第十二話 臆病な彼の決意
「そうですか・・・・。ボーマンダを退治できたのですね?」
「はい。大地のシンバルも取り返してきました」
場所は変わってキュウコンの屋敷。リーフ達はキュウコンに大地のシンバルを見せていた。
「わかりました。やくそく通り大地のシンバルはあなた方に譲りましょう。
あとはこれを・・・・・」
そう言ってキュウコンは袋を差し出す。その中にはかなりの大金や貴重な道具が大量に入っていた。
「でも、出るときにも貰ったのにまたこれだけ貰ったら・・・・」
「先ほど渡したのはわたくしからの選別。今回のは依頼の報酬ですわ。なにか問題がありますか?」
「い、いや・・・・・・」
キュウコンに言われリーフは報酬を受け取った。
「それではわたし達はこれで・・・・」
リーフ達がその場をあとにしようとすると・・・・
「ま、待ってください!!」
そう言ったのはズルズキンだった。その言葉にリーフ達は足を止める。
「お、お願いします!!僕をリーフさんのチームに入れてください!!」
「えええっ!!?」
唐突な頼みに全員が驚きの声をあげる。
「お、おまえに探検隊がつとまる訳ないだろ!!」
「宝石と、こんぺいとうを間違えた人に言われたくないです」
「うっ・・・・・(汗)」
サザンドラは反対のようだが、ズルズキンの反論に言葉がでない。
「本気で探検隊になりたいのですね?」
「勿論です!!」
キュウコンの問いにズルズキンは大声で返事する。
「・・・・・・やるからには途中でやめることは許しませんわよ」
「わかりました!!」
「と、言うわけですがお願いできますか?」
「勿論です!!」
リーフもズルズキンが加入することに賛成のようだ。
「あ、ありがとうございます!!よろしくおねがいします!!」
「こちらこそ」
リーフとズルズキンは互いに握手をした。
「探検隊か、正直お前がうらやましいよ。頑張ってくれよ!!」
ワルビアルがズルズキンに応援の言葉をかける。
「それじゃあ、いってきます!!」
ズルズキンは笑顔で屋敷をあとにした。
場所はかわってボーマンダの城。ボーマンダの部屋には倒れているボーマンダとそれを見ているバクフーンの姿があった。
「・・・・・・・・・」
突如ボーマンダの姿が消えた。
「まさか、お前が倒したとはな・・・・
ファイア」
そう言い残してバクフーンも姿を消した。