ポケモンスクール編
決戦!!!卒業大会決勝戦
卒業大会準決勝、、、すべての試合が終了し、決勝戦の相手が決まった。レッドという少年が、レナをあのレナを倒し、決勝にあがってきた……レッドのポケモンを回復させてから始めるらしい…試合をするグラウンドでは、その時間まで何やら余興として、とある地方からロック歌手を呼んでるみたいだ…見たことのないポケモンを連れているな…他の地方にはああいうのもいるのか…ロック歌手は、黒と白の髪の色合いで、服も黒と白、たまにピンクの入ったジャケットを着ている。目は少し疲れてそうな目をしている…しかもすごい歌上手い…そんなこんなでロック歌手のライブが終わり、決勝戦が始まろうとしていた…

「トキワシティ、ポケモンスクール卒業大会決戦戦!つまり、卒業大会祭もいよいよ終わりに近づいて参りました!決勝の舞台に上がる選手とポケモンを見てみましょう!」

この声は、他のクラスのミーナ先生だな…確かケンのクラスの担任で、元々はホウエン地方出身でポケモンコンテストの覇者だった時代があるとか…まず最初に呼ばれるのは俺だ…準備しないと

「成績優秀!ギリギリの戦いも機転をきかせて突破してきた!!!強敵カイとニャースを下し、この舞台へ上がってきた!さぁ、出てきてもらいましょう!トキワシティ出身!ユウとポリゴンだ!」

ゆっくりとグラウンドに足を運ぶ、カイやレナ、クラスのみんな、そして今まで予選、トーナメントを通して戦ってきた相手たちがユウとユウのポリゴンを静かに見ていた。俺は、こいつらの意思も背負ってる。ここまできたんだ絶対勝つ…その意識で、舞台へと上がる。

「そしてもう1人!自由奔放!たまに問題を起こすが、みんなの人気者!明るい心と熱き心!人々は…どこか彼に惹かれていく!まさしく太陽の存在!さぁ、出てきてもらいましょう!マサラタウン出身!レッドとフシギダネ!」

ダッシュで彼はグラウンドへと駆けて行く、彼が登場する瞬間、みんな喜びの声と歓声をあげる。人気者ってのは本当らしいな…

「やぁ!俺はレッド!今日は、いい戦いにしよう!負ける気はないけどね!」

駆け上がって来た彼は、俺に明るい笑顔でこう言った。なんというか…まぶしいな…俺は、勉強を意識して学校生活送ってたから…友人は、そこまで多くないし、人気者にも興味なかったからこんなすごい奴がいるとは…だがここまで戦ってきたから分かる。このレッドっていう奴、実力で勝ち取った男だ…あの性格もあるが、あそこまで人を惹きつけるほど強いし実力がある。

「俺も負ける気は無いよ、俺は、戦ってきた奴らの分も背負って戦う気だ」
「へぇ、俺もそのつもりだよ?じゃあどっちの思いが強いか…力比べだ」

そんな風にお互い、話してるが、俺らの中ではもうバチバチに闘志をぶつけてる…さて、そろそろはじまりの時間だ。

「俺から行かせてもらうよ!フシギダネ!つるのむち!」
「ダネフシャ!」

フシギダネは自分の体からつるのむちを2つだし、鞭というのに相応しい。速く、さらに速く、ヒュンヒュンと音を立てながら、フシギダネの周りに振り回す。

「ポリゴン!トライアタック!!」

ポリゴンの十八番トライアタック、三種のエネルギー弾がフシギダネに襲いかかる…しかし

「ダネダネ!」

いきなり、エネルギーの弾が空中で半分に切れてフシギダネに飛んでいく前に爆発してしまった。何があったか見えなかった…多分だが、振り回してる鞭を肉眼で判断するのが難しいぐらいの速さで、放ちエネルギー弾を切り裂き爆発させたのだ。つまり、あの鞭はフシギダネにとって自分を守る要塞だ。くっ、どうする…

「ボーッとしてていいの?それじゃ、俺には勝てないかな?」

ヒュンヒュンと鞭を振り回してる中、一瞬、片方の鞭がポリゴンに襲いかかる…普段ならバリアしたり、かわしたりするところだが鞭が速すぎて、そこまでする余裕がない…しかも鞭の動きは、不規則だ、かわそうとしてもまるで自動追尾弾のようにポリゴンに襲いかかってくることだろう。だが、かわす方法は…ある!

