スマ○ラXでは、作者は断然ピ○ト君派
「行けっ!ブースターッッッ!!!」
「・・・・・頼む、サンダース・・・・・!」
オーバの一体目はブースター。
相性でいうと、特に有利不利が無い。
「ほぉ・・・共にイーブイ系とは、奇遇じゃねぇか、デンジ」
「・・・・・・・・そうだな」
「ブースター!火炎放射っ!」
「サンダース、かわして10万ボルト・・・・・!」
速攻を仕掛けてきたブースターの攻撃を避け、
サンダースの10万ボルトがブースターに直撃する。
「ちっ!・・・・・ブースター、体当たりだ!」
「・・・・・サンダース、こっちも体当たりだ」
「おっ!どっちが威力あるか勝負って所か?」
「・・・・・・・・・・・・・」
ニコニコと笑い勝負を楽しむオーバに、俺は返事をしない。
“タッタッタッタッ”
“タッタッタッタッ”
「決めろ!ブースターァァァ!」
互いに体当たりをぶつけ合う瞬間、その時を見計らい俺は命令を下す。
「今だ、サンダース。・・・・・軌道を右にずらして、ボルテッカーだ」
“ドンッ!”
作戦が上手く決まり、ボルテッカーを受けたブースターは吹き飛ばされた。
「ブースター!!?」
「良くやった、サンダース・・・・・・!」
もろに食らったのか、ブースターは戦闘不能になっていた。
「ブースター、戦闘不能。一戦目、デンジ様の勝利!」
「も、戻れ!ブースター!」
「・・・・・・・・・戻って良いぞ、サンダース」
互いにモンスターボールにポケモンを戻す。
「やってくれるじゃねーか、デンジ!」
「お前は少し頭を使え。・・・・・真っ直ぐすぎると勝てる勝負も落とすぞ」
「行け、ライチュウ・・・・・・・・」
「来いっ!ゴウカザルッッッ!」
二体目は、ゴウカザル。
炎タイプの他に格闘タイプを備えているが、相性的には、問題無い。
「行けっ!マッハパンチだっ!」
「くっ・・・・・・・・・・・・・・!」
先程のサンダースと違い、スピードが無いライチュウは避けきれず攻撃を受けてしまう。
「まだまだぁ!連続マッハパンチィー!」
吹き飛ばされたライチュウに追い討ちをかけるようにゴウカザルの猛攻は続く。
「・・・・・・・・・おい、オーバ。あまり、ワンパターンで攻めるな」
「・・・・・・・?」
「シンプルモードだと、『ワンパターン』は−200になるぞ・・・・・・!」
「スマ○ラの話かよっ!!」
「・・・・・・・・・・新しいステージを考えてた」
「バトル中に!!?」
「冗談だよ・・・・・・・・・・」
「ちっ!調子狂うぜ・・・・・。ゴウカザル、決めろ炎のパンチ!!」
“・・・・・・・・・・。”
ゴウカザルからの返事は無く、動きもしない。
「ライチュウ、立てるか・・・・・?」
“ライ ライッ!”
動かなくなったゴウカザルに殴られかけていた、ライチュウがゆっくりと立ち上がる。
「そうか・・・・・!ライチュウの特性は『静電気』!」
「そうだ・・・・・。直接攻撃を受けると30%の確率で相手を「麻痺」状態にする」
「ちっ!」
「だから、あれほどワンパターンは、止めろと・・・・・」
「スマ○ラの話じゃなかったのかよ!!?」
「伏線・・・・・・・」
「違うよねっ!?」
気を取り直して・・・・・・・・・・。
「・・・・・・・・・・ライチュウ、雷パンチ」
相手のゴウカザルは、見事に雷パンチを受ける。
さすがに、まだ倒れはしないが、相当ダメージを受けたようだ。
ん?・・・・・・ダメージを・・・・受け・・・・て・・。
ハッ!!?
「ライチュウ・・・!ゴウカザルから距離を置け・・・!!」
「もう、遅いぜ!デンジ!・・・ゴウカザル、火炎放射だっ!!!」
気付くのが一歩遅かった・・・・・・。
ゴウカザルの特性は『猛火』。
HPが1/3以下になると、炎タイプの技の威力が1.5倍になる。
マッハパンチを食らいすぎたライチュウには、一発KOの技だった。
「ライチュウ戦闘不能!二戦目、オーバ様の勝利!」
「ちっ・・・!油断した」
「途中、スマ○ラの話が無かったら、麻痺のまま負けてたぜ・・・!」
「・・・・・・・・・・俺に感謝するんだな」
「いや、別にしねーよ!!?」
良く頑張ってくれたライチュウ・・・・・・・・・・。
互いにモンスターボールにポケモンを戻す。
残り一体。
「おぅ!ちょうど良く、一勝一敗っ!次で勝負が決まるなっ!」
「・・・・・・・二戦目はわざと負けて、」
「違うよねっ!?」
最後のポケモン。
お前に全てを懸ける・・・・・・!
「行くぞぉ!! ブーバーン!!!」
「頼んだ、エレキブル・・・・・」
あのブーバーンとエレキブルは少々思い出深い事がある。
ブーバーンとエレキブルは、特定の持ち物を持たせて通信交換しないと進化しない。
なので、オーバと共にその持ち物を探しに散策をし、
近くにいるのにわざわざ通信交換し合って進化したポケモン達だ。
このバトルも相性的には問題ないのだが、ブーバーンの特性が気にかかる。
『炎の体』。直接攻撃を受けると30%の確率で相手を「火傷」状態にする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・面倒臭い。
「エレキブル、雷だ・・・・・」
「食らうかよっ!ブーバーン、かわして炎のパンチだっ!」
まずいな・・・・・・・・・。
「エレキブル、歌う」
“ボェーボェー”
「は!?何で、エレキブルが歌う覚えてんだよ!?」
「この前、カラオケ行った時、覚えさせた」
「何でだよっ!・・・・・てか、ポケモンとカラオケ行くなよ!!?」
「ナタネ・スモモ・スズナ考案で、シンオウジムリーダー全員で行った。
場所は、キッサキ神殿・・・・・・」
「楽しそうだな、シンオウジムリーダーは・・・・・・・・・・」
ちなみに、カラオケ店にポケモンは連れて行けない・・・。
炎のパンチを放とうとしていたブーバーンは頭を抱えてうずくまっていた。
「なっ!?何で混乱状態になってんだ!?」
「・・・本来、エレキブルに歌うは使えないが、無理矢理覚えさせたから
相手が混乱状態になる効果が付いた」
「どんな、特殊能力だよっ!!?」
「今だ、エレキブル。スパーク・電磁波・電磁砲」
「なぜ、全て麻痺状態にする技だけ!!?」
「なに?オーバ。さっきからうるさい・・・・・・」
「なんでキレてんの!!?」
「決めろ、雷パンチ・・・・・・・・・!!」
うるさいオーバは放っといて、完全に麻痺状態になったブーバーンを
無事、一発で仕留めたエレキブルだった。
「ブーバーン戦闘不能!三戦目、デンジ様の勝利!この勝負、デンジ様の勝利!」
・・・・・・・・・・勝った。
ジムのスタッフに逆にお礼を言われ、ホテルに帰ってきた。
「ちっくしょぉ!!負けちまったぜぇぇ!!!」
「・・・・・・・・・・・」
「お、おい、デンジ・・・?」
「・・・・・・・・・・・」
「どうかしたのか?体調悪いとかか?」
「・・・・・・・・・・・りたい、」
「・・・・・・りたい?」
「スマ○ラやりたい・・・・」
「もういいよ!!どこまで引っ張るんだ!!」