色々あって森の中
「…ふぅ、こんなものかな」
僕は拾ってきたオレンの実を、小さな洞窟の中に作った家の中にごそっと入れる。…結構集まったなぁ。これだけあればしばらくの間は大丈夫だね。
僕はキラー。雄のアブソル。つい最近、この森に引っ越してきたんだ。趣味は…特訓、かな?
今はこうやって、一人暮らしをしている。今は、ね。
前まではちゃんと御主人がいたんだけど…急に用済みなんてさ。びっくりするよね。御主人を信じていた僕が馬鹿だった。
要するに僕は捨てられた。手持ちに強いのが入ったというくだらない理由で。
だから、僕は人間は嫌いかな。自分の都合のことだけ考えて、自分さえよければいい…人間なんてそんなもんだよね。
…あ。何も自分の家の前でこんな暗い過去を思い出す必要はないか。
自分で突っ込みをいれ、現実に戻る。
…何にもすることないなぁ。食料は集めたし…散歩でもしようかな。
僕は、巣を後にした。
しかし、最近住み始めたばっかで言うのもなんだけど、この森はいいなぁ。静かで、自然に満ち溢れている。きれいな湖だってあるし、食料だってたくさんある。最高だよね。でも…ちょっと気に食わないことが…。
「あっ!野生のアブソルだ!!すげー!」
…出た。人間。
ここはポケモンだけでなく、人間もよく来るのが気に入らない。森を出たら町があるから…面倒くさくなるほど人間が来る。人間が森に来る理由なんてひとつしかない。…ポケモンを捕らえるため。
「見つけたからには、絶対ゲットだぜ!いけっオール!!」
…やっぱり捕まえる気だね。オールと呼ばれたリオルが出てきた。やるしかないか。
「…わかったよ。勝負だね」
「よし!いっけぇリオル!はっけい!」
「守る」
僕は守りの壁を作り、はっけいを受け流した。
「シザークロス」
まずは腕前を見る。…って教えられたから、まずは効果いまひとつのでいこう。
ずばっと一発。やぁっ!!
「ぅ…」
「あぁっ!リオル、大丈夫!?」
……結構効いたっぽい?
リオルが痛そうに蹲っている。レベルはそんなに高くないのかな…。
「大丈夫?結構効いてるみたいだけど…」
「…うん、まだいける!リオル頑張れ!もう一度はっけい!!」
いや絶対に大丈夫じゃないでしょ!こいつ、わかってない!!あぁもう!こうなったら…
がしっ!
はっけいを素手で受け止めた。ん、ちょっと痛かった…。
「え!?あ、あの、離してよ!」
あ、オールが初めて話した。じたばたしてるけど、うん、離さないよ。
「ちょっと落ち着こうよ。このまま続けても、自分が傷つくだけだと思うよ」
「そんなの関係ないよ!だってご主人様の命令だもん!」
あぁ…オール、ご主人様を深く信じていますね。くそっ過去の自分に当てはまる部分が…
「…そっか。いい子だね。でも、ちょっと我慢してね」
「え、なに!?うわぁ!」
「わ、ちょ、ぐはぁっ!!」
オールには可哀想だけど、ちょっと人間に苛立って八つ当たり。
オールをそのままー投げましたーストラーイク!!
人間とオールは吹っ飛んでいきましたとさ。ちゃんちゃん
「いててて、アブソルなにすんだよー!!」
オールを抱えて戻ってきて、文句言ってきた。腹立つ。
でも、流石に子供だからなぁ…仕方ない。ここは抑えて…
「うるさい。勝負ありだね。人間。次からは相手を選ぶんだよ。あと、オールの気持ちになってみてね。じゃ」
「あっちょっと待って!」
後ろから人間が呼び止めるが無視。ぱっと言うこと言ってさっと去っていく。これが一番。
「あぁ…行っちゃった」
「ぅ…ごめんなさいご主人。勝てなかったよ…」
…ふー。走った走った。て、あの人間の所為で湖行けなかったじゃん!まったく…
そういえば、昨日もこんなことがあったなぁ。まぁ、運動になるからいいけどね。
さて、散歩を再開するとしますか。うーん、あっちにはさっきの人間がいるから…こっちだね。行ったことないから、行ってみよう。
…いつの間にか、夕暮れ。初めて見るポケモンもいたし、雑談もしたし、楽しかったなぁ。あ。夕方の特訓、やらないと。
さて、帰りますか。
「…‥・・ゃぁぁぁああああ!!!」
…え?
「ぎゃあああああ!!」
僕は、気を失った。
続く
キラー「…え、もう終わり?」
作者 「だ、だって…。仕方ないじゃん…初めてだから…」
キラー「だから文章めちゃめちゃなんだねー」
作者 「地味に気にしていること言うなよぉ…
こんなよく分からん小説をここまで読んでくださった貴方様。色々ごめんなさい。
…最後のぎゃあああは何だったのか!次回明らかに!さいならー!」
キラー「ちょ、ど、どこ行くんだよー!あ、次回また会いましょう!では!」
…ゴラァァクソ作者ミズマロマチヤガレー!!」