二匹、ギルドに加入する。
シャイトが気づいた時には、まばゆい光は消えていて、プクリンは清々しい顔をしていた。
「おめでとう!今日から君達は探検隊だよ!」
「シャイト……、さっきのは何だったんだろう……。」
「さぁ……。」
二匹は顔を見合わせて苦笑いをした。そしてプクリンは、
「記念に、これをあげるよ。」
と探検隊キットの箱を置いた。シオンは目を輝かせて開けた。やはり、シャイトは見たことがあり、かすかに眉間にシワを寄せて中身を見た。
中には、探検隊バッチとトレジャーバッグ、不思議な地図が入っていた。
「まさに探検隊って感じだぁ……!」
「解説するね。これは探検隊バッチ。探検隊の証だよ。」
シオンは探検隊バッチと呼ばれるバッチを手に取って眺めた。小さい羽がついていて可愛らしい。
「で、不思議な地図。とても便利な地図だよ。」
シャイトは地図を広げた。過去に見た地図とは違った。共通点は不思議な地図だということだ。
「最後は、トレジャーバッグ。ダンジョンで拾ったアイテムを取っておけるんだ。また、君達の、これからの活躍によって、バッグの中身も、どんどん大きくなっていくという……、とても不思議なバッグなんだよ♪」
「何それすごい。」
「感心する前に、ツッコミなよ……。普通、バッグは大きくならないし……。」
シャイトが感動している隣で謎の冷静を保つシオンだった。
「トレジャーバッグの中を見てごらん。」
プクリンの謎のスルースキルに流され、二匹はトレジャーバッグの中を見た。中にはキトサンバンダナとミント色リボンが入っていた。
「それらは、特別な物。特にミント色リボンはね。君達の探検に、きっと役立つと思うよ♪」
「うわぁ〜い!ありがとうございます!私達、これから頑張ります!」
「うん。でも、まだ見習いだから、頑張って修行してね。」
「はい!シャイト、頑張ろうね!」
「もちろんさ!」
「えいえいおー!」
こうして、無事に探検隊を結成したシオンとシャイトだった。