「ポリゴン、数メートル後ろに下がれ!」
「キュィーン!」

ポリゴンを後ろに下がらせた、これは何故か?当たらないためだ、、、答えは簡単…つるのむちは、ポリゴンのトライアタック、レナのニョロモのみずでっぽうのように遠い距離でも狙える技ではない…多分フシギダネのつるのむちは届いて中距離、遠距離ならばこちらの方が有利だし、当たらないとこにいれば高速の攻撃も、自動追尾も怖くないわけだ。

「ポリゴン!10万ボルト!」

これならどうする?鞭で切れたのはトライアタックのエネルギー弾だったからだ、電撃ならばそのまま鞭ごと、感電騒ぎだ…

「考えたね、フシギダネ!タネばくだん!」
「ダァネ!」

フシギダネの背中のつぼみから、タネばくだんを放ち、10万ボルトと相殺させた。対象をそのタネだけに集中させることで自分にはくらわないという訳だ。考えてみればそれで塞がれるかもしれないって…理解できたかもしれない…レッドは今、俺にそれまでつるのむちしか技を見せてないんだから…

「フシギダネ、そろそろ決めようか?ねむりごな!」

そういうと、今度はつぼみの部分からねむりごなをだしてきた。これなら、やばい…眠らされる。対処法がない…

「ぽ、ポリゴン!!」
「キュ、キュ…」

そのまま粉をくらい、ポリゴンは眠ってしまった…相手のやりたい放題になってしまう。だが、ここからどうする。つるのむちで永遠に攻め続けるか?それともタネばくだんでも当てるか?

「フシギダネ、とっておきを見せてやるんだ!ソーラービーム!」

なに、ソーラービームだと、ソーラービームは草タイプでは最強と謳われるほどの技だ。やばい、そんな大技くらったら…だから眠らせたのか、、、ソーラービームは溜め時間を要するし、一直線に放たれるビーム、かわされる確率もあればためてるあいだに潰される可能性もある。こいつ、頭もキレる…

「ポリゴン!起きろ!ポリゴン!」

哀れなものだ、俺は今、ポリゴンが目覚めることを祈るしか、やることがない…クソ…ここまでか…

「さて、充電完了!ぶっ放せ!ソーラービーム!」

「フッシー!」

つぼみの部分をこちらに向けて、溜められたエネルギーを射出、その姿はただのフシギダネでは無く、俺には、超大型の大砲に見えてしまっていた…

「ポリゴン!!!」

放たれるのと同時にポリゴンの名を叫ぶ、しかし、そのままエネルギーに飲み込まれてしまった…


かに思えた!


エネルギー砲が発射された後、確かに、ポリゴンが吹っ飛んだ…しかし、ダメージが少ない。つまりあの瞬間、ポリゴンは目覚め、バリアーをしたのだ。流石にソーラービームほどの破壊力の技となればバリアーを軽々と破壊し、ポリゴンを貫いた…しかし、ギリギリで耐えるまではなんとかなったらしい…ポリゴンは戦うたびに成長しているのか…そうとしか思えない…

「ギリギリ耐えたみたいだね。だが、そこは、鞭の射程範囲内だぜ?くらえ!」

フシギダネはソーラービームを受けきるのを予想していたかのように、すでに近づいていた、あの音速の鞭が来る!が…

「もう、攻略法は読めた…行け!10まんボルト!」

10まんボルトはさっき塞がれたはず?いや?誰もフシギダネにはうってないのさ!うったのは、グラウンド!!地面!ポリゴンだけでは無い、俺も戦いで成長している!これは、一回戦、ケンのワンリキーがやった、岩飛ばし戦法…タネばくだんで破壊するには、対象が多すぎるし、つるのむちで破壊するにと、サイズが小さく、量も多い…防ぐことができずもろにくらってしまう…だが、これには弱点がある。それは、破壊力…ケンのワンリキーのかいりきのようなパワーを直接伝達させるような攻撃では無い。10まんボルト自体を当てても、そのまま力を乗せてるわけじゃない…つまり、フシギダネにあまりダメージはないと言うわけだ…

「ユウ!君はすごいよ!ここまでやるなんて、、、けれど、お互い全ての種明かしは済んでしまったね。ここからが本当の勝負だ…」

そう、彼の言う通りだ。お互い全ての技を使い、いろんな戦法を使った。お互い…全ての種を明かしてしまった…流石に俺も彼も、一度見てしまった戦法はもう対処できてしまうだろう…つまり、ここからが根気と根気の本当の勝負となる…

みゃーす ( 2020/08/15(土) 20:55 )