ポケモン図鑑
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
星夜は今、20階の建物から落ちている
もちろん、最上階から
ぎんも一緒に落ちているが、いつの間にかシャワーズになっていて、楽しそうだ
ジャボーン!
「あぁ、ついに落ちちゃったね」
「何が『ついに落ちちゃったね』だよ!助けてくれたって良かっただろ!?」
「ごめんなさいね、ぎんがすごく楽しそうで…」
「あら?誰かと思ったら、星夜君に未希ちゃんじゃない」
二人の前に現れたのは、三日月博士だった
「博士?どうしてここに?」
未希が聞いた
「高い建物から、誰かが落ちてるってのを聞いて、来たのよ」
「それが私達だったってことですか」
「そういうこと!あ、そうだ、二人にお願いがあったんだ」
博士はバッグを開けて、何かを探しはじめた
「町を出る前に見つかって良かった……あった!これこれ!」
博士が取り出したのは、長方形の箱みたいな物だった。
色は白と黒だ。
「博士、これは?」
「オレも見たことないなぁ」
二人もわからないようで、興味津々に箱みたいな物を見ていた。
「ふふっ、これは『ポケモン図鑑』と言われている物よ」
「ポケモン図鑑?」
「何ですか?それ」
星夜はそう言ったあと、今度は思いついたように言った
「もしかして、ポケモンの図鑑!?ポケモンについてもっとわかるの!?」
「一応、今まで発見されてるポケモンのデータは揃ってるわ」
「すごい!」
二人とも目を輝かせて聞いている
「この図鑑に、サイヒョウ列島にいるポケモンを記録してほしいの」
「そんな大切な仕事、私たちなんかがやってもいいんですか?」
「そうですよ、もっといい人がいると思います」
二人はサイヒョウ列島を全て回るつもりはないので、なんとか断ろうとしている
「あなたたちならなんとなく、できそうな気がするの。だから、お願いします」
未希は星夜を見ている
この旅のリーダーは星夜だから、決めるのも星夜だ
「……わかりました、俺は良いですよ」
「星夜が言うなら…私も…」
「ホント!?二人ともありがとう!助かるわ!」
博士は図鑑の説明をして、一通り説明すると、帰っていった
「めんどくせーこと頼むな、アイツ」
「サイヒョウ列島、全部回らないとダメなのかな?」
「かもな」
チーム☆PEACE☆を倒す旅は長くなりそう!?