始動!ポケモンクリーナー!?始まりの巻

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始動!ポケモンクリーナー
始動!ポケモンクリーナー!
1
この世の中は汚れきっていた。
宇宙からみた地球は青い星ではなく茶色の星だった。
実に美しくない。
海はドブと同じ色をしていて空き缶は好き放題に捨てられている。
ゴミ箱に入りきらないほどのゴミ。
森林伐採は進められていて緑もあったもんじゃない。
だがそんな時代も終わるに違いない。
ついに立ち上がったポケモンクリーナーがいる限り!!!
2
〜ここポッケ村では〜
「えーこの世界の汚れがついに80%を超えました。皆様これをみてどう思いでしょうか?」
ポッケ村のとある家では5人のポケモンが集まり会議をしていた。
今、仕切っているのはポケモンクリーナーのリーダー冷蔵庫ロトムことフロストロトム。あだ名は肉食冷蔵庫。
話し方が大人っぽいという理由だけでリーダーを任せられたかわいそうなやつである。
「俺が芝刈りしちまえば問題ないっすよ!この前だってモココの毛を全部剃ってやりましたよ!」
「それ進化しただけじゃん……」
芝刈りと叫んだのは芝刈りロトム……カットロトムである。あだ名はハゲ生産機。
そしてツッコミを入れたのは洗濯機ロトムことウォッシュロトム。あだ名はツッコミの伝道者。
名の通りツッコミ担当である。
「しぇぇぇぇんぷぅぅぅぅきがまわってるぞぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「熱く燃える情熱のレェェェェェドヒィィィィト」
この2体のキチガイはスピンロトムとヒートロトムである。
しぇぇぇぇんぷぅぅぅぅきの方がスピンロトムで熱く萌える女の子のレェェェェェドパンツの方はヒートロトムである。
あだ名はしぇんぷうきお化けと萌え萌えドッキュンである。
「誰も聞いちゃいない」
涙を流しながら冷蔵庫が訴える。
泣く冷蔵庫は高価で売れるだろう。
「ゴミぃぃぃぃぃなんてぇぇぇぇぇぇリーダーが冷蔵庫のぉぉぉぉ中にしぇぇぇぇんぷぅぅぅぅき………入れればいいんじゃないの?」
スピンは真面目に何を言ってるか聞き取り辛いのが特徴である。
みんな特徴が個性的すぎてすぐわかるだろう。
「私が冷蔵庫の中にゴミを入れても限りはあります。」
「あ、入れる気ではいるんだ」
ツッコミの伝道者こと洗濯機がツッコム。
コホンと咳払いして冷蔵庫が続ける。
「ですから!1度町に出てゴミを片していきましょう!」
「おいっす!!!」
元気の良い芝刈り機
「……………」
ツッコミどころがないと喋らない洗濯機
「しぇぇぇぇんぷぅぅぅぅき」
「燃えるぜぇぇぇぇぇ」
こいつらに関しては何も言わない。
3
「さあ!町につきましたよ!」
やはり町は汚れていてゴミが散らかっている。
道路などゴミで通せんぼできる状態だ。
「で、どうやって片していくんすか!」
「ふむ……とりあえずゴミを拾ってゴミ袋に入れるだけですね」
その瞬間冷蔵庫以外のロトムが黙りこくった。
なんというか……地味である。
「帰ろうっすね」
「わかる」
「しぇんぷうき買おう…」
「燃えねえぜ冷蔵庫のおっさん」
冷蔵庫以外のロトムはスタスタと帰っていく。
「………もしかしたらエッチな本……落ちてるかもね」
「さあ!ゴミを片していこうじゃないっすか!」
「この世はすばらしぇぇぇぇい!!!」
「うおおおおお燃えてきたぜえええええ」
「お前らエッチな本の一言で動くなよ!!!」
冷蔵庫はそれをみてほくそ笑んで思った
こいつら……ちょろいわ
4
「ヒィィィィト!!!」
「こら!ここで火力発電はいけません!」
「いや、発電してねえじゃん」
「ゴミを切り刻むっすうううう」
「こら!ゴミが増えたでしょうか!」
「ゴミを飛ばしぇぇぇぇぇんぷうきぃぃぃぃ」
「こら!ゴミを拾うのがめんどくさくなったでしょ!」
洗濯機は冷蔵庫にこいつうるせえなと心の中で思った。
「まずさ!冷蔵庫は働いてないっすよ!」
「文句言うなら自分も働けよな!このおっさん!」
「しぇぇぇぇんぷぅぅぅぅき」
その言葉にカチンときたのか冷蔵庫はふふふと暗い顔をして笑う。
切れた完全にこいつ切れたとその場にいた全員が思ったのであった。
チラッ
(おい謝れよ)
(ムリっすよー怖いっすもん)
(壊れたしぇんぷうきより怖い)
3体は心で会話してどうにか突破口を探す。
「覚悟はできてるかぁ……虫ケラ共め……」
「こ、こいつ……できる」
ゴゴゴゴゴゴ
「ヒートさんレッツゴー」
「ちょっ……おま」
芝刈り機はヒートを押して冷蔵庫の前に転がす。
「今のうちに逃げるっすよ!」
コクリ
芝刈り機、しぇんぷうき、洗濯機は逃走をはかる。
「まずは貴様だ……死ぬほど辛い目にあわせてくれるわ……」
「仲間売りやがたなァァァァァァ覚えとけカッt…………」
ヒートの声は儚く消えた。
「やばいっすよ!クリーナーできる状態じゃないっすよ!これポケモンクリーナーじゃないっすよ!」
「お前らが荒らすから悪いんだろ」
「…………ふっ俺に任せろ」
「「お前誰だ!?」」
冷蔵庫と芝刈りは同時に声を揃えて言う。
いや声の発信源はスピンなんだ。
だがあまりにもキャラが変わりすぎている。
そこで芝刈りは気づく。
「もしかして…極限の恐怖状態が続いたことによりキチガイキャラがなくなってクールキャラっぽくなったんじゃ!?」
そんなわけないとは思ったが現実はそう訴えてるような気がした。
「ここは俺に任せろ!いけ!」
「ありがとう恩にきるっす」
「サンキュな」
2体は走り去る。
「次は………貴様か」
「ふふふ……やってきたな冷蔵庫…ここで貴様を叩きのめす!」
スピンはバッと木の枝を2本掴み構える。
「小枝木立二刀流!」
「それが貴様の武器か……」
キャラ崩壊VSキャラ崩壊の戦いが今はじまる……
続く。
次回からはちゃんとポケモンクリーナーします多分。

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■筆者メッセージ
今回はキャラ崩壊しまくりの話でしたね………次回からはポケモンクリーナーちゃんとします…
ココナッツ ( 2015/02/23(月) 23:32 )