二年後の君達へ
05 それは二年後の君達に誓う話なの
 そして二年の月日が流れた。

 無事にイッシュリーグに出場を果たしたものの一回戦で敗退、そんな冬樹を真っ先に迎えたのは健吾達だった。
「俺とツタージャが冬樹兄ちゃんの仇とって優勝するよ!」
「優勝するのはあたしとミジュマルだからね」
「僕とポカブだって負けないよ」
 そう言っていた三人も、今日、旅立ちの日を迎えていた。
「行くぜツタージャ!」
「ミジュマル、あたし達も負けないわよ!」
「ま、待ってよ、僕達も急ぐよポカブ!」
 あの日出会った大切なパートナーは今も隣にいる。

 始めよう、終わらない冒険を。
 いつか思い描いた真実と、理想を求めて。
 あの日の誓いは空に掛かる虹のように、色褪せる事はない。



 ──fin──

一葉 ( 2012/08/06(月) 22:04 )