使ってるんだけど、まあ、強いね♪
「だ、だから、そういうのじゃないんだってばっー!」
ぼくが必死に弁解しても、二人の勘違いは解けないようで・・・。
「じゃあ・・・・どう思ったんだい。・・・その、デンジって子の事?」
「そ、それは〜・・・・・」
「嫌いって訳じゃー無いんでしょ?」
「ぜ、全然嫌いじゃないよ!!・・・・むしろ、好き・・だ、けど・・・
そういうのじゃ無いんだって!!・・・・・ぼくも、よく分からなくて・・・」
「恋ね」
「恋だね」
「ちがーーーう!!(//O//)」
もう、二人共からかって・・・・・・・・。
恋、じゃ・・・・・・無いよね?
デンジくん・・・・・・・・・。