熱きバトル
説明を忘れていた気になる疑問について説明しよう。この卒業大会、、、スクール最強の称号だけが、優勝賞品なのか?最初は俺たちもそう思っていた…
「一回戦、、全試合終了!!!そして!この学校の支援をしてくれるオーキド博士から…一つの説明が入ります!」
「マイク替わってオーキドじゃ、、、まず一回戦どこも最高のバトルじゃったぞ!そして、この大会、優勝したものに…このポケモンの卵をプレゼントするぞ。この卵はカントーでは発見されたことのない珍しい卵じゃ…解析の結果、、、ジョウト地方のポケモンらしいのじゃが、、、ジョウトでもほぼ発見されてない珍しいポケモンならしい…優勝したトレーナーにこの卵を授けよう!」
一回戦が終了し、行われたアナウンス。その卵は真っ白な卵、きれいな卵であった…珍しいポケモンらしい。俺も欲しくなってきた…それより、カイのニャースにどう勝つか…考えなくては…そう考えてると2回戦が始まろうとしていた。
「2回戦!第一試合!!!コガネシティのカイVSトキワシティのユウ!!!」
そのアナウンスを聞けばグラウンドまで向かった。
「カイ、ユウ、、、お前らの対戦が観れるとは先生感激だぞ!」
審判であるナミノ先生が自分たちに嬉しそうに話す。その後健闘を祈るとだけ話し、審判の仕事に戻る。
「じゃあ、両者ポケモンを出して!」
「行け!ポリゴン」
「出番だ!ニャース!」
お互いのポケモンが場に揃い、戦いが始まる…とりあえずカイのニャースは実践授業じゃ遠距離攻撃に弱かった…近づこうとしたら、トライアタックで攻めるとしよう…
「行け!ニャース!」
ニャースが突撃してきた。これはチャンス!
「ポリゴン!トライアタック!」
そう高らかに宣言した瞬間ニャースはポリゴンの顔の前まで一瞬で近づき、パンッ!!!と大きな音を立てるように両手を合わせて叩いた…すると、ポリゴンは怯んで技が出せなかった…
「ま、まさかこれは…ねこだましか」
「そうだよ!ユウ!遠距離が苦手なニャースにはぴったりな技さ、一気に近づき、怯ませて僕のペースに持っていく!ニャースそのままみだれひっかき!」
「ニャー!!!!」
怯んだ隙に何度もひっかきをかます。幾度も幾度もひっかき続ける。一度怯んでしまったその隙が、相手のひっかきに対応できなかったのだ…ど、どうする。このままじゃ…その瞬間
「キュィーン!!!」
ポリゴンが鳴くの同時に、ひっかかれた方向に飛んだ。これはポリゴンがわざと飛んだのだ。相手のひっかきの威力と一緒に飛べば離れられる。ポリゴン自身が自分で考え行動に移したのだ。よし、ここが一番のチャンス!
「ポリゴン!トライアタック!」
「ニャース、ふいうち!」
離れてトライアタックをうとうとしたその一瞬。ニャースの平手打ちがポリゴンに飛んでいく。ふいうちは、攻撃しようとした相手に先に攻撃するという技。さすが成長した姿。相手のチャンスだって自分のペースだ…その叩かれた衝撃で、トライアタックの炎の弾と氷の弾はニャースに外れていった。しかし、雷の弾だけ、そのままニャースに飛び、直撃!!カイのニャースの素早さは一級品であるが、ふいうちをするために近づいたのが仇になってしまった。しかし、ふいうちをしたからこそこのダメージだけで済んだ。やはり抜け目ない。
「ニャース!!!まだ近距離だ!つじぎり!」
ニャースはひるまない!どんなポケモンであろうと近距離でダメージをくらってしまえば一瞬でも隙ができるはず。しかしこのニャースの集中力は恐ろしいものダメージをくらっても一瞬のひるみもみせない。なんてやつだ…これは強いはずだ…
…負けるのかな…だが、、、負けられない!!!
「ポリゴン!たいあたり!」
うちのポリゴンだってなめちゃ困る。うちのポリゴンは引くところをあえて突っ込む勇気がある!つじぎりを放つため、腕を振りかぶるその一瞬、、、その一瞬空いた相手の胴体にドスン!!!と思い一撃をかましてやった…はず…きっと吹っ飛ぶはずなんだ…だが、ふっとばない。ギリギリで耐えてその場にいすわり、腕を振り下ろす。
「危ない!ポリゴン!!!」
その声を出した瞬間、ポリゴンの体が光りだす。黄色に!!!つまりこの時ポリゴンは、10まんボルトを体に纏うように放ったのだ。つまり、つじぎりで当たりにくるニャースは当たった瞬間!
「にゃ、にゃー?」
電撃の餌食となる…流石にこれには驚きひるむ。その瞬間を見逃さない!
「ポリゴン10まんボルトをくらわせてやれ!!!」
「キュィーン!!!!」
近距離から放たれる最大火力の10まんボルト!!これで勝てなきゃ仕方がない!食らわしてやれ!
「にゃぁぁぁー!!!」
ニャースの毛が黒く焦げるほど、電撃をくらう、ニャースはひざを落とし、倒れそうになるが、ぐっと、こらえてその場に立つ。
「だ、ダメか…これじゃしょうがない…」
全火力を放った。この後のニャースの反撃に対抗する手段がない…自分の負けを悟った…その瞬間、、、ニャースは一瞬ニヤリと笑い、そのまま気絶した。ニャースのニヤリは何だったのだろうか、お前らの最強の火力を受けきってやったぜ?俺は強いんだぜ?これでどうだ?俺は強いぞ!!!そう、俺たちに訴えてるような気がしたような…主人のカイを心配させないための我慢の笑みか、どちらかわからないが…いや、両方だったのかもしれない…周りの見ている人の姿は、勝った俺とポリゴンではなく、最後まで立ちはだかったニャースの姿に…歓声をあげた…