旅の始まり
朝9時半…日曜日、少し前の時間に目覚めて、いまは荷物の整理をしてる。学校があった頃は、もっと早く起きてたが、今は9時ごろに起きる…休みだと、遅くまで寝てしまう。みんなよくあることだろう…
「えぇと、タウンマップに…折り畳みのテントにモンスターボール、あとは……」
何故今、こんなことしてるのか…俺は今日から旅に出る。実際あまり行きたくない…まだ13だし、俺の友人は先に旅に出てるらしいけど、今思えばそいつらのことを尊敬できる…だが、俺の夢はジムリーダー、今の俺の実力じゃ、ジムリーダーになれるほどの力には達していない…いいジムリーダーにはまだなれない。だから俺は、旅に出て外の世界を学ぶのだ…だから行かねばならんのだ
「ユウ!ご飯よ!降りてきなさい!」
母の声を聞き、リビングまで降りていく。今日は珍しく、父も仕事が休みのため父も食卓にならぶ。父はポケモン新聞を片手にコーヒーを飲んでいる。
「ユウ、そういえば今日だったな…父さん、お前がうちを出て旅に出ると言った時、驚いたよ…お前は、一直線なところはあるが、現実をよく見るやつだ。まだ子供だからとか考えるのかと思ったよ」
図星で、考えていたよ…本当に
「まぁ、決めたことだから…俺は、頑張ることにしたよ」
なんて軽く話しながら話していると…
「ユウ、父さんの会社で作ったものだ…きっとお前の旅で役に立つ…大変だと思った時…大きな壁に苛まれた時これを使ってくれ、きっとお前とお前のポケモンの成長に使えるだろう」
そう言って渡されたのは一つのディスクだった。白く小さな箱に包まれているディスク…この時は、このディスクがなんなのか分からなかったが…お守りとして、持参することにした…
「じゃあ、父さん、母さん…行ってきます。父さんや母さんが誇れる自慢の息子になって帰ってくるよ」
「そんなこと考えなくていいから、頑張ってこい!」
「もちろん私も応援してるわよ。」
「あぁ…行ってくる」
そう言って俺は、家を出て、カントー制覇の旅に出た……