森での邂逅
ありふれた朝。一人の少年が森の中を走っていた。取り合えず退屈なので走ろうという考えに至ったらしい。そんな彼の名前はエン。割りと子供っぽく、口癖は『全力全快』だ。
エン「ふー。走った〜!やっぱり、体を動かすのは良いことだよねぇ。」
独り言を呟き、彼は歩く。ふと下を見ると足が光っていた。
エン「あり?足が光って?あわわ?身体中ピカピカだー?」
体が浮遊感を覚えたと思うとエンはその場から消えていた。
ここは『深い森』。ポケモンだけが住む世界にあるダンジョンと呼ばれる場所の一つだ。その『深い森』の中間地点に光が溢れていた。その光の中かん深緑と、白の体色を持つポケモンマグアラシが出てきた。どうやら、気を失っているようだ。ちょうどそこへ茶色の毛にふわふわな尻尾を持ったポケモンイーブイが通りかかった。
イーブイ「ん?わわ?!誰か倒れてる?!だ、大丈夫?君?」
?「ん?ふぁぁー。あれ?ここ何処?ん?イーブイ?・・・夢?」
イーブイ「えっと君、大丈夫?」
?「多分、まともだと思うよ〜。て言うかポケモンって喋れたんだね〜。」
イーブイ「何を言ってるの?ポケモンが喋れるのは当然だよ?」
エン「へぇ〜。」
イーブイ「そうだ!まだ、名前を聞いてないや。君、名前は?」
?「僕?えっと、僕は・・・多分エン。」
イーブイ「多分って・・・。まぁ、いいや。私はエルゼ。よろしくね?エン!」
エン「うん!よろしく!エルゼ!」
二人は握手を交わした。この出会いが世界の物語の始まりとなる。