二匹、案内される。
「はぁっ……はぁっ……。お呼びでしょうかー?」
「おお、ビッパ♪速いな。コイツらのことは、もう知ってるよな♪最近入った新入りだ。広場に、コイツらを案内してやってくれ♪」
「はいっ!了解でゲス!!」
「テンション高いなぁ……。」
シャイトはボソッと呟いた。
「コイツは、ビッパ。弟子の一匹だ。ビッパの言うことを、ちゃんと聞いて行動するんだぞ。じゃあな♪」
と、ペラップは去っていった。
「あ、あの時の!」
シオンは驚いた。まさかここでまた会えるとは。
「あ、この前ギルドの前をうろついていたポケモンでゲスね!」
「ビッパって弟子だったんだ。よろしくね!」
「おろろ?二匹とも知り合い?」
話についていけないシャイト。可哀想に。
「……ううっ。嬉しいでゲス……。」
「い……、いきなり、どうしたの?」
「後輩ができたんで、感動してるんでゲス……。うううっ……。キミ達が、ここに来る前は、自分が一番の新入りだったでゲスよ……。ぐすんっ……。」
「涙もろいんだ……。」
「泣かないでよ。ビッパ先輩♪」
腹黒そうなセリフを言い放ったシオンだった。恐ろしい。シャイトは、そう思った。
「じゃあ、案内するでゲス。ついてくるでゲスよ。」
ビッパは立ち直り、最初にギルドの案内を始めた。
―地下2Fにて。
地下2Fに入って(シャイト達から見て)すぐ右に、グレッグルがいた。
「え〜と、まず……。ここは、グレッグルがいるんでゲスが……。実は何をやってるのか、あっしにも謎なんでゲスよ……。なんか後ろの壺を、いつもいじってるみたいなんでゲスが……。よくわかんないでゲス。」
「悪かったな。」
「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッ…むぐっ。」
「やめて。」
「はい。」
シャイトの叫びはシオンによって阻止された。ビッパは気にせず、
「右に行くと食堂があるでゲス。左に行くと弟子達の部屋があって……。」
と、次はプクリンの額のぐるぐるの模様がついた部屋に向かった。
「ここが親方様のお部屋でゲス。じゃ、次はギルドの外を案内するでゲスね。」