到着!ニビシティ!同年代のジムリーダー
ピジョンを捕まえた後…俺は元々の目的地のニビシティについた……ニビシティは、岩タイプのエキスパートが集まると言われる街で、、、近くには博物館もある…いい街だなぁ……そして、今目の前にある。この、岩や石でできたようなこの大きな建物…ここがニビジムだ……すげぇぇ!!!ここが生のニビジム…テレビで観たまんまだ!!!
「君、ジムの前で、立ち尽くしてるけど、、、挑戦者かい?」
目の細い俺と同い年くらいの少年が、後ろから声をかけてきた……
「そ、そうですけど……あなたは一体…」
「俺かい?俺は、ここのジムリーダーのタケシだ!」
テレビでは観たことない人だったのでつい聞いてしまった……どこか、テレビで観たジムリーダーのムノーさんに似ていたからだ…すると、この少年がジムリーダーになったらしい…それを聞けば驚いた、俺と同い年くらいのの少年がジムリーダーだなんて……すごい人だと
「ジムリーダーさんなんですか!!!それは、失礼しました…で、ですがムノーさんは……」
やはり気になるのはそこだ、前までムノーさんがジムリーダーだったはず……と、、
「言いづらいことなんだけど……親父は行方をくらましてしまってね…俺には、たくさんの兄妹がいるんだ……だから、俺が養わなきゃならないんだ、、、だから俺がジムリーダーをやって家族を養っていくんだ!」
な、なんだって…行方がわからなくなってしまったのか…どこか似ていると思ったらムノーさんはこの人の父親だったのか、、、悪いことを聞いてしまったかもしれない……俺と同年代でジムリーダーなんて羨ましい…なんてあまったれたこと考えてる暇はなかった…この人は、家族のために兄妹のために、ジムリーダーをしているんだ。俺とは全く覚悟が違う……
「あの、失礼なことを聞いて申し訳ありませんでした……俺は、ユウ、13歳です…改めてジム戦…お願いします!」
「いや、いいんだ。よく聞かれるんだ。13歳?俺と同い年じゃないか…だったら尚更気にする必要はない!全力で向かってこい!」
そういうと、タケシさんと俺は、ジムの中に入っていく…岩でできた壁や、天井…天井にあるのは電気と、スプリンクラーくらいだ…それ以外は岩だ…いわタイプらしい素晴らしいジム!テレビで観たまんま!俺は感動さえ覚える……
「さて、ユウ!はじめようか!俺は鉄のような硬い意志を持つ男!ジムリーダータケシ!君の挑戦を受ける!」
「よろしくお願いします…タケシさん…俺、本気で、行きます…」
そう告げると、俺はモンスターボールに手をかけた…
「審判を務めます!ジロウです!使用ポケモンは2体!先に2体倒されてしまった方の負けです。」
審判のこのジロウ君は、タケシさんの弟らしい…兄の仕事を手伝っているいい弟だ。
「じゃあ、いくぞ!行け!イシツブテ!」
「行け、ニドラン♂!」
「イッシー!」
「ニドッ!ニー!」
タケシさんのポケモンは、イシツブテ、俺のポケモンはニドラン♂…タイプ相性はいいわけではない…
「じゃあ、俺から行きます…ニドラン♂どくばり!」
「ニィド!」
ニドランの口からたくさんの小さな毒針を放つ。
「イシツブテ!受けきるんだ!」
「イッシー!」
イシツブテは腕をクロスし、防御に徹底する。何事もなかったように、受けきった…だが、ポケモンスクール時代同じように受けていたポケモンとトレーナーを俺は知っている。そこでの弱点は、腕をクロスして守るということは顔を隠してしまうということ。つまり、防いでる瞬間は、相手を見れないということ!その隙にニドランは、イシツブテのほうに突っ込んでいった…だが、これはポケモンの中での話、トレーナーであるタケシさんは見えている。この戦法に気づいている。
「イシツブテ!たいあたり!」
「イッシー!」
見えていなくても腕のクロスガードをしながら突っ込んできた…見えないままで言うことをきき行動する。イシツブテとタケシさんの絆はすごい…だが…そこまで予測しての行動だ!強いのなんて分かっていたよ…すると途中でニドランは後ろを向き….
「ニドラン!にどげり!」
「なにっ?!ガードしたまんま突っ込ませたから、今のままじゃ対応しようがないな…じゃあ、そこからころがる!」
ニドランが後ろ足でイシツブテを蹴り上げようとした瞬間…イシツブテはころがる事によってスピードを上げて、蹴りのタイミングがズレてしまう挙句、ニドランも共に吹っ飛んでいく…だが、ニドランのにどげりはタイミングがズレていたが、確実に当たっていた…つまり…
「イシツブテ戦闘不能!ニドラン♂の勝ち!」
イシツブテはそのまま倒れてしまった…しかし、イシツブテがニドランに与えた代償は大きく、、、ニドランもボロボロな状態まで体力が削られていた……