とある一日のこと…
バシャーモと少年の出逢いから、一年後 少年は見習い探検家として、毎日コツコツ頑張っていた…。
依頼掲示板前にて…
「バニラ〜、また依頼こなしてんの?」
そう言って、バニラに近づいて来たのはイーブイの女の子だった。
「そうだよ、僕は探検家だからね。困ってる人を助けないと。」
バニラは、目を輝かせながらイーブイの女の子にそう伝えた。
「ふーん…バニラ君毎日頑張って偉いね。」
イーブイの女の子は、少し呆れ顔で呟いた。
「じゃあ、僕も聞くけどココアはこれから何しに?」
バニラは、ココア…イーブイの女の子に聞いた。
「エヘヘ、私はお兄ちゃんと近くの森までリンゴを取りにいくの〜」
ココアはニコニコして答た。お兄ちゃんとはココアの兄カカオで、雄のニンフィアである。
「え…あの方向音痴のカカオ君と!」
バニラはそう言って、氷ついたように驚いた。
カカオは、ちまたでは方向音痴のニンフィアと言われていて、地図があっても迷ってしまうほどなのだ…
しかも、ココア達が行こうとしている森は、神隠しが有名で戻れなくなったポケモンもいるという噂もあるのだ…。
「ココア大丈夫なの!?危なくないの?」
バニラは、とても不安だった。それはココアはバニラの大親友だからだ。
しかし、ココアは…
「大丈夫だって。私があんな森怖がると思った?神隠しなんてただの噂だって」
ニコニコしてこう言ったそしてそのとき、
「おーい、まだなのか?ココアー」
向こうで、カカオの声が聞こえた、ココアはそれに気づくと
「あ!お兄ちゃんが読んでる、もういかなくちゃ!!バニラ君心配してくれてありがとう!!」
と言って、心配そうに見つめるピカチュウのバニラをよそにカカオと一緒に楽しんで森に出かけたのだった…。
「ココア達、心配だなぁ…。でも、ココアも神隠しは噂だっていってたし…。」
バニラは、そう呟きながらまた依頼掲示板を見つめるのだった…。
そんな、バニラの隣には同じように掲示板を見つめるポケモンの姿があった…
次の話に続く。