プロローグ
「ポケモンなんて、嫌いだ。」
突然現れたそいつに、僕はいいはなった。
ひとりでいい。ひとりでいたい。
「なんでお前がいるんだよ!」
―それは、お前が一番わかっているだろう?
そいつは、
そいつは、
ゆっくりと、
あざ笑った。
そうだ。
僕が、僕が作ったんだ。
「うわあああああ!」
―いいか、実在する僕。一つ助言を与えてやろう。僕は無慈悲なわけじゃないからな。
仮面の僕は僕に顔を引き寄せて、ささやいた。
―ペルソナはお前だけじゃないんだよ。
ペルソナは・・・数え切れないほど沢山いるんだ。
どういう・・・意味だ?
ペルソナは―――。
僕は、独りじゃないのか?