へっぽこポケモン探検記 - あとがき
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あとがき
 主人公カイ君のとんでもない成長ぶりに誰が一番驚いているって、私自身が一番驚いています。

 へっぽこポケモン探検記を始めた当初は、完結させようという意気込みすら感じる余裕もないほど、目の前の話を夢中で書いていました。(プロットは結末まで作っていたものの。)まさかカイ君、こんなしっかり者になるなんて……。
 こんにちは。ものかきです。
 へっぽこ完結から数日、ようやく小説が完結したときに起こる“燃え尽き症候群”も収まり、後書きを書く余裕が出来ました。普段私は後書きを書かない人間なのですが、せっかく5年間も連載をしていて無事に完結したのですから、物語を終らせた者の特権である後書きを発動してもまぁいいかなと思いました。基本ノリが軽いのです。
 以下、へっぽこに関するネタバレを含みますゆえ、まだ最後まで読んでいない方はご注意くださいませ。




・プロットをみてみよう。

 へっぽこのプロットを見返すと、まぁよくも初めて書くポケモン二次創作でここまで大長編スペクタクルにしたな、と。今じゃ絶対にここまで長くしない。ときに、若さとは恐ろしいものです。
 基本的なキャラの設定とともに物語の流れを箇条書きに書いているのですが、英雄のルカリオ・ルアンの名前がその当時は“エルザ”になっています。なぜ名前を変えてしまったのか覚えていないのですが、おそらく自分の思っているルカリオ像に“エルザ”という名前は似合わなかったのでしょう。のちに、このエルザの名前は四本柱のエルレイドの名前へと引き継がれたようです。
 さらに、三章“覚醒”編〜四章“ギルド”編のプロットを確認してみると、“キュロル”とかいう謎の名前のキャラクターが出てきました。
 一瞬プロットを作ったはずの私自身頭をひねってこの謎のキャラの正体を考えていたのですが……どうやら、キュウコンのリオナの前の名前のようです。この名前にしなくて心底よかったと思っています。ええ。
 当初、へっぽこポケモン探検記はもう少し長くなる予定でした。というのも、九章で出てくる“救助隊連盟本部”は、本来“シャインズ”の検診のためではなく、カイやスバル、シャナやルテアたちが強くなるために新技取得に向け特訓する場所でした。そして内容は、七章くらいにぶっ込まれるはずでした。その技を持ってして“イーブル”との最終決戦に挑む訳です。
 しかし、ポケモン小説を書けば書くほど、私自身がバトル描写と言うものを疎ましく感じる性格だと思い知らされ……。全員分の新技を考えだし、それを持ってして六組分のバトルを書くと言うのを出来そうにも無い! ということで急遽“英雄祭”に差し替えられました。キース=ライトニングはその副産物とも言えます。
 “英雄祭”編にてコラボをしてくださったノコタロウさんには感謝の言葉もありません。もちろん、四章、六章ともにコラボをしてくださったウィンデルさんとフォック・リザハートさんにも、この場を借りて感謝を申し上げたいと思います。


