スキルP発動!
〜草の大陸はじめの村〜
ベタノ「ガハハハ!ベトベト大好き♪」
ヘドロ団のボス、ベタノが不気味に微笑みながらベトベトした物を触ってる......
ここは“はじめの村”
今やヘドロ団の縄張りとなった村は、
昔の活き活きとした風景の、面影がなかった...
ヘドロ団は村だけでなく、周辺区域にもいて
村から脱走する者に、容赦はしなかった...
村のポケモン達は、病院にも行けず、村からも出られず困り果てていた
そこに一人の少女、白いロコンの“ロコ”は、
ベタノとその手下達にバレないように
様子を窺(うかが)っていた!
ロコ「絶対、絶対に彼奴(あいつ)らから村を取り返してやるんだから!」
ロコはそう小声で言い残して、その場から駆け去った......
ロコ(お母さん、待ってて!...私が全ての秘宝を解放して、お母さんの病気を治してあげるから!)
EPISODE3 ースキルP発動!ー
ライラン「“10万ボルト”!!」
バリバリバリバリィ!!
ライランが放った10万ボルトがズハト目掛けて放たれるが、間合いが遠いが為に、
ズハトは物ともせずに攻撃を軽々と避けた!
ズハト「ハハwそんな遠くからじゃ、俺様に攻撃は当たらないぞww」
ライラン「くっそー(イラ)!一々むかむかする相手だなぁ!」
ライランはズハトの発言にむかっとしつつ、攻撃を繰り出そうとした!
ライラン「なら、間合いを詰めて...“10万ボルト”!!」
だが、10万ボルトが発動しない!
ライラン「な、何だ!?何で出ないんだ!?」
ズハト「ハハハハwwwお前さん、技が使える回数知らないのか?(笑 」
ライラン「技が使える回数!?」
ズハト「PPの事を知らないなんて珍しいなw
ポケモンが覚える技の回数をPPって言ってな技を1回使うごとに1減るんだよ!
そして、お前さんは10万ボルトばかり出してたから、出せる回数が0になって
使えなくなったって事だよww」
ライラン「クッ、技が使えないなら
“通常攻撃”ならどうだ!!」
ライランはズハトに突撃するが、
軽々と躱され......
ズハト「ハハw何だよ“ソレ”wwこれで終わりだぜw“くろいまなざし”!“ブレイブバード”!!」
ヒュオォォー!!
くろいまなざしでライランの動きを止め、
強烈なブレイブバードがライランを目掛けて
迫り来る!
ライラン「クッそ、“ここ”で終わりか......アマナ、守れなくてごめんな......」
その時!!
アマナ「ライラン!“諦めちゃダメ”!!」
ズハト・ライラン「「!?」」
ズドォォ!!!!
ズハトのブレイブバードがアマナに当たる...
アマナ「うわぁぁ!!」
ライラン「ア...マナ......?」
ズハト「ハハwwこりゃ俺様の勝ちだなwww」
土煙(つちけむり)が立ち、目の前にいるアマナの状況がわからない......
ライラン「アマナ!!...お前!、絶対許さねぇ!」
ズハト「ハハハw、俺様に勝ってからほざけww」
?「まだ勝敗はわからないよ?」
ライラン・ズハト「「!?」」
“謎のサンダース”が、ズハトの背後をとる!
ズハト「うおぉ(汗)誰だよお前さん(汗 」
ライラン「だ、誰だか知らないけど、助けてくれ!!」
謎のサンダース「了解よ♪」
ズハト「おいおい(汗)まさか、やめろよ(汗 」
ズハトの表情が曇りはじめる...!
謎のサンダース「ザ・ハードディスク、さっきはよくもワタシをこてんぱんにしたね(怒 」
ズハト「ズ・ハ・ト・だ(汗)!!...ってかキミ......さっきの白い...!?」
謎のサンダース「わかった時にはもう遅いわよ♪ “かみなり”!!」
ズドーーーン!!!ゴロゴロゴロ...!!
強烈な雷撃(らいげき)がズハトの体を通電し、ズハトはその場で倒れた...
謎のサンダース「やった♪ ワタシ、生まれて初めて勝てた♪」
ライラン「誰だかわからないけどありがとう......アマナ!?...アマナは!?」
土煙が晴れ、ライランはアマナがいた場所を見つめるが!そこに“アマナ”がいない!
ライラン「アマナ......そんな.........嘘だろ......しn」
バシィィィ!!!
ライランの頭を、誰かの掌でしばかれる!
ライランは思わず後ろに振り返る!
そこには先ほど助けてくれた“謎のサンダース”
が、今にも雷を落としそうな
憤怒の形相(ふんどのぎょうそう)で
立ち尽くしていた!
謎のサンダース「ちょっと!勝手にワタシを死んだことにしないでよ(怒)!
ワタシよワタシ!わからない?」
ライランは少し考えた後...まさか!?と思った
ライラン「あんた......まさか“アマナ”か!?」
謎のサンダース「そうよ♪ワタシはアマナよ♪」
ライランと謎のサンダース(アマナ)が同時に答えた為
会話が成り立たない
ライラン「えっ?何だって?」
アマナ「ワタシがアマナよ♪」
また同時に発言する
ライラン「天邪鬼(あまのじゃく)が何だって?」
アマナ「だからね(汗)ワタシがアマナなのよ(汗 」
中々会話が成り立たない......
