第1話 旅立ちの日
『そう、それで今日旅立つのね。』
俺の名前は
シン・ホノオ!俺は今日、この地「リザルトエデン」に唯一存在するクワイ研究所の博士からポケモンを貰い旅立つ日であった。今話している人は俺の姉の
ファル・ホノオ。俺はいつもファル姉と呼んでいる。ファル姉はこのリザルトエデンのポケモンリーグのベスト16に入る実力を持っているんだ。旅立つこの日までにバトルの練習をするように言われて1匹のタマゴから孵ったばかりの
ピカチュウを預かった。この
ピカチュウでバトルやポケモンとの接し方を覚えて、旅立ったらすぐに返すように言われていたので旅立つ今日に返す場所を決めるためにファル姉に電話したのである。ちなみに今使っている電話機はポケフォンと呼ばれるものでいろいろな機能がついた超優れものなんだ。
シン「あぁ、8時に研究所に来るよう言われてるからすぐ決めないとな。」
ファル『30分しかないじゃない!家のすぐ近くとはいえ、支度はちゃんとできてるんでしょうねぇ?』
現在の時刻は7時半。ファル姉の言うとおり研究所は俺の上からすぐ近くで歩いて3分くらいの距離にある。
シン「心配すんなってファル姉!俺は昔とは違って支度はもう昨日に済ませてるから」
ファル姉が旅立ったのが3年前。その何年か前にイッシュ地方へ旅行しに行く日に俺が前日に支度をせずに翌朝支度をしたがために飛行機はとっくに飛んで行ってしまっていた。なんという卑劣な(ブックス!)!!そのことを反省し、それ以来支度は前日にする癖をつけたんだ。
ファル『そう、それなら安心だわ。それじゃあ待ち合わせ場所なんだけどマシティアタウンでどうかな?』
ファル姉が待ち合わせの場所に提案したマシティアタウンは俺が住むクワイエットビレッジの北側にある場所だ。クワイエットビレッジからマシティアタウンをつなぐ道が1番道路は俺がよくバトルの練習をしている場所の一つだ。この1番道路はトレーナーがトレーナーを一方的に見て無理矢理バトルを仕掛ける行為、ようするにトレーナー同士のバトルが禁止されている特殊な道路だ。なぜこのような仕組みになっているかというと旅立ったばかりの新人トレーナーがいきなりトレーナー同士のバトルを行うのではなく、野生ポケモンと戦い、バトルに慣れさせるということが目的でこういう仕組みになっている。そして野生ポケモンもあまり強くないため新人トレーナーの練習にはもってこいの場所だ。
シン「マシティアタウンか・・・確かに1番道路くらいなら1日で抜けれるよな。多分。それじゃあ今日中にマシティアタウンのポケモンセンターで待ち合わせな!」
ファル『ほぉ〜う、1日で抜けれる宣言ね。わかったわシン、それじゃあマシティアタウンのポケモンセンターで待ち合わせね。ただし今日中に抜けられなかったら・・・』
シン「抜けられなかったら・・・」ゴクリ…
ファル『私のン熱血指導を受けてもらうわよ〜』
シン「わかりました必ヅ1日中につけるようにします!」
クラエハッピャクノダメージヲ!!
ファル『それじゃあマシティアタウンのポケセンで待ってるわよ〜じゃあね〜』ブチッ ツーツー
ここで電話が切れた。まぁ多少はゆっくりしていっても今日中にマシティアタウンには着くであろう。タブンネ。
シン「それじゃあそろそろ行くか。」
シンは家を出た。
「ちょっと持ちなさいシンー!!」
家の方から声が聞こえてきた。あ、母さんか。
母さん「いってきますも言わないで出ていくなんてーほら忘れ物」
母さんはとあるものを差し出した。
シン「これは・・・タウンマップ?」
母さん「リザルトエデンはまだ未開の場所があるからこのマップにはない場所もあるかもだけど参考になるでしょ?」
シン「ありがと母さん!それじゃあいってきます!」
今度はいってきますをちゃんと言って出発した・・・まずは目指すは研究所!!