・「クククッ、いいよォ、その絶望した顔だァッ!」

 さて、私には好きなポケモンがいます。ダークライです。
 へっぽこ内のダークライは、極悪非道という言葉すら生易しいキャラクターでした。
 自分の欲望に忠実で、そのために手段など選ばない。選ぶ必要性すら感じない。目的のために邪魔だと感じる相手はその命すらゴミくずと同じだと思っている。強い相手の絶望の表情を見る遊びのために、人を傷付け、心をもてあそび、殺める事すらもいとわない。自分の楽しい事は何でもやる。……強い力をたまたま持ってしまったために、ねじの外れてしまった生粋のサイコパスです。
 さて、こうしてプロット全ページを見返してみると、不思議な事に気がつきました。
 そんな一番の悪役であるダークライについてのキャラ設定が一つも書かれていない! 唯一プロットには「ダークライの野望:命の宝玉を使ってアルセウスに神になる事を願うこと」としか記されていませんでした。なんてっこったい。
 私の中で、ダークライと言えば特別なポケモン――それはもう、種族だけで見たらもしかしたら主人公のカイより重要な存在だったのにも関わらず、ダークライに関する記述が無い事に我ながらびっくりしています。ただ、彼に関して何も書かれていない事にある程度納得のいく部分もあります。
 “ダークライ”という大好きなポケモンを、かっこいい役で出す事もできます。優しい役で出す事も出来ます。ギャップ萌えを狙おうと思えば、ダークライほどの適任はいないでしょう。
 それこそ、私が書いた短編集“そらとぶ短編集”に収録されている“森のお医者さんシリーズ”では、ダークライはちょっとおとぼけ、でも主人公を一心に支える良きパートナーとして登場しています。もしダークライの株を上げたいのであれば、こういうプラスな役柄にした方がよかったのかもしれません。
 しかしあえて“悪役”として出すのであれば、それこそ中途半端な小物にしてしまってはいけないと無意識に考えていたのでしょう。
 悪役には、いくつか種類があります。“イーブル”のボス・カナメのように、大義名分をかかえて自分の所行が悪と知っていながら茨の道を進む悪役。エルザのように復讐に燃える悪というのもあるでしょう。
 しかし、真に悪役を悪役と足らしめるならば、読んでる読者が、書いている作者自身が、心底そのキャラクターを憎らしく思ってもらわねばならないのです。“悪役の言い分”すらもいらない。誰が見ても黒――真っ黒なキャラクターこそ悪役冥利に尽きると言うものです。
 おそらく、私の頭の中でそんなダークライ像が出来上がっていたのでしょう。そうならば、プロットに何も書かなかったのにも納得です。脳内で“悪役ダークライ”が完成しているのならば、文字に起こして整理する必要もありませんね(笑)
 完結後の感想内で、“ダークライが心底憎らしかった”というご意見をいただき大変嬉しい限りです。そう言っていただけたら、彼の冥利に尽きるでしょう。


・「こん、のッ……ネガティブチキンがッッ!!!」

 私自身、作品とは関係なく単にダークライという種族が好きだったのですが、へっぽこで圧倒的人気を誇っていたのは、主人公・カイ以上にマスターランク探検隊のバシャーモ・シャナだったと思われます。
 彼を一言で言い表すならばやはり“ネガティブチキン”。作品後半では格好いいところもありましたが(そうでもしないと彼が浮かばれない! 死んだ訳ではないけれども)、やはり全体的には彼の真面目ゆえの寝暗さが嫌でも目立ちます。
 さて、どうしてこんなキャラクターが出来上がったのか。プロットでシャナの性格設定をしているときに「バシャーモ→鶏→チキン」という発想にたどり着いた事は覚えています。そこから「チキン→臆病→ネガティブ(お、なんか“ネガティブチキン”って語呂よくない?)」という流れになったのでしょう。私自身よく覚えていませんが、多分その単語が出来上がった時点で、シャナの性格と、その単語を叫ぶルテアの図がセットで浮かび上がったのだと思います。
 当然内面をネガティブに仕上げるのだから、レギュラーキャラとして活躍してもらうためにはバトルが強くなければオハナシになりません。なので当時流行っていた(今もか)、“キャラはギャップで冴え渡る”という黄金の法則に従い、“普段はネガティブでチキンだけど、いざと言うときにちょー強いバシャーモ”というキャラが出来上がりました。“小説家になろう”というサイト(以下:なろう)にて連載をしていた初期には、“バシャーモ(という、普段なら強気で剛毅な性格で書かれる事が多い種族)なのにネガティブという設定は斬新”というご意見をたくさんいただきました。
 ただ、彼はかっこ良くなりすぎた。うん。
 私自身、シャナは書いていてさくさく進むのです。しかし、さくさく進みすぎる! へっぽこは基本一人称で書かれるので、内面がネガティブだと筆が進みます。ネガティブを乗り越える過程もものすごくドラマチックにしやすい。……のですが、彼はこの作品の中でかっこ良くなりすぎました(笑)。今やネガティブはどこに行ったんだ。“ネガティブチキン”はお前の専売特許じゃなかったのかシャナよ……。と、私は画面越しに寂しく見ていました。筆を進めれば進めるほど、格好いい展開に彼が突っ走ってしまう。キャラが一人歩きするとはまさにこの事でしょう。
 本編最後で彼はリオナとめでたくゴールイン、二人のタマゴまで見るかることに! 彼の子供については、余裕があればまたどこかでスペシャルエピソードを書きたいなと思っています。思っているだけです。
 もし仮に、今後シャナの事を書く時があれば、彼はまた一段と私の手に余るイケメンぶりを発揮するでしょう。バトル以外はネガティブじゃないといけないのに……。


