Chapter2
シオン、初めての依頼。
ペラップが取ってきたのは、頭の真珠が無いバネブーの絵が載っている紙だ。二匹は、それを読んだ。

「ふむふむ。」
「要は、真珠を取ってきてほしいわけだね。」
「……って。これ、ただの落とし物を拾ってくるだけじゃない!?」

シオンは叫んだ。そして、

「おだまり!」
「ぴゃーーーっ!?」

ペラップに喝を入れられ、奇声を上げて驚いた。

「シオン、『ただの落とし物』は失礼だよ。真珠の無いバネブーは、ただのバネブーだから。」

珍しいシャイトの冷静なツッコミが炸裂した。

「その通りだ。それと……、新入りは下積みが大切なんだよ!」
「いいかい?!念のためもう一度注意だよ!不思議のダンジョンは、途中で倒……」
「あ、大丈夫です。しっかり頭に刻みましたので。」

シャイトは丁重に断った。ペラップは不機嫌そうな顔をしたが、

「それじゃあ、頑張って仕事に行くんだよ♪」

と笑顔で言った。

「うひぃ。」
「シオン、結構重要な依頼だから落ち込まないで。」

探検隊デビューがまさかの落とし物拾いで、しょぼくれるシオンを慰めるシャイトだった。



シャイト達は湿った岩場の入り口に着いた。すごく湿っぽく、ジメジメしている。

「ここが湿った岩場だね。」
「うん。落とし物は7Fにあるみたいだよ。」

シオンは、紙を見て言った。そして、空を見上げた。

「もうちょっとワクワクしそうな依頼が良かったなぁ……。」
「グダグダ言ってないで行くよ!シオン。」
「はぁーい……。」

シオンは、シャイトに背中を押されて岩場へ入っていった。

メグレス ( 2015/01/08(木) 22:14 )