シャイト、ギルドを知る。
「ちょっと、待ってろよ!今行くからな!」
「うわぁ……、怖い声。」
「あの声、片目に傷を負ってそうな声だよね。」
と、二匹は苦笑いしながら、息を呑み込んだ。
―ガシャン。
ギルドの入口の門が開いた。そこから、ドゴームが出てきた。
「……待たせたな。……どうやら、怪しい者では、なさそうだな。よし、入れ!」
「案外あっさりだね。」
「傷は無いんだ。」
「あったら、あったで嫌だよ。それじゃあ、行こ、シャイト!」
「うん!」
二匹は無事にギルドに入っていった。
*一部省略
ギルドの中は、とても賑やかだった。二匹は、ペラップに親方様と呼ばれるポケモンの部屋に案内された。が、親方様は目を開けながら寝ているらしい。
なんたる神業。
「……親方様?」
「やあ!」
突然、親方様と呼ばれるプクリンが振り向いた。
二匹はビクッとした。
「ボクはプクリン!このギルドの親方だよ?」
「なんで疑問形……?」
「確かに。」
「お黙り!」
「探検隊になりたいんだって?じゃ、一緒に頑張ろうね!」
親方様、もといプクリンはニコニコ笑うと、二匹もつられて笑った。
「とりあえず、探検隊のチーム名を登録しなくちゃ。チームの名前、教えてくれる?」
「シャイト、何がいいかな?」
「エ『レ』キ……『ノー』マ『ル』……。レノール……!」
「……シャイト?」
「レノールでお願いします!」
「おぉ!ナイスネーミングセンス!」
「こういうの好きなんだよね。」
シャイトはドヤ顔で言うと、シオンは目をキラキラと輝かせていた。プクリンは、うなずいた。
「よし、レノールだね。それじゃあ、登録、登録、皆登録……、たあーーーっ!!」
「(見たことある気がする……。もしかして、デジャヴ?!)」
「ま、眩しーーーっ!」