キャラ紹介
ロウ=スカーレット(ゾロアーク)
潰れた右目。酒呑み。というか酒に呑まれる。笑い上戸ならぬ叫び上戸。兄貴肌。浪漫主義。裏社会きっての顔役として、知る人にはものすごく恐れられている。俺が不思議荘へ転がり込んだ当初からいろいろと助けてもらっているが、顔が広すぎて一度としてロウと一緒にいるポケモンの顔ぶれが重なった事は無い。なぜ俺に良くしてくれるのか、いろいろと謎の多いポケモンである。
カテツ(テッカニン)・モズ(ヌケニン)
古い口調。黙視できぬ素早さ。抑揚の無い喋り。大抵発言はカテツ、モズの順番。ロウの昔の知り合いの知り合いのそのまた知り合いのつてで出会ったらしい謎の忍者集団の一人。隠密行動にかけては俺などでは足下に及ばない技術を会得している。鈴を鳴らしたら来てくれるのだが、どうやら鈴の持ち主を従うべき存在として認識するという妙な行動理念を持っている。現在鈴の持ち主であるらしい俺は、彼らとのコミュニケーションに頭を悩ませている。
レイン(チルタリス)
純白。純粋。“歌姫”の中の人。右の羽が機能しない。箱入り娘ならぬ病院入り娘なため、外の世界のことはほとんどわかっていないが、心に確かな芯を持っている。特殊な生い立ち故に臆病で自分を責めやすい性格。今は俺との記憶は奇麗さっぱり忘れてしまっているが、退院後は何かとうまくやっているようである。……いやもちろん彼女への未練は無い。
“怪盗狩り”(ゲッコウガ)
古い口調。感情皆無。鋭い殺気。“辻斬りのゲッコウガ”という異名を持つ。なんらかの目的のために怪盗ばかりを殺し回っている謎の暗殺者。どうやらカテツたちの同業者であるらしい。奇襲からレインを守るために今回はあっけなくやられたが、今度会ったらきっちりとおとしまえを付けようと思っている。
アリア(メロエッタ)
“歌姫”。顔はいい。テレビ映え。メディア露出過多。レインと一緒に“歌姫”として活動していく予定が、有名になるにつれどんどんレインの存在を持て余すようになったようだ。俺がレインの存在をほのめかしてからというもの、ぱったりとメディア出演をやめて消息を絶った。
セルド(ブイゼル)
依頼人。無駄に詩的な病人。無駄に金持ち。無駄に回る頭。余命いくばくかの宣告を受け、唯一の青春をもう一度と俺に依頼を寄越したはいいが。下手に回る頭のおかげで今回はさんざん苦労させられた。いつくたばるかはわからないがまだ生きているらしい。
フレア(ヘルガー)
警察。有能。ベテラン。ハードボイルド。右目に傷がついている。その点、ロウとキャラがかぶりまくりである。“煉獄”という異名で、警察や犯罪者どもに恐れられているようだ。今回はエイミ刑事と協力関係を結んでいたらしいが、この刑事を相手にして俺一人で勝てるかどうかはわからないほどの恐ろしい刑事である。
仲介(ジュペッタ)
男勝りな口調で、気さくで、口が悪い同僚です。怪盗“エネル”の専属仲介人でしたが、彼が殺されたのを機に他の部署へ転属されたようでございます。彼女も有能な仲介でして、私ほどではありませんが情報収集能力に長けています。割り当てられた怪盗に感情移入してしまうのが悪い癖ですが、仲介所には欠かせない存在である事をゆめゆめお忘れなきよう……。