女はすぐいがみ合う(偏見かな?(・ω・`=)ゞ)
「なあ、デンジ!プール行こうぜ♪」
「・・・・・それは、お前の炎ポケモンへの虐待のような・・・」
「ちげーよ!?そいつらは、泳がせないから!」
「・・・・・それは、泳ぎたいポケモンへの拘束のような・・・」
「俺様が泳ぎたいだけだし、そんな事言ったら、話進まねーだろーが!!」
「・・・・・まあ、たまには、いいか」
「うおっしゃー!泳ぎ泳ぐぜ泳ぎまくるぜー!!!」
「・・・・・・・うるせぇ、さっさと泳いでこいよ」
「あん?お前は泳がないのか?」
「プールサイドで、寝てる」
「あっそ・・・・・・・じゃあ、行ってくるぜ!」
オーバを見送ったあと、足を少しだけプールに浸し、俺は仰向けになった。
ここ、サントアンヌ号は、豪華客船と言うだけあってプールも設置してある。
昨日から、オーバが行こう行こうとうるさかったので
しょうがなく来ることになってしまった・・・・・・・。
空には、キャモメが飛んでいる・・・・・・・・。
青い空、白い雲・・・・・・・目をつぶれば今すぐにでも寝れそうだ。
“ドンッ!”
「痛っ〜〜〜い!ちょっと、どこ見て泳いでんのよ!!」
「痛無いやろっ!少しぶつかっただけやんっ!!」
「はぁ?ぶつかってきたのに、なにその態度!?頭おかしぃーんじゃないの!!」
「なんやねん!さっきから言わせておけば、悪口ばっか言いよってっ!」
「なに?あたしが悪いって言うの?」
「うちが泳いどった所に飛び込んで来たんやないかい!」
「あんたがいけないんでしょ!!」
「あんたがいけへんのや!!」
・・・・・・・・・・うるさい。
なんだか、わからないが近くで喧嘩しているようだった。
超迷惑・・・(;´Д`)
「あっそう!だったら、こっちだって、黙ってないわよ!」
「黙ってへんやんけ!」
「ポケモンバトルよ!これでどっちが悪いか決めようじゃないの!」
「おぅ、そんなん言うねんなら受けてたったろーやないかい!」
「えーと・・・・あっ!そこで寝てるあんた!ちょっと来なさい!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・Zzz...」
「ちょっと!寝てないでしよ!?なにが、『Zzz...』よ!」
なんか、絡まれたのでしょうがなく体を起こした。
超迷惑・・・(;´Д`)
目の前には二人の少女が立っていた。
声を掛けてきた少女の方は、オレンジ色の髪色に、活発そうな顔立ちだった。
競泳水着を着ていたが、水着が様になっている、余分な肉が無い体型だ。
筋肉質という訳ではないが、しなやかなほどよい筋肉が付いていて、
泳ぎ慣れしているようだった。
とても怒っていた。
喧嘩していたのだから仕方がないが、俺が怒られているみたいで不快。
その後ろにいる少女の方は、ピンク色の髪色に、活発そうな顔立ちだった。
真っ赤なビキニを着ていて、少々太っ・・・・・ふくよかな体型に似合っていた。
ふくよかと言っても、デブではなく、なんというのだろうか、
むっちり、とした男うけしそうな体型だ。
とても怒っていた。
喧嘩していたのだから仕方がないが、俺が怒られているみたいで不快。
最終的に、二人の少女に怒られている男性、という客観的感想に溜め息をついた。
「は、なに?声かけただけでしょ!なに溜め息ついてんのよ!」
「なんやねん、ただ黙りこくって、溜め息つきよって!」
というか、そういう状況に陥った。
「・・・・・・・・・・・なんか用?」
とりあえず、面倒臭くなったので、質問をすると、
「そうよ!あんたに審判やってほしいの!!」
「いいやろっ!暇そうやし!うちらこれからポケモンバトルすんねんっ!」
・・・・・・・・・・・審判、か・・・・。
「あぁ、まあ、いいよ・・・・・・分かった、審判をしよう」
「おぉ!ええんか!?おおきに!」
「そうと決まれば、バトルフィールドに移動しましょっ♪」
こうして俺は二人の少女に手を引かれてバトルフィールドへと向かうことになった。
「とりあえず、勝負する前に、誰だか教えろ・・・・・・」
「へ?あぁ、そうか!自己紹介がまだだったわね!」
そう、誰だか分からないのが一番迷惑・・・・・・。
「あたしはカスミ!ハナダのジムリーダーで、水ポケモン使いよ!」
「うちはアカネや!コガネのジムリーダーで、ノーマルタイプ専門でやっとる!」
「それぐらい、知ってるでしょ!!」
「それぐらい、知っとるやろっ!!」
「あぁ、名前だけならな・・・・・・・・・(よりによって・・・)」
「やっぱり!こんなネクラな男にまで名が知れ渡ってるなんて!凄いわ!あたし!」
「やっぱり、うちの人気は衰えへんなぁ〜♪」
言うんじゃなかった・・・・・・。
もちろん、知っているというのは人気の事では無く、悪名の事だ。
互いに、二・三番目のジムリーダーであるのにも関わらず。
ジムリーダーの仕事であるはずの、トレーナーの本質を引き出し、
リーグ挑戦にふさわしい者かどうかを見極める、を実行していないという。
自分のしたい放題暴れて、トレーナーを追い返すらしい。
この大会が出来たのは、ある意味こいつらのお陰といっても過言では無かった。
誰が、ネクラ男だ・・・・・・・・・、え?マジで?
「対戦形式は、あんたが決めて良いわよ」
「こんな女倒して、早く遊びたいし、簡単なルールにせえよ」
こんな女共殴り倒して、早く寝たいんだか・・・・・・・いや、冗談だけど、
「じゃあ・・・・・・、
使用ポケモンは一体、フィールドは毒・・・・。どうだ?」
毒フィールドは、(耐性が付いているポケモン以外の)体力を常に奪う。
二人の専門タイプは、水とノーマル。相性の有利不利は無し・・・・。
「へぇ、あんた、しっかりタイプ相性とかみてるのね♪」
カスミが、謎の笑みをして俺を見てきた。
え?え?なに?・・・・・・女ってよく分からん・・・・・・?
「うちは、それでええよ」
「あたしもそれで良いわ♪」
「・・・・・・・・・では、勝負始め・・・・!」