シオン、悔しがる。
二匹は自分の部屋に行くと、すぐに横になった。
しばらくして……。
「ねぇ、シャイト。今日は、色々あって忙しかったね。」
「そうだね……。僕、もう疲れたよ。」
シャイトは「ははは。」と棒読みで笑う。
「でも、初めての仕事がうまくいってよかったよ。」
「あ、そっか。シオン、初めてだったよね。」
シャイトはシオンの話にあいづちを打った。
「うん。……それと、プクリンのところに、お金ほとんど持っていかれちゃったのは悔しかったけど……。でも、これも修行だから仕方ないし……。」
「なにより、バネブーに感謝されたのが、私すごく嬉しかったよ。」
「よかったね。無事に成功して僕も嬉しいよ。」
二匹は顔を見合わせて、ニコッとした。すると、シオンは欠伸をした。
「ふわぁ……。眠くなってきちゃった。私、もう寝るよ。また明日頑張ろうね。」
「うん。」
と言うと、二匹は眠りに落ちた。