[主人公]シズク*ケンジ
シズク・サファイア(ピカチュウ)13歳、♀
「命を愚弄する言葉なんて、絶対に言っちゃだめ。どんなにムカツク奴でも、命は一つで、それで終わりだから」
「は、はあっ!!?べっ、別にあんたの為なんかじゃないからっ!!」
元人間、記憶喪失の少女。鮮やかな青い瞳、ベースは白、付け根が黒い尻尾を持つ少し不思議な容姿のピカチュウ。頭脳明晰、常時冷静でケンジに向けては特にキツい言葉を浴びせる。先輩や見知らぬ人に向けても容赦は無い。この性格はツンデレだと発覚するが、本人に意図的な要素は微塵も無い。自分が我儘だと言うことは一応自負しているらしい。海岸で倒れていた所をケンジに拾われ、食糧目的で探検隊に所属した。
ケンジの、明るくてぐいぐい来る性格は嫌いらしいが、共に暮らすことで案外悪くないということに気付いてくる。話が進むにつれ、だんだんとケンジの事も気にし出すようになってくる。
怒り、などの感情に合わせ、元々の青色の目に赤が混ざり紫に変色する。青、赤の度合いでどれ程感情が昂っているのかわかる。青紫は少し、紫が普通、赤紫がかなりの興奮状態、赤が極度の状態。赤紫以上になると能力が暴走しがちになる。意識の無い状態で命の危機に晒された場合通常の青い目からとてつもない光が溢れる。その時本人には目が何かで護られているような感覚があるという。他に相手と自分との間に桁違いな程レベルの差がある場合、もしくは危機感を感じ取った場合、目が瞬時にエメラルドの様に透き通った緑色に光る。又戦闘時に危険を察知すると目が白く光り、角度を変えると赤、青、黄に煌めく瞳へと変わり、尻尾が白を飲み込んで漆黒に染まる。そして攻撃力などが通常よりも高く跳ね上がり、まるで何かに操られているかの様に動く。最終的にコントロールは可能になるが、特に目が赤くなる能力は暴走すると意識を保つことが難しくなる。
普段は何事にも敏感に反応するが恋愛沙汰に関してはまるで鈍感。恋バナにも興味は無い様子。
ケンジ・リウェルジーア(リオル)14歳、♂
「シズク、可愛いよ!あ、止めて引っ張らないでええええええ」
「俺の昔話は本当に、知る人がいない方が絶対にいい」
海岸でシズクと出会い、探検隊へと誘った。一目で探検隊をやるにはシズクと一緒がいい、と察したらしい。ある意味勘が鋭いかもしれない。普段は凄くほのぼのとしていて素直、天然と見られているらしいが、深く思い詰める癖がある。自分の過去を知られることを恐怖し、自分が臆病、弱虫と言うところを常人以上に気にしている。ケンジ自身そんな自分が大嫌いで変わろう変わろうと考え続けていたが、シズクに「そんなに悩まなくてもいい。そんなとこもあんたなんだし、気にする必要もないと思う」と言われて、あまり考えなくなった。
ケンジは物心ついたときから独りぼっちだったという。また、生まれたときから傍にあったのはオパールのペンダントで、これが何を意味しているのか、自分が何者なのか全くわからないらしい。シズクと同じくらいに不思議なポケモンだ。
ケンジは自分のことを弱虫と言っているが実際かなり強く、それはケンジの思い込みだということがわかる。だんだん、ダンジョンに潜り込むことに関してさほど恐怖を感じなくなっている。
起こったアクシデントが全て自分のせいだと思う、責任感が異常な程に強い。
普通なら恥ずかしく思うであろう台詞でも躊躇なく言うのでよくシズクを混乱させている。
伝説が好きで、前によくわかんない洞窟前で拾ったらしい遺跡の欠片を宝物と言って大切に扱っている。よくギルドで寝坊したり色々ドジったり知識もシズクより乏しいが何故か伝説だけは大好きで事細かな所まで詳しく知っている。