二匹、初めてのお尋ね者。
―翌日。
ドゴームのハイパーボイス(?)で起こされた二匹は、おかげで集合に間に合った。
そして、朝の誓いの言葉が終わると、皆は仕事にかかり、二匹はペラップに地下1Fの今度は濃い色をした板の『お尋ね者ポスター』に連れていかれた。
「あれ?この前は確か、あっちの掲示板の仕事をしたような……。」
「そうだ♪今日は、こっちの仕事をやってもらうよ♪」
シオンはチラリと依頼掲示板の方を見て、
「あっちの掲示板とは、どう違うの?」
と、首を傾げた。
「それ、僕も思った。」
「よく見るのだ♪」
言われた通りに、二匹はよく見てみた。
「あっ!シャイト見てよ!色んなポケモンの写真が貼ってある!皆、カッコイイなあ!有名な探検家なのかな。」
「こんな悪そうな顔してるのにカッコイイとか有名な探検家とかないない。」
ここで説明すると、依頼掲示板の方では手書きで困った絵が描いてあるが、お尋ね者の方は写真でいかにも悪そうな顔をしたポケモンが貼ってある。
「そんなの聞かなきゃわかんないじゃん。ねえ、ペラップ。彼らは何なの?」
「ここに、あるのは……。全員、お尋ね者。皆、悪いことをして指名手配されてる奴らだ。」
「ええっ!!お、お尋ね者ーっ!?これ、一番恥ずかしいやつだ……。堂々と間違えた……。」
驚いたり、落ち込んだり、忙しいシオンだった。シャイトは一匹だけ「へぇー。」と納得していた。
「そう。それ故、彼らには賞金がかけられてる。だから、捕まえればお金が貰えるんだけど……。でも、凶悪なポケモンが多いからねえ……。皆、手を焼いてるんだよ。」