・「わたくしの予想通りですねぇ、ええ、はい」

 キャラが一人歩きするのがシャナだとすれば、へっぽこで活躍“させすぎ”て、話のパワーバランスを崩しかねなかったキャラはダントツで流浪探偵ローゼになります。全力で「お前何やってんの」と言いたい。そんなに喋ったり、戦ったり、おいしいところ持っていったら全部の場面で君が出てきてしまうではないか、と。
 ローゼは、プロットの初期の初期から登場しているキャラクターです。しっかりキャラ設定が記載されていますし、技名まで書かれています。ただしその当時は、“氷刀”ではなく“アイスブレード”とかいうセンスの欠片も無いネーミングの技名です。のちにカイの技“ソウルブレード”とかぶったので急遽変更になりました。こっちの方がよかったですね。結果、彼は全体的に“日本調”というイメージを私の中で確立させる事が出来ました。もちろん、“日本調”の部分が作品に反映されている部分は微々ですが。
 彼には綿密に“伏線”を持たせながら登場させました。第三章の初登場では、彼が流浪探偵であることは明かさず、もちろん人間から転生したという設定も大分後にとっておいています。五章でのかっこよさが際立つように、三章ではわざと胡散臭い印象を強烈に残しておいた訳です。ここまで凝った“キャラクターとしての伏線”を入念に張ったのはローゼ以外にはいないでしょう。
 しかしそれ以前の問題として、彼に設定を持たせすぎました。
 飄々としていて、メガネで、頭脳明晰。探偵で、連盟の知将……にもかかわらず戦闘能力もキャラの中でトップレベル。信頼する人間に殺されたせいで、フローゼルに転生後、誰も信じられなくなったという後ろ暗い過去を持つ。うん、こう羅列してみただけで1人のキャラクターに持たせる設定のキャパは大幅にオーバーしている事がわかります。これだけの設定を、しかも本編の大筋と絡ませながら小出しにしていくとなると、必然的に彼の出番が増えます。
 それ以上に、私が流浪探偵ローゼを気に入りすぎて調子に乗りすぎました。間章の“お酒のチカラ”とかは、本当に調子に乗っていました。出過ぎ。五章で、彼が流浪探偵である事を明かすとき、そして、六章で彼が人間から転生した事を明かすとき、私は内心で狂喜乱舞しながら筆を進めておりました。ええ。そうですとも。やっとこの設定が出せると。
 結果として、彼の株が上がったからよかったものの、ローゼのキャラがあまり好きじゃない人にとっては申し訳ない事をしました。ちゃんと他のキャラにもスポットを当てなければ。反省です。
 しかし、後悔はしていませんねぇ。ええ。
 実は彼には、モデルがいます。結構すぐにバレるかな、と思ったのですが意外に指摘してくる方はいらっしゃいませんでした。なので、ここでもあえて明かさない事にします(笑)


