輝き魅せるハナダジム
「ここが…ハナダジムか…初めてみたな」
ちなみ、ハナダのジムは初めてみた……あまり有名というわけでもないからな……ハナダシティはジムよりもどうやら水中ショーが人気らしい…そんなことよりジム戦ジム戦っと、、、
「失礼します。トキワシティから来ました。ユウです…ジム戦をしに来たのですが…」
そこで、見たのはジムともいえない光景であった…大きいプールを利用したフィールド、みずタイプらしいいいジムの外観…だが……
「これから!私たち!
ハナダジム三姉妹の、、、水中バレーショーを行いまーす!」
俺の声は聞こえておらずなんか、ファンみたいな人達で溢れかえってる。俺は、その様子を見て、静かにドアを閉めた…なんか予想してたのと違かったし、本当にジムなのか?と考えてしまったからだ……そして、ドアを閉めて、帰ろうとすると、入り口に幼い少女が来て、声をかける。
「ねぇ、あなたってジム戦の人?」
「そ、そうだよ?君は……迷子かい?お父さんが中にいるとか?」
オレンジの髪にサイドテールをしている。ノースリーブのミニのTシャツにサスペンダーをしている少女が声をかけてきた…ちなみに俺は年下に趣味は無いし、、、ちっちゃい子に魅力を感じるタイプでは無い。冷静に迷子かなと思って聞き返してみる。
「そんなんじゃないわよ!失礼ね!中にいる三姉妹の妹よ!」
「へ、へぇー……そ、そうなんだ…」
君を思って聞いただけなのに…大きい声で女の子に怒鳴られた…年齢は8歳くらいの女の子に…少ししょんぼり…だが、冷静さを取り戻し、、、
「それで?その三姉妹の妹さんがなんのよう?俺はちゃんとしたジム戦がしたいんだけど?」
じとっとした目で彼女を見て、俺はそう話した。正直言ってジム戦ぐらいしか俺は興味がないんだ…他のトレーナーと俺の違うところは、俺はジムリーダーを目指してるとこ、、、そのためのことぐらいしか興味ないのだ
「お姉ちゃん達は、、、水中ショーで忙しいのよ……お母さんが、ジムをほっといて出てってね。だから……」
彼女の真剣な眼差しを見て、心を惹かれた、、、悪い意味ではない。ジムの経営のために三姉妹の人達も水中ショーを頑張ってるんだとそう考えたらなんだか、見る気が起きてきた…何をするにも理由がある。俺は俺自体のジムリーダーとしての理想を押し付けてただけだったのかもしれない。そういうやり方もありかなと俺は思っただけだ。
「俺もショーを見るよ。これ、俺の持ってるお金で精一杯のお金だけど、、、これでショー見ることにするよ」
財布から生活できるギリギリまでのお金を出して、ショーを見ることにした…。なんでそんなに払ったかって?別に大した理由はないよ。ただ単に、そういう頑張る人は応援したいだけだよ…
「ありがと!水中ショーの後ちゃんとジム戦するから!見てって!」
そう言って中に入って見てみると、素晴らしいショーだった。ポケモン達のコンビネーション。ポケモンと人とのコンビネーション。それがとてもよく表されていた…それに俺は少しばかりか感動したよ…ショーが終わったし、そろそろジム戦するのかな?と考えていると、、、
「あれ?ジムのお客さんかしら…よく来てくれたわね!私は、ハナダ美人三姉妹の長女!サクラよ!さっそく、相手になります。」
「そ、そうですか…やりましょう…」
なんて、軽い感じにジム戦が始まろうとしていた…
「私が審判を務める次女のアヤメ。よろしくね!」
こうして、大型プールフィールドでのジム戦、ハナダジム戦が始まる。ルールは1体1のシングルバトル。1体同士でやるというのはポケモンスクール以来で緊張するな……
「行け!ピジョン」
「パウワウ!行って!」
相手は、パウワウ…こおりタイプも併せ持つみずタイプのポケモン…ピジョンとは相性が悪い…だけど、、、
「パウワウ、れいとうビーム!」
「ピジョン!でんこうせっか!」
「ピジョッ!!」
れいとうビームを放とうとする、パウワウに間髪いれずに、でんこうせっかの襲撃!れいとうビームが放てず、そのままダメージを受ける。
「パウワウ!!ずつき!」
「パウ!」
このハナダジムの地形、プールであり、一部に一部に地面があるくらいのフィールド。ピジョンの空中殺法なら構わず攻撃できる。相手のパウワウはずつきで対応しようとする。ならば…
「ピジョン!一歩下がってからずつき!」
「ピジョ!!」
相手のパウワウのずつきは近距離用、ピジョンは飛んでることを活かして、一歩分後ろに下がり、相手のずつきをかわしてから、こちらもずつき。ヒットアンドアウェイで攻める。その後また一歩下がる。ずつきをくらって、パウワウは怯んでる様子。その瞬間を見逃さない。
「ピジョン!エアスラッシュ!」
少し離れた位置から、風で出来たカッターのようなものを何発も飛ばしていく…その攻撃はパウワウはまともにくらってしまう。
「パウ…」
そのままパウワウは力尽きてしまう。
「パウワウ戦闘不能!ピジョンの勝ち!よって勝者!トキワシティのユウ!」
そのまま俺は勝利を手にしたが何か物足りない……俺の目指していたものはこういうものなのだろうかと俺は疑問に思ってしまったのだ…
「ジム戦おめでとう!これ、ブルーバッジ!これからも頑張ってね!」
ジムリーダーのサクラさんから、バッジを受け取ったその後俺は、ジムを立ち去ろうとした…その時…先程の少女が俺の前に歩いてきた。
「あの、さっきはありがと…」
「あぁ……別に気にしないでくれ、、、」
俺は、物足りなさに感謝の言葉を告げる少女に対し少し素っ気なくしてしまった。今思えばやっちまったって思うし、いつもの俺ならそんな態度は取らなかった。俺の中の悩みがそうさせてしまった……
「ちょっと待って!!!」
「さ、サクラさん?」
ジムリーダーである。三姉妹長女のサクラさんに止められた。
「ユウ君…その子と戦ってほしいの、、、いいかしら…あなたの先程のポケモンを回復させてからでいいから……」
その子って、この少女とか?ジムリーダーの言うことだ。何か考えがあるんだろう……俺は、その意見に乗ることにした。
「分かりました!その子との戦い。受けますよ」
少しニヤリと笑い、俺は、戦いを受けることを告げる。
「そしてね!あなた!私の名前はカスミよ!おてんば人魚!名はカスミ!覚えなさい!」
「分かったよ。カスミちゃんね…」
この言い回し、レナを思い出すな…かつての友人と俺はその少女の姿をあわせていた……そしてその日は、ジムを後にして…次の日
「昨日はごめんなさいね。私らは水中ショーの経営で忙しくて…真剣に戦ってあげることが出来なかった……あなたの帰り際の顔を見て、、、酷いことをしたと思ったわ。カスミは、まだ幼いけど、、、私達より何倍も強いわよ!これからが本当のハナダジムだから…覚悟して戦ってね」
俺がジムにまた訪れた時、サクラさんは俺にそう話した。これなら俺の物足りなさを解決してくれるかもしれない。だから、この少女…いや、カスミちゃんとの戦いを真剣に受けようと思う。
「来たわね!それじゃさっそく始めるわ!マイステディー!」