強者は性格が変でも、尊敬の眼差しを受ける
―――――カントー地方・クチバ―――――
「やっと、着いたな。デンジ」
「・・・・・・あぁ、そうだな」
本来なら、ここに来るまでのオーバのふざけっぷりを語りたかったが
こっちも、早くポケモン勝負がしたいんでカットしてやろう・・・・。
「・・・・・・・・・予想はしていたが・・・・」
「集合時刻まで、後、一日もあるな〜・・・・・」
「やっぱり、早すぎたんじゃないのか・・・・・?」
「いや、もし飛行ポケモンで来ていたら、タイミングバッチリに、」
「着く訳ないだろ・・・・!むしろ、一日遅れになる・・・・!!!」
結局、クチバのホテルで泊まることになった・・・・・・・・。
「腐女子、大喜びだなっ!」
「キモいキモいキモいキモい寄るな寄るな寄るな寄るな」
「う、嘘だよっ!?いちいち怒るな!」
「いちいち怒らせるな・・・・・・!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・暇だ。
「あっ!そうだ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・どうかしたのかって聞けよっ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うわぁ。
「・・・ハァ・・・・・・・どうかしたのか?」
「ハッハッハ!デンジ君っ!
ここは、一つ、ポケモンバトルと行こうじゃないか!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・!」
「どうだ?いいだろぅ〜」
そんなの・・・・・・・・・・・・・・。
「当然だ!・・・・・・・・・・・・わかった、受けてたとう!」
クチバジムの一室。
ポケモンバトル場にやって来た。
クチバのジムリーダー、マチスさんに挨拶をしようと思ったが
どうやら、今大会の船を手配してくれていて、いないようだった。
クチバジムのスタッフに頼んで、審判をしてもらう事になった。
普段はあまりこういう仕事は引き受けないらしいが、
シンオウのジムリーダーと四天王の勝負だと聞いて、快く引き受けてくれた。
妙に張り切った審判が、ハキハキと叫ぶ。
「使用ポケモンは三体!
どちらかのポケモンが戦闘不能になったら両者共にポケモンを変更!
最終的にどちらが多く勝ったかで勝敗を決めさせてもらいます!
ステージはノーマルタイプ!
・・・・・・・・・・・・・で、よろしいですね?」
「3対3のターン制か・・・・・・・いいぜ、そのルールで!」
「・・・・・・・・・・・・・俺も、それでいい」
「では、これよりっ!
ナギサジム ジムリーダー デンジ様 対 シンオウリーグ 四天王 オーバ様の
ポケモンバトルを始めたいと思います!」
ゴゴゴゴゴ・・・・・・。
そんな、○○の奇妙な冒険風な効果音が頭の中で流れ、勝負が始まった。