・「わ、私は記憶喪失で……元人間なの」

 設定を持たせすぎた、と言うのであれば、ヒロイン・スバルの存在を無視する事は出来ません。私がこの作品を振り返る上で一番反省する部分は、@スバルに設定を持たせすぎた事A“ソオン”という能力と人間だった頃の設定を出しすぎた事……この二つの部分です。
 へっぽこは、カイの成長記であると同時に、スバルの“ソオン”を巡る人間時代のキャラクターたちの奮闘記でもあります。しかし、後者の部分は後になって大分設定が変わりました。予定が狂ったとも言えます。
 なろうで連載をしていた頃は、(今考えれば恐ろしい事に)本編と平行して過去編を三つ書く予定でした。五章が終わるまでにシャナの過去を、七章が終わるまでにルアンの過去を、そして九章が終わるまでに、人間だったスバルの過去を、中編作品として載せる予定だったのです。そして“ソオン”については、へっぽこの本編の続編に当たる部分で決着をつけようと思っていました。
 しかし、やはり予定は未定。
 そんな大量な文章を平行して継続的に書くのは至難の業です。しだいにスバルにかけた設定がこの物語を動きにくくする結果に。ソオンに裏人格があるのは、その設定を無理矢理変えた名残とも言えます。続編で書く予定だった物を本編にぶっ込んだので……。
 同じく、シャナの過去、ルアンの過去が誰かの口説明で語られているのみなのは、そいういう背景があったからでした。この作品最大の反省点です。
 さて、あんまり反省をしすぎてもよろしくないので、ヒロイン・スバルちゃんを見てみましょう。
 天真爛漫、意気揚々。へっぽこな主人公とネガティブな師匠に変わって元気な女の子枠を全て担ってくれました。カイが成長していくにつれて彼女が元々持っていた暗い部分も表れ、九、十章でその確執とも見事にオサラバします。カイの優しさに触れ、心を溶かし、そして主人公を危険な悪夢から救い出す。こうやって振り返ってみると、彼女は“王道ヒロイン”の道をしっかり突き進んでいますね(笑)
 しかしスバルは、カイやシャナ、ローゼに比べて、恐ろしく物語の進めにくい子でした。顔のパーツが難しいキャラを描く漫画家の心情をかいま見たような気がします。というか、女の子はどのキャラでも基本文章を進めにくいです。男の子万歳。
 特に九章でスバルが心を取り戻した後、彼女が思い出した記憶とともに、カナメやカイへの気持ちに折り合いをつける部分。この内容は、全章の中で一番時間がかかかった部分です。多分三回くらい書き直しています。結果として、西洋かぶれのカメール・フレデリックの参戦により、彼女の心の解決はスムーズに進む事となりました。(やっぱり男の子万歳。)この章を書ききるまで、かなりの休載期間があったはずです。
 ちなみに、カイの恋のライバルとしてカメールをだすのは初期プロットで決めていました。しかし、六章でコラボを思いついたので、そのカメールの存在は一時期抹消されることに(笑)。どうしても九章から先に進まないため、ここで抹消したはずのカメールを参入させてうまい事行きました。もしかしたら、ここでフレデリックを出せという神からの啓示だったのかもしれません。こうして、ヒロイン・スバルは一回り成長をして、本編を無事に完結させる事が出来ました。この話が終わってから十章はだいぶスムーズにかけましたとさ。


