二匹、和む。
二匹は、トレジャータウンに居る探検隊達に声をかけて、たくさんのポケモン達と仲良くなっていった。
そして、カクレオンのお店についた。
「こちらは、カクレオン専門店!不思議玉と技マシンのお店です〜♪」
すると、二匹の前をマリルとルリリが走ってきた。
「カクレオンさーん!」
「おぉー!マリルちゃんにルリリちゃん!いらっしゃ〜い♪」
「すみません。リンゴください。」
「はいよ!」
マリル達はカクレオンのお店でリンゴを買った。それを平和そうな顔で見るシオンとシャイト。ほのぼのしている。
「ありがとう!カクレオンさん!」
「まいど〜!いつもえらいね〜♪」
マリルとルリリは去っていった。二匹が、気になっているのを察したカクレオンは、
「いやね。あの二匹は兄弟なんですけど……。」
「最近、お母さんの具合が悪いんで、代わりに、ああやって買い物してるんですよ。」
「いや本当。まだ幼いのにエライですよね〜♪」
と説明をした。(音符付きがピンク色のカクレオンのセリフと考えてください。)
「えらーい!」
「将来いいポケモンになるね。」
二匹がニコニコしていると、マリル達が戻ってきた。
「カクレオンさーん!」
「おや!どうした?慌てて戻ってきて……。」
「リンゴが一つ多いです!」
「ボク達、こんなに多く買ってないです。」
「え、何あの子達。いい子すぎる……。」
「いい親に育てられた証拠だね。」
シオンは愕然としているが、シャイトは感心していた。
「あぁ、それはワタシからのおまけだよ。」
「二匹で仲良く分けて食べるんだよ。」
「本当!?」
「わーい!ありがとう!カクレオンさん!」
「いやいや。気をつけて帰るんだよ〜♪」
カクレオン達は笑顔で言った。目を輝かせるマリル達は、意気揚々と帰ろうとした。その時、
「いてっ!」
言ったそばから、ルリリがこけた。転がるリンゴがシャイトに当たった。
「大丈夫?」
「す、すみません。ありがとうございます。」
シャイトはルリリにリンゴを返した。
―その時。