ブルーレイクタウン
三日月博士からタマゴをもらった星夜達は、陽明に勧められた『ブルーレイクタウン』に向かっている
「ママ達、今何してんだろうな」
未希が言った
「ホームシックか?わざわざ来なくても良いんだぜ?」
「別にそういう訳じゃないけど…」
「じゃあどういう訳だ?」
星夜が尋ねた
未希はふと思ったことを聞いた
「そういえば、星夜はお父さんがいなくてさみしくないの?」
星夜の父さんは、仕事が忙しくてなかなか帰ってこない
「別に、感じたことないな。たまに帰ってきたときとかは確かに嬉しいけど、普段はいないからかな、これが普通に感じるな」
星夜は、父さんが仕事して稼いだお金を毎月送っているのを知っている
そのとき、手紙も付いてきて、月に一回のその日を星夜は楽しみにしている
「まだ着かないのか?」
ネーヴェタウンを出て、もう一時間半くらい過ぎただろうか
お昼もとっくに過ぎていた
「もうちょっとのはずよ、ほら、看板が見える」
確かに前に、『ブルーレイクタウン』と書かれた看板がある
「はぁー、やっと飯が食えるー」
するとタマゴが揺れた
「おっ?」
星夜がタマゴに気づいた
「コイツも腹減ったってよ」
「そうなの?タマゴは何も食べないわよ?」
「突っ込まないでくれよ、こういうときは」
二人はブルーレイクタウンに着いて、昼食をとった
『ブルーレイクタウン』と言うくらいだから、青く綺麗な湖が、町のすぐ近くに広がっている
「きんが湖に行きたいらしいんだけど、行かない?」
未希が言った
未希のきん、ロコンは炎タイプのポケモンだが、きんは水なんかに驚かない
むしろ、水浴びなどを楽しむ
だからバトルが異様に強い
「そうだな、せっかく陽明とかいうやつが勧めてくれたんだし、行くか」
星夜達は昼食をとったあと、湖に向かった