ライラン「アマノ?何それ?」
アマナ「“あぁぁぁ!もう! ワ・タ・シ・は・ア・マ・ナ・よ!!!」
ライランは驚いた!!
ライラン「アマナ!?本当にあの白いアマナなのか!?」
アマナ「そう(汗)ワタシが“あの白い”アマナです(汗 」
ライランは吹っ切れたように一安心して、アマナに抱きついた!
ライラン「良かった(半泣)!本当に生きてて良かった(半泣 」
アマナ「ちょっちょっちょっちょっと(慌てる)!近いよー(泣 」
アマナも嬉しくて泣く...
そして光のオーブに包まれ、サンダースから元の白いイーブイに戻っていく......
ライラン「わぁぁぁ!?何だぁぁぁ!?!?」
アマナ「ビックリした?フフン♪」
ライランがビックリして尻餅をつく
そしてすかさずこう聞いた!
ライラン「何で退化したんだ!?一体どう言う仕組みだよ(驚)!?」
アマナ「うーん...どこから話せば良いのかわかんないけど、私の進化と退化できる能力は
“スキルP”って言うらしくて
何だか5割?のかくりつとかで突然
“超能力”や“特殊能力”が備わったり
“生まれた時から持つ”ポケモンもいるらしいよ?」
ライラン「“スキルP”?超能力や特殊能力?
一体どうなってんだこの世界(汗)?」
アマナ「まぁ、ワタシもあまり詳しいわけじゃないからよくわかんないんだけどね」
ズハト「うぐぅぅ...まさか、お前さん......スキルPを持つポケモンだったとは...ガハッ......」
アマナ「キャアァァァ!!オバケェェェ!!」
バシィィン!!
アマナのアイアンテールがズハトにとどめをさす!
ズハト「グハッ!!モふぅ...」
チーン......
ライラン「だ、大丈夫なのか(汗)?」
アマナ「ふぅー、ビックリしたぁ......。気絶してるだけだから、多分大丈夫だと思うよ?」
ライラン「そうか......。そう言えば、“さっきの
話しの途中”...えーっと、何の話してたっけ?」
アマナ「“さっきの話”?...あっ!“ワタシと一緒に行こう”の理由だよね?」
ライラン「そう!それ!」
アマナ「ワタシ昔から...
さっきの戦いみたいに強くなくって
“ここ”草の大陸にもワタシの“頼れる兄さん”と一緒に来たの!」
ライラン「“お兄さん”?でも、アマナ一人だけじゃなかったか?」
アマナ「うん......“キラナ”兄さんは、たった3歳で才能を発揮して、5歳で行方不明の伝説入りしたシークレットランクの探検隊......
でも実際は探検隊連盟が兄さんの存在を隠して
キラナ兄さんは、日々極秘任務にあたっていて忙しいのよ......」
ライラン「そうか......アマナのお兄さん、キラナは伝説入りのシークレットランク......
......シークレットランクって何...?」
アマナ「..................さあ?」
..........................................
少しの間、沈黙(ちんもく)が続く......
沈黙を最初に打ち消したのはアマナであった
アマナ「本当は“あの海岸”で待ち合わせる予定だったんだけど、結局一日中待っても来なかったし...今朝(けさ)は有名探検家が集まる“プクリンギルド”に勧誘に行っては断られたし......うぅ...(半泣 」
ライラン「そうか(汗)......それは大変だったな(汗 」
ライランはふと“ある事”を思い出した!
ライラン「そうだ!“はじめの村”!!
はじめの村に早く行かないと(汗)!!」
アマナ「本当だ(汗)!急がなきゃ、村のポケモン達が危ない!!」
ライランとアマナは急いで“はじめの村”
へと駆け走って行った!
〜草の大陸はじめの村〜
はじめの村......
今は昔の面影(おもかげ)が無く、ものさびしく
村が毒タイプの技で汚染される......
村のポケモン達「ゲホッ!ゴホッ!」
村のポケモン達2「うぅ...く、苦しい......」
村のポケモン達3(誰か...助けて......!!)
村のポケモン達が苦しむ中、一人のポケモンが
光の如(ごと)く、村のポケモン達に演説をした!
そのポケモンの名は“フローディア”
ロコの母親であり、金色の煌びやかな毛並みをしている!
フローディア「全ての村のポケモン達よ!今こそ、“革命の灯火”をあげるのです!」
村のポケモン達「ゲホッ...フローディア様......」
フローディアは元々この“はじめの村”の村長であった
だが、ベタノとその手下達がこの村にやって来て、実力の差で
瞬く間に村が占拠(せんきょ)されたのだ......
フローディア「私達!はじめの村のポケモン達に栄光あれ!!」
村のポケモン達「おォォォ!!」
はじめの村の住人達は動き出そうとしていた!
ロコ(待っててお母さん!私が、お母さんを守ってあげるから!)