旅立ち
「そうか…」
星夜達は、島の長(おさ)にチーム☆PEACE☆のことを言った
「この島の秘密が漏れる可能性も無きにしも非ずか…」
長は考ている
「この島の秘密がバレたら、あいつらがまた来ちゃうかもしれない…」
未希は浮かない表情をしている
この島の秘密は星夜も知ってることだ
知らなければ、こんなに考えなくても良いだろうが、知ってる以上、考えてしまう
島の秘密がバレたら…と
星夜は決意した
「長!」
「なんだ?」
星夜はここで、深呼吸する
(よし)
「オレ達が島から出る許可を下さい」
「え?」
「なんと…」
長は細い目を見開いて驚いた
「オレ達が、チーム☆PEACE☆のやつらを全滅させます!そんで、島の秘密を守ります!」
長はオレを見ている
「長も知ってますよね、あいつらに攻撃された山がぎんの故郷だって」
「もちろん…」
「あそこには、ぎんの友達がたくさんいたんです。でも、あいつらに捕まったかもしれないんです。やられたままじゃ、オレもぎんも引き下がれません。島の秘密、あいつらがあの山を狙ったのが、偶然じゃなかったら、島の秘密、あいつらにバレてるんじゃないですか?」
しばらく、沈黙が続いた
長は何かを考えている
オレは長を見ている
沈黙を破ったのは未希だった
「おじいちゃん、私も行く」
「なんと!?」
未希は長の孫だ
「私だって、悔しい!きんの友達だって、きっといる!可愛い子には旅をさせよって言うでしょ?セイの言うとおりよ!」
「…むぅ……本気なんじゃな」
「「はい!!」」
「……わかった、よかろう、オマエ達に島から出る許可をやろう」
「やった!」
「ありがとうございます!」
島には秘密がある
その秘密を守るため、島を出るには、長の許可が必要なのだ
「って、オマエもついてくんのかよ」
「もちろん、その方が楽しいでしょ?」
「そうだな」
一応、同意しておく星夜
「出発は明日、1時にオマエん家行くからな、準備しておけよ」
星夜と未希の旅立ちが決まった