ポケモン不思議のダンジョン 光と闇の鼓動
プロローグ
はじまり

 「はぁ...」

 今日も失敗だった。
 冒険家になろうと決意して、家を飛び出してから早2ヶ月。いろいろな依頼を受注してきたが、その殆どが成功にたどり着けなかった。
 俺が受けてきた依頼は、木の実の採取やダンジョンの探索など、簡単なものばかりだがそれでもクリアできなかった。木の実はどこを探しても見つからないし、ダンジョンはいつも3階くらいで力尽きて、入り口に戻される。お尋ね者の討伐や人命救助の依頼もあるが、かけだし冒険家の俺には受けさせてもらえなかった。
 家から持ってきたおこずかいと、自分の自信が限界に近づいていた。おとなしく家に帰って、他のもっと安定した仕事を探そうか。そうしたほうがきっと楽だ。まあ、親にも心配をかけているわけだから、結果を出さないと嫌でも連れ戻されてしまうだろうが。
 そんなことを考えながら、ダンジョンの帰り道を歩いていると、急に頭上から叫び声が聞こえてきた。

 「ぎゃーーーぁぁぁあああ」

 茶色の物体が降ってくるを確認して、俺は気を失った。

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■筆者メッセージ
初めて小説書きます。何卒、至らないこと多いかと思いますが、どうかよろしくお願いします。
麻婆豆腐 ( 2016/06/25(土) 12:56 )