Chapter2
シャイト、走り回る。
湿った岩場 1F

シオンは、シャイトと岩場を進んでいた。すると、シャイトは前を向いたまま、

「ねぇ、シオン。」
「何?」

とシオンを呼ぶと、シオンは首を傾げた。

「隅々まで探検してもいい?」
「うん、いいよ。」
「やった!」

シャイトが言った途端、高速移動並の速さでビューンと走って行った。どんだけ隅々まで探検するのが好きなんだ。とツッコミを入れたかったシオンはシャイトを追いかけて、思う存分シャイトに振り回された。

「お腹すいた……。」

シャイトの腹の虫が鳴いた。座り込んで、死にそうな目をしている。のにも関わらず、シオンはピンピンしていた。

「リンゴ探さなきゃね。」

シオンは他人事っぽく返した。シャイトは、ゆっくりとシオンを見た。

「持ってきてないの?キーの実持ってたくせに。」

シャイトのツッコミが入った。

「最初から持ってるわけないよ。」
「何言ってるの?!リンゴは四種の神器の一つだよ!?」

シャイトは立ち上がると、底知れないパワーで、まくし立てた。四種とは、新種の神器が増えたのだろうか。別に、しらばっくれてなんかいない。

「よ、よんしゅ……?」
「ピーピーマックスと復活の種とオレンの実とリンゴはダンジョンの必需品なの!一応、ダンジョン内でも手に入るけど、多めに持って損は無いし、出てこなかったら、皆倒れるしかないじゃないか!」

と、最後にどこかで聞いたようなセリフを言いながらもシオンに説教をした。

「ごめん……。」

シオンが謝るとシャイトは、ため息をついた。

「……まぁ、初めてだから仕方ないよね。」
「ねぇ、シャイト。確かに、ここにはピーピーマックスも復活の種もあるけど、なんで知ってるの?」
「昔、見たような気がしたんだよね……。」
「そうなんだ……。あ、リンゴ探してくるね。」

と言うと、シオンはリンゴを探しだした。

「うん。ありがとう。」

お礼を言った瞬間、

「……すぐ近くにあった。」
「あらぁ。」

すぐ見つかった。

■筆者メッセージ
シオンが腹ぺこにならなかったのは原作通りだからです。
羨ましい。
メグレス ( 2015/01/08(木) 22:17 )