・「私はもう、英雄の運命から逃げはしない」

 前述の通り、過去編で載せるはずだったお話を出せず、本編にて説明不足感が否めなかったキャラがいくつかいるのですが。しかし、わりとそれでも私自身よかったのではと思っているキャラは、悲しき英雄のルカリオ・ルアンです。
 とあるアニメ作品に、こういう展開のものがあります。
 腕がたち、賞金稼ぎで生計を立てる主人公。彼にはなにか後ろめたい過去があるのですが、それが重要な本編の伏線であるにもかかわらず、その過去は回想として一切説明されないという内容のアニメです。これを見た瞬間、私はこの展開を思わず「美しい!」と思いました。
 なるほど。主人公にもかかわらず、回想はあえて入れず過去の物は“過去”として描写し、ある程度のところは視聴者(読者)の想像に任せる。最終回が終わっても、詳しい事は一切語られない。目から鱗な物語の展開ですね。
 私はその瞬間、過去編を書けず十分な説明を出来なかったルアンの過去を、この技法に取り入れてみようと思いました。ルアンの過去に何があったのか、もちろん私の胸の中にしっかりと物語としてあるのですが、へっぽこ本編ではあくまでそれはルアンの胸のなかの美しい“記憶”としてとどめておこうと思ったのです。もちろん、これに納得のいった読者が何人いらっしゃるか。もしかしたら、もう少しルアンの過去を回想してくれてもよかったのに、と思っている方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、私が見たアニメのように早々うまくはいきますまい。それくらい難しい、特殊な技法に違いありません。
 ですが、十章の最後でルアンが消える瞬間を書いていたとき、私は「ああ、これでよかったんだな」と一人自己満足に浸っておりました。
 おいおい、エクって誰だよ。一体どんなヤツで、あの堅物のルアンとどれくらい親しかったからってお互い愛し合うまでになるんだよ! どうやって宝玉を見つけて、“氷柱の森”で魂を抜かれるとき一体どんな気持ちだったんだよ!
 ……うーん、きっと、カイもそう思っている事でしょう。ですがルアンが消えた今、それを知る者は誰もいません。


・「やっぱり僕は、へっぽこでした」

 主人公カイ、彼はよくやってくれました。
 いくどとなく作者の意地悪な困難にぶち当たり、それでもきちんと立ち上がってくれました。好きなキャラクターほど不憫な状況に落とすのが好きな私ですが、その中でもダントツの回数でカイを絶望に突き落としています。書いていて自分が主人公を哀れむほどに。ライオンかよ。
 リオルなのに波導が読めない。
 体力が無い。
 英雄の器に選ばれてしまう。
 親の行方がわからない。
 いきなり里が襲撃され、逃亡を余儀なくされる。
 極悪非道悪役の遊びの標的にされる。
 バトルで瞬殺される。
 眠りの山郷でパートナーを失いかける。
 自分の弱さに涙する。
 探偵にパートナーをけなされる。
 心臓が止まりかける。
 英雄の暴走で他人を殺めかける。
 自分の死を宣告される。
 肉親の死を目の当たりにする。
 悪夢に取り込まれる。
 憎しみに捕われて暴走する。
 パートナーが殺されかける。
 もはや愛すら芽生えているパートナーが心と記憶を失う。
 運命にあらがったと思ったら、大切な者たちを守るために犠牲にならざるを得なくなる。
 ……こう、羅列しただけでこれだけの不憫さ。よく耐えました。私ならムリ。ただ、やはり主人公は、それを乗り越えるにしてもただでは起きません。一つ一つの難題をクリアしていくごとに、彼の心には必ず成長があります。
 物語を作るにあたって、その手の本にはよく“主人公は物語が進むにつれ心情が成長すべき”と書かれているものが多いですね。私自身、必ずしも主人公がそうなるべきだとは思っていませんが、やはり特別に思い入れのあるキャラクターには大きく成長してもらいたいものです。
 あとがきの一番最初に書きましたが、物語全編を通してのカイの成長は私が一番驚いています。
 カイ自身の心の成長は、私自身がこの連載期間の5年間で経験した心の成長の反映でもあるのかもしれません。(自分で言っていて気持ち悪いなw)
 5年と言うのは、それほど長い時間だったと言う事です。
 だからこそ。
 そんなカイの成長記を見守って下さった読者の方々には、感謝の言葉も無いのです。



・「みなさん……また、どこかできっとお会いしましょう!」


 私がこの作品を完結までもってこれたのは、ひとえに読者様の感想、拍手メッセージの激励があったからです。
 カイがここまでたくましくなれたのは、きっと読者様が育ててくれたからでしょう。
 5年間、本当にありがとうございました。


 へっぽこポケモン探検記。これにて堂々、完結です。
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ものかき ( 2015/08/22(土) 23:24 )