キャラ紹介
モズク(ゲコガシラ)
:本作の主人公。面倒臭い、波風立たせない、争い事は嫌い、の三か条(?)を持っている。生まれて間もなく親に捨てられたが、その後流浪探偵ローゼ(後述)に拾われ、彼を先生と慕い、戦闘と推理の手ほどきを受ける。その実ローゼがいないと何もできない無気力少年だったが、スピカとの出会いで多少なりとも心の隙間が満たされたようである。名前はローゼが命名した。
スピカ(ヒトカゲ)
:舌ったらずで言葉の区切りが独特な女の子。平均的なヒトカゲよりも一回り小さい。怒り、憎しみ、悲しみなどの感情に触れると、星のように光り輝くという特異な体質を持っている。名付け親はスバル好きすぎのカイ(後述)で、彼の独断と偏見で星の名前になった。正体は魔神フーパの唯一残された“優しい感情”の塊である。モズクにぎゅーするのが好き。名前がサ行。
スバル(ライチュウ)
:ビクティニのギルドの探検家兼経理兼雑務兼案内係。ギルドに訪れた相手をことごとく探検隊に勧誘しようとしている。基本的には優しく涙もろい性格であるが、時々見せる腹黒さには定評(?)がある。カイのパートナー。名前がサ行。
シャナ(バシャーモ)
:ビクティニのギルドを卒業したマスター三つ星ランク(全ランクの上から二番目)の探検家。戦闘狂でバケモノその一。カイとリィ(後述)を育て上げた張本人だが、無自覚なスパルタ教育故に噂を聞きつけてやって来た探検家志望のポケモンたちの次々と葬って来た。性格は非常に真面目で、一部のポケモンにはネガティブと称されているが、そこは年の功でうまく隠す術を身につけたらしい。“爆炎”という異名を持つ。名前がサ行。
ルテア(レントラー)
:探検隊→救助隊→町長という本作でも特異な経歴の持ち主。ビクティニのギルドは彼の古巣であり、シャナは幼馴染でかつて同じ探検隊のチームであった。非常に豪胆で豪快な性格で、男女ともに町の人気は高い。モズクに仕事先を提供したり、モズク救助に加わったりと若い者への面倒見もいい。隊員時代は“槍雷”という異名で名を馳せていた。
フリエーナ/リィ(キュウコン(リージョンフォーム))
:ハネムーン先の“海のリゾート”で卵を温められたために、突然変異で雪色に生まれたキュウコン。父親であるシャナに早くから戦闘センスを見込まれたせいでスパルタ教育を受けさせられ、同年代では飛び抜けた戦闘力を手にしてしまった。歴代のギルド卒業者の中では最速でダイヤモンドランクを取得したバケモノその二。口調は、親父とモズク以外には丁寧なお嬢様口調。自分が強いと認めた相手には“様”と敬称をつける。ルテアのことを密かに思っているが、大抵のポケモンに気づかれていた。
デンゴ(デカグース)
:調査団“サンバーク”のリーダー。カイとともに“謎の秘境”を探索中に行方不明になるが、その間に魔神に操られていた。元々の性格はさっぱりとしていて思い切りがいい。嘘がつけない。
カーラ(アーボック)
:調査団“サンバーク”のメンバー。カイとともに“謎の秘境”を探索中に行方不明になるが、その間に魔神に操られていた。元々の性格は姉御肌で大雑把。彼女を知る者の間では、感情が変わると本当に腹の模様も変わっているのでは、と噂されている。
レム(オーベム)
:調査団“サンバーク”のメンバー。カイとともに“謎の秘境”を探索中に行方不明になるが、その実魔神に操られていなかった。カイとともに逃げ出すも、結局全員が捕まってしまい、魔神の強さに恐れていいなりになっており、救助された後はカイとローゼの記憶を改竄していた。彼自身はそのことを深く反省している。
ローゼ(フローゼル)
:町から町へ旅をしつつ、道中であった事件やトラブルを解決する通称“流浪探偵”。水タイプの種族であるが、氷タイプの技しか使わない特異体質。モズクを拾い名前を与えた張本人で、彼はローゼのことを先生と呼ぶ。ギルドとは古い付き合いであり、メンバーとも面識が深い。性格は、頭が切れるが故に確信犯的な行動を連発し、つねに慇懃無礼である。だが、信頼した相手には礼節を重んじるようだ。極度の方向音痴、そして大食い。
ジェム(ハピナス)
:本作の狂言回し。ギルドの医療係。周りがどれだけミツハニーの巣をつついたような騒ぎになっても本人は常にマイペースでおかん気質。海のリゾートでのらりくらりしていたが、卵を持ったシャナ夫妻とばったり出会ってリィを助産してからというもの、ギルドに勧誘されそのまま医療係に就いた。つねに暇を持て余しているのが最近の悩み。
おじさん(スカタンク)
:モズクがおじさんと呼んでいるギルド果樹園の庭師。曰く、リィの卵が見つかった頃からギルドとは腐れ縁らしい。自らのことを俺様と呼ぶが、年が老いているのもあり素行は一人称ほどでもない。邪智暴虐なリィに同情するなど、決してまっすぐなことでないことにもかなり寛容である。
ウィント=インビクタ(ビクティニ)
:ビクティニのギルドの親方。本人は放浪気質でギルドを空けている日の方が多い。だが親方としての素質は誰よりも持っており、重大決定に悩むシャナを一瞬で立ち上がらせ、理不尽な進言書を突きつけられても仲間を第一に考えるギルドの精神的支柱である。
カイ(ルカリオ)
:“生きとし伝説、生ける英雄”という異名を持つ、マスターランク探検家。師であるシャナをも凌駕する戦闘力で、その名は大陸を超え救助隊、調査団にまで知れ渡っている。バケモノその三。“サンバーク”とともに“謎の秘境”へおもむき、スピカをギルドへ誘導した張本人。魔神に捕らわれ波導を奪われ続けていたのにもかかわらず、その数日後に魔神と対峙するという驚くべき生命力を見せつけた。スバルのパートナー。