シオン、弱音を吐く。
「それを私達が、捕まえろっていうの?そんなの絶対、無理だよぅ!」
「ドガース達をボコボコにしてたシオンが何言ってるの……。」
シャイトは聞こえないように呟いた。
「ハハハハハッ♪冗談だよ♪冗談♪悪いポケモンっていっても、色々いるからね♪正規の極悪ポケモンもいれば……、ちょっとしたこそ泥もいるってかんじで、本当ピンキリだよ♪」
ペラップは冗談を言っていたのだ。
「極悪ポケモンを捕まえてこいなんて、お前達に頼めるワケないじゃないか♪ハハハハハハッ♪」
「なんか腹立つ……。」
「同感すぎてツッコミできない。」
二匹はペラップに聞こえないようにしゃべった。
「まあ、この中から、弱そうな奴を選んでこらしめてくれ♪」
「さりげなくひどい事言ってる……。」
「確かに。」
「……でも、弱いといっても……。悪いポケモンには変わりないんだよね?そんな奴と戦うなんて……。私、怖いよぅ……。」
「ドガース達をボコボコにしてたシオンが何言ってるの。」
今度はシオンに聞こえる声で言った。
「あれは、ムカついてついボコボコにしただけであって、改めてすごく怖かったの……。」
シオンはガクガク震えていた。
「これも修行のうちだよ。なんとかしな♪……と言っても、戦うには、それなりの準備が必要だよね……。誰かに施設を案内させるか。おーい!ビッパ!ビッパ!?」
「はいーっ!」
ペラップがビッパを呼ぶと、ビッパは高速移動並に走ってきた。大袈裟だけど。