入学
「ユウ!朝よー!!」
朝、6時半母の起こす声で目覚める。朝は父はすでに会社へ出かけてるため、母と2人きりである。いつものように顔を洗い、いつものように母は朝食を用意し、いつものように食卓につく
「ユウ?今日は入学日じゃない?沢山友達作ってきなさいね?」
「勉強するところだから。そういうところじゃないよ母さん。」
俺は、少し真面目すぎると親に言われる。それは父親に似ているそうだ、父は家では優しそうな父ではあるが外に出ると仕事人間で、厳格で真面目なのだとか…当時の自分は、学校は勉強する場所という考えしかなかったのだ。
[トキワシティポケモンスクール]
新設されたポケモンスクールで1年間、トレーナーについて学ぶ場所。入学条件は相棒ポケモンを持つことが条件でお金は要らない。マサラタウンにいるとある博士が、援助してくれてるらしい。博士曰く若者のトレーナーを応援してるそうだ。
そんなこんなで、自分の入学するところはそんなところ。朝食を軽く食べて、母とたわいもない世間話をし、朝、8時…
「じゃあ母さん。行ってきます」
「楽しんでくるのよ〜!」
そう話せば、家を出て、ポケモンスクールへ向かった。
8時15分ポケモンスクール前に着く。結構大きい施設だ。白色の壁に窓がいくつもある。校門には入学おめでとう!と書かれた、くす玉がわられて吊るされている。みんないる前で割るものだろと思ったが、まぁ、良さそうな雰囲気の学校だ。そう、学校見ていると声をかけられた。
「やぁ、君も入学するのかい?」
声をかけられた方を振り向くと、金髪碧眼の少年がそこには立っていた。なんかおぼっちゃまぽい感じの少年だ。
「僕はジョウト地方から来たカイだ!よろしくな!僕の家は、コガネシティの名家なんだ!すごいだろ!」
「そ、そうなんだ。そりゃ、すごいな。俺はトキワシティのユウ。よ、よろしく」
カイはいい笑顔で元気に話す。おぼっちゃまキャラというと少し嫌味な感じに見えるが、天真爛漫な表情を見るとそうは見えず元気な少年だった。ジョウト地方の出身と聞いて少し一つの疑問が浮かんだんで聞いてみた。
「た、確か、ジョウトとと言えばキキョウシティにもスクールがあるって聞いたけど、なんでカントーに?」
「それは、パパが…外の世界を体験して来いって、違う地方のスクールにしたんだ。我が家系のものはいかなる時でも強くなきゃいけないんだって…」
「へ、へぇー…ま、まぁよろしく。」
たわいもない会話をした2人、彼らがスクールの間で鍵を握ることはまだ誰も知る由がなかった