VSシードラ!!! ナミノの本気
二者面談中、進路で口論になってしまった俺とナミノ先生。進路活動誰でもあることだが…ポケモンを使うもの同士、ポケモンバトルでわかり合うというものだ。今、ナミノ先生とのポケモンバトルが始まる。
「ユウ、本気でかかってこい。もちろん俺も本気だ」
「そうですか…なら、行きますよ。」
「行ってこい!シードラ!」
「行けポリゴン!」
シードラとポリゴン。シードラは進化系ポケモン、ポリゴンは…まずこいつは進化するのだろうか…と思ったが、能力差があるのは分かる。ならば最初に取る行動は…様子を見て隙を狙う。
「ポリゴン!バリアーを貼れ、守りを固める」
ポリゴンは自分の前にピンク色のバリアを貼り、守備を固める。シードラの砲撃は強力だ。守り固めるのは当然セオリー。
「シードラ、きあいだめ」
シードラは集中するようにきあいだめ。その後すぐのことだった。
「シードラ!ハイドロポンプ!」
バリアーなら耐えられると思い様子を見ていたが甘かった…シードラの強力な砲撃は、一瞬でバリアーを貫き、ポリゴンに突き刺さる…いったいどういうことだ…バリアーが一瞬で跡形もなく。そのままポリゴンを吹っ飛ばす破壊力。気づいたらポリゴンは戦闘不能になっていた。一体なぜ…ハイドロポンプの破壊力は知っている。とんでもない威力だけど…まさかここまで…いや、ほかに何か秘密が…そう考えると先生は高笑いした。
「はーっははは!やっぱそう来たな!俺の予想通りだ!俺はトレーナーである前で教師だ!答え合わせといこう!」
「は、はい」
俺は少し悔しそうに話を聞く。
「俺のシードラの特性はスナイパー!急所に当たればとんでもない威力を放つ。お前は様子見としてバリアーを張った。まぁ、セオリー通りだ。格上相手なら当たり前…だが、それが命取りだ。最初から攻撃しとけば俺にきあいだめさせる隙を生ませなかったはずだ。」
先生の話を聞いて納得した。俺の足りないもの…それはつまり…
「つまりお前の足りないものは、真面目であることセオリー通りに戦いすぎる。基本に忠実!いいことだ!だが基本通りにしか動かない奴など動きが手に取るように分かる…ユウ、卒業したら、旅に出ろ…外の世界に揉まれてこい。俺はお前の夢を本気で応援してるぞ…」
そう、俺に言い放ち、ナミノ先生は教室へ帰っていた。俺は悔しさでうな垂れたままだった…