バトルだよ!全員集合っ!ヽ(・∀・)ノ
「出てきてっ!スターミー!」
「行くでっ!キリンリキっ!」
両者共に、自分の専門タイプを出してきた。
良く鍛えられている・・・・・・・。
少しは、楽しめそうだな・・・。
毒フィールドは、基本的に毒が溜まっているが、
一部分だけ毒が無い場所がある。
トレーナーは、まず、そこにモンスターボールを投げるので、
互いにまだダメージは受けていない。
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
周りが毒なだけあって、両者共に無闇には動けないようだった。
「キリンリキっ!サイコキネシスや!相手の近くまで行け!」
キリンリキは自らの体を浮かせ相手のところまで近づく作戦のようだ。
キリンリキは、ノーマルタイプであると同時にエスパータイプでもある。
タイプを生かした良い作戦だ・・・・・。
「今やっ!キリンリキ、体当たり!」
キリンリキが相手のスターミーの所まで近づいた所で(超シュールだったwww)
攻撃を仕掛けてきた・・・・・・が、
「スターミー!高速スピンよ!」
スターミーが高速スピンをしたので、周りの毒が飛び散り、キリンリキに当たる。
キリンリキは、この時点で毒状態になったが、
スターミーの方は高速スピンのお陰で毒を免れたようだった。
「続けて、雨乞い!」
スターミーの雨乞いで、フィールド上が曇って来て雨が降りだしたので、
フィールドの至る所にある毒が流されていく。
キリンリキは、もう毒状態なので、
自分には不利なフィールドを無理矢理ノーマルフィールドにしたのだろう。
さらに、雨乞いの効果で水タイプの技の威力が上がる・・・・。
上手い・・・・・。
水ポケモンを最大限に活かした戦い方だ。
一方、キリンリキは毒をもろに受けたため衰弱しつつあった。
「もう、敗けを認めたほうが良いんじゃない?」
「なんでやねんっ!まだまだここからや、せやろっ、キリンリキ!」
「キリィリュ〜・・・・・・・・」
キリンリキの体調が酷いな・・・・・・。
「あっそう!じゃあ、これで決めさせてもらうわ!スターミー、ハイドロポンプ!」
スターミーのハイドロポンプを避けきれなかったキリンリキは、
吹き飛ばされて戦闘不能になった。
終わった・・・・・・・・・・。
「・・・・・・キリンリキ戦闘不能、勝者・カスミ」
「やったぁ〜!あたしの勝っちー!」
「くそぉ〜!負けてもーたがな!」
呆気なかった、というより、カスミの方が何枚か上手だったようだ。
「キリィ・・・・・・・」
・・・・・・・!?
キリンリキが相当な毒のダメージを受けている。
早く治療しないとまずいな・・・・。
「おい・・・・!アカネ、キリンリキ少し見せてみろっ・・・!」
「へ?・・・って、うおぉっ!どないしたんや、キリンリキ!」
「ちょっと!毒のダメージかなり受けてるじゃない!!」
俺は、ポケットからポイポ○○プセルを取りだし、ボタンを押した。
“BON!!”
中には医療道具が入っている。
毒消しを取りだし、アカネに手渡す。
「これを、キリンリキの体に塗れ・・・・!」
「お、おう!・・・・・・ってか、なんでポイポ○○プセル持ってんねんっ!」
「こういう時、パロネタは便利・・・・・」
「・・・・・世界観がよぉ、掴めんわ」
アカネがキリンリキの体に毒消しを塗っている間に、
モモンの実と元気の欠片を擂り潰し、特製薬を作る。
「おい、カスミ・・・・・・」
「ひゃ、ひゃあい!!?」
カスミは、相当動揺しているらしく、変な返事をした・・・・・・www
「水が必要だ。スターミーでも誰でもいいが、水を出してくれないか?」
「あっ、う、うんっ!」
モモンの実と元気の欠片を擂り潰した物に少量の水を加え、
キリンリキに飲ませた。
「・・・モモンの実と元気の欠片は相性が悪い。水で少し薄めないと効果が無い」
キリンリキの顔色がだんだん良くなってきた。
もう、大丈夫だろう・・・・・。
「あんた、医療関係の事、詳しいねんなぁ〜・・・・」
「ジムリーダーになる前は、ポケモンセンターで働いてた・・・・」
「え!?あんた、船のスタッフじゃなかったの!!?」
「船のスタッフが、プールサイドで寝てる訳無いだろう・・・・」
つーか、スタッフと間違えられてたのか・・・・・・・・え?マジで?
「船の一階にポケモンセンターがあるから、一応そこで見てもらえよ・・・・」
「お、おう!了解やっ!」
「あ!そうそう、あんた、結局の所誰なのよ?」
「あん?・・・・俺は、ナギサのデンジだ・・・・」
そうか、そう言えばまだ名乗っていなかったか・・・・・。
「え!?デンジってあのシンオウ最強のジムリーダーの!?」
「なんや!そんな、凄い奴やったんかい!?」
とりあえず、二人とはそこで別れ、プールサイドに戻ってきた。
「おう!デンジ!どこ行ってたんだ?」
くっそ・・・・・・また、うるさいのに絡まれた。
しょうがないので、さっきまでの事をオーバに話すと、
「ネクラっwww(爆)」
“ドスッ”
「い、痛い!デンジ!痛いよ!悪かった、俺が悪かった!殴るな蹴るな!」
オーバをプールに突き落とし、
風に当たりたかったので船の最後尾に向かうことにした。
船の最後尾には、一つ人影が見えた。
「?・・・・・・・お兄さん、誰?」
相手も俺の存在に気が付き、振り返る。
最初は男かと思ったが、たぶん・・・女だろう。
そんな、気がする。
「俺は、ジムリーダーのデンジだ・・・・・」
「そう・・・・・・・」
少女は、名前を覚えているかのようにボーッとしている。
ってか、お前も名乗れよ・・・・・・・!
「あぁ、そうだ!・・・・・僕の名前はリラ」
ブオォーッと強い風が吹き、互いの髪の毛が強く揺れる。
「フロンティアブレーンの、リラ、だよ」