Chapter3
二匹、焦る。
―交差点にて。

「あっ!あそこにマリルが!!」
「あ……。」

二匹は、マリルを見つけた。マリルは、目を潤ませてポロポロ涙をこぼしていた。

「マリル、どうしたの?ルリリやスリープは?」

シオンが聞くと、

「そう!そうなんです!!あの後、三匹で落とし物を探してたんだけど、気がついたらスリープさんが、ルリリをどこかに連れてっちゃって……。呼んでも戻ってこないし……。それで、不安になってきちゃって……。」

とマリルは泣きながら答える。

「うぅ……、遅かったか!」

シャイトは、唇を噛み締めて悔しがり、足で地面を踏みつけた。シオンは、更に焦り始めた。

「そ、それで、二匹はどこへ!?」
「こっちです!」

そう言うとマリルは走り出した。二匹は、マリルの後を追った。



三匹はトゲトゲ山に着いた。名前通り刺々していて刺さると痛そうな山だった。

「スリープとルリリは、こっちの方に消えたんだね?」

シオンは、マリルに確認した。マリルはトゲトゲ山を見て、

「はい……。」

と頷いた。そしてシオンは、シャイトの方を向いて聞いた。

「シャイトが、めまいが起きた時に見たスリープとルリリは、山の中のような場所に居たって言ってたよね?」
「うん……!」

シャイトは、頷くと真剣な目でトゲトゲ山を見上げた。

「やっぱり二匹は、この先に居そうな気がする。早く行こう、シャイト!」
「マリルは、どうするの?」
「ボクは、ここで待ってます!大丈夫です。ここは敵が出ませんので。」

マリルは、ルリリが帰ってくるよう願い始めた。それに答えねばならないと思ったシャイトは、シオンとトゲトゲ山へ向かった。

メグレス ( 2015/05/02(土) 01:15 )