ライバル参上
「ポリゴン!トライアタック!」
「キュィーン!!!」
週に一度このポケモンスクールでは、実践授業が行われる。外にあるグラウンドで1対1のポケモンバトルを行う。相手は、ニビシティのカンジという少年。相棒はイシツブテだそうだ。イシツブテに雷、炎、氷の、三つのエネルギー玉が襲いかかりちょうど勝利したところ。
「イシツブテ戦闘不能!よって勝者!ユウ!」
ナミノ先生が審判をやっていて高らかにジャッジすると、周りから歓声が上がる。自分は少し照れながらも嬉しそうに微笑んだ。
「ニャース!みだれひっかき!」
ちょうど自分が終わった頃カイも戦っていた。相手のポケモンはニョロモ、近距離戦で戦うとするがニョロモのみずでっぽうなどの遠距離攻撃で撃墜されてしまった。
「ユウ〜負けちまったよ〜」
少し涙目な表情でカイひっついてきた。自分はびっくりして焦る。どうするべきか…
「ま、まぁ、いい戦いだったじゃないか!良かったよ?」
「本当に?やったぁー!」
カイは結構単純で褒めれば戻る。そんな友人とやりとりをしていれば、カイの対戦相手がゆっくりと歩いてくる。
「あなた?コガネシティの名家出身らしいわね?そんなんで名家とは聞いて呆れるわ」
髪の長い女性、髪は茶髪。少し鋭そうな目をしている。というより同じ年齢なのか?と思う言い回しだ。
「な、なんだとー!そんなこと言わなくていいじゃん〜泣」
最初はカイは怒ったように話すが少しずつ涙目に戻ってく。まぁ、相手の言い方に少し自分もイラッとしたのでちょっと一言返してやろう
「あんた、他のクラスのやつだろ?名前を名乗ってもらわないと。俺はユウだよ。カイはこれから成長すると思う。あまり言わないで欲しいな。」
まず名乗る、これ大事。その後カイに対しての意見を先程少女にぶつけた。
「私は、レナよ。いずれはポケモンリーグを制覇して、一番の人気者になる美少女よ!ユウ君だったかしら?あなたの戦いっぷり見てたわよ?だけどわたしには勝てない!」
なんか挑発されてる気分だ。というか、自分で美少女と言っちゃうか?と思ってしまった…
「いや、そんなことないね。俺の方が強いかもしれないだろ?」
当時子供だった俺は、挑発に乗ってしまう…
「ふふ、分かったわ。偶然にも来週の実践授業の相手、あなたになってるわ。叩きのめしてあげる。」
「いいよ、相手になってやるから…」
何やら波乱の予感と、周りは感じ取っていた…カイは2人の雰囲気を見てあわあわしていた。