元探検家のポッチャマ
「あれ?」
―そう言えば、この人誰だろう?さっきから僕と同じように掲示板を見てるけど探検家かな?
バニラは、自分と同じように掲示板を見つめるポケモンに気がついた。そのポケモンの種族はポッチャマでここではあまり見かけない顔だった…。
「はぁ…。」
ポッチャマはため息をついた。
ポッチャマ本人は隣にいるピカチュウに気がついていないようだ…。
―僕みたいな探検家かな?1人でいるみたいだから、この際だから話かけて仲間に誘って見ようかな?
バニラは、隣のポッチャマに声をかけてみた…
「ねえ、君」
「うわぁあああ!?」
ポッチャマは大きな声を出し驚き、しかも慌てた様子で逃げてしまった…。
「ちょっと!?待ってよ!?まだ話してないのに…」
バニラは、逃げるポッチャマを追いかけた。
そして、とうとう町外れまできてしまった…。
「うぅ…どうしてついて来たんだよ〜。」
ポッチャマは、情けなく呟いた。
「どうしてって、僕1人だから一緒に探検する仲間が欲しかったから」
バニラは困った顔をした。
「それって、僕が元探検隊の一員だって知っていてだから?」
「えっ元探検隊!?知らなかった!?でも、どうして辞めたりなんかしたの!!」
バニラは、ポッチャマの突然の告白にビックリしてしまった…。
まさか、自分の隣の見ず知らずのポケモンが探検隊だったなんて。
次回に続く。