Chapter3
二匹、挑発される。
「スタイリッシュ入場!」
「スタイリッシュのカケラも無いよ。」

シャイトの単刀直入な発言が刃物となってシオンの心に突き刺さる。

「それより……。そんなことはさせないよ!お尋ね者スリッパ!」
「スリッパじゃないよ。」
「間違えられた……。」

シャイトとルリリを除く二匹は落ち込んでしまった。ルリリはこっそりシャイトの後ろに回って、二匹を見た。シオンはハッとして、

「私達はレノール!探検隊だよ!悪い奴は、けちょんけちょんじゃい!!」

とスリープに向かって叫んだ。シャイトは臨機応変(?)なシオンに感心していた。

「た、探検隊だと!?じゃあオレを捕まえに……。」

スリープは、シオンが震えているのを見た。シオンの口元が引き締まっていていかにも震えていると分かる。

「……あ、あれ?もしかして震えてるのか?オマエ。……そうか。わかったぞ。」

スリープは、得意げな勝ち誇った顔をした。腹の立つ顔である。

「オマエ達、探検隊と言っても、まだ新米なんだな。」
「ウン。ソウダヨ。」

震えのあまりシオンは片言のロボットのような喋り方になっている。

「"達"じゃないよ。一応、僕は元救助隊だし。」
「確かにオレはお尋ね者だよ。でもオマエ達にできるのかな?」
「あ、お尋ね者だって認めた。」

シオンの震えが止まる。シャイトは「僕を無視しないでよ。」と言わんばかりの眼差しでスリープを睨みつけた。

「そのお尋ね者を……捕まえることが!」
「うん。」

無視されてイラついて、キッパリとシャイトは断言すると、シャイト以外の皆はシャイトを見て、目を見張った。慌ててシオンは便乗する。

「そ、そうだよ!悪い奴に負ける訳にはいかない!」
「ハハハハ!今まで色んな探検隊に追わてきたが……。こんな弱そうな探検隊は初めて見たよ!」

それを聞いた二匹は自分の中で何かがプツリと切れた音がした。この上ない侮辱。及び"地雷"だ。

「面白い。オマエ達がオレを倒せるかどうか……、試してもらおうッ!!」

■筆者メッセージ
初っ端から出落ち。
そして、そうだよ。(便乗)
メグレス ( 2015/05/02(土) 01:26 )