Chapter1
シオン、叫ぶ。
海岸の洞窟 1F

二匹は洞窟に入ると、キョロキョロと辺りを見回した。

「あの二匹……、一体どこに行ったのかなぁ……。」
「道なりに進めば追いつくはずだよ。」
「……何を根拠に言ってるの?」
「まあまあ。それじゃ、僕について来て。」

二匹は揃って探検をした。この洞窟は、水タイプが多いので、シャイト達は楽々と進んでいった。
突然、シェルダーの水鉄砲がシオンに命中した。

「ぷぴゃっ!……はっ。」
「シオン?どこ行くの?」

水鉄砲が急所に当たり、イーブイのいらない特性『逃げ足』が発動した。

「近くにオレンの実、無い?」
「あるよ。」
「私に向かって投げて!」
「シェルダー倒してからでいい?」
「できるだけ急いで!」

シャイトは電気ショックでシェルダーを倒し、シオンに向かってオレンの実を投げた。

「ありがとう、シャイト。あ、階段がある。上ってみようよ!」
「僕、ダンジョンは隅々まで探検しないと気が済まないんだよね。」
「私の宝物を忘れないでよ!」
「そうでした。」

シオンに怒鳴られ、シュンとしたシャイトだった。階段を上り、なんだかんだで奥地へ。
シオンは、小声でシャイトに話しかけた。

「……見つけたけど、なんて言って話しかければいいかな?」
「……ヘイ、ユー!とか。」
「やっぱり、まともなセリフにする。」
「そっか。」
「ね……、ねえ!」
「考えた挙げ句、それかよ。」
「丸聞こえだったぜ。」

二匹は笑いながら振り向いた。シオンは怒った。

「そんなことより、カケラを返してよ!」
「返してと言われて素直に返す悪党がどこにいる?」
「そのカケラは、私の……私のお守りなの!しゃべるんだよ?!」

ズバットは決め顔(顔は無いけど)で言うと、シオンは返してほしいということを主張した。最後の言葉はいらないと思うが。

「マジか。」
「ますます返したくなくなったぜ。」
「逆効果だったね。」

シャイトが書き手の代わりに代弁すると、シオンに少し睨みつけられた。

「……シャイト、さりげなく裏切ってるよね。」
「とんでもない!」

■筆者メッセージ
ズバットとドガースのどちらが言っているのかわからない場合、どちらでもいいです。(笑)
メグレス ( 2014/12/09(火) 21:24 )