第十一話 登場!vsボーマンダ
「ここか・・・・・・」
リーフ達はボーマンダがいると思われる部屋に入っていった。しかし、ボーマンダの姿は見当たらない。
「気をつけろよ・・・・・。どこに潜んどるかわからへんからな・・・・」
ウォーターが警戒した様子で注意を促す。
「ああああああああああぁっ!!」
「な、何!?」
突如ファイアが叫びだしたので、リーフもつられてびくっとする。
「こんなところにおいしそうなポフィンが〜♪」
「そんなことで叫ぶな〜!!」
ファイアがウォーターにド突かれる。しかしファイアは美味そうにポフィンをほおばる。
「でも美味しそう・・・・わたしも〜♪」
「じゃあ僕も〜♪」
リーフ、ズルズキンもポフィンに手を伸ばす。その様子をウォーターとスパークが呆れた様子で見守る。
「ホンマこいつら・・・・・
ええ加減に・・・・」
「こら〜!!!!!」
ウォーターが怒鳴ろうとした矢先どこからか別の怒鳴り声が聞こえた。声のした方を見ると通常のボーマンダより数十倍もの大きさのボーマンダが立っていた。
「でか!!」
「全然気づかんかった・・・」
あっけにとられるリーフ達。このボーマンダ、見た限りはホエルオーよりもでかいのではないだろうかというサイズだ。
「俺様のポフィンを勝手に食うな!!」
「ポポポポポ!……ポフィンお返ししま〜す……」
「食べくさしだけじゃん!!」
ファイアはポフィンの乗っていた皿を手渡すが、当然全て食べていた。したがって空
皿だけである。
「食いもんの恨み思い知らせてやる!!ドラゴンクロー!!」
ボーマンダは自身の鋭い爪を振りかざす。間一髪でドラゴンクローをかわす。
「吹雪!!」
ウォーターは氷技の吹雪で攻撃するも・・・・
「全然こたえねえなぁ〜」
「な、なんやと!?」
ボーマンダはぴんぴんしている。苦手な氷技のはずであるが……。
「そんな技俺様にきくか!!ドラゴンクロー!!」
「ぐはぁっ!!」
ドラゴンクローを食らったウォーターは吹っ飛ばされファイアにぶつかる。
「痛っ!!」
「ファイア(てめえ )!!なにぼーっとしてんだよ!!」
「どうして僕のせいなのさ!!」
「弟のくせに生意気だぞ!!」
「関係ないでしょ!!」
「二人とも落ち着いて・・・・」
「まったく・・・・」
「ああ、こんな時に・・・・」
ファイアとウォーターの喧嘩に上からリーフ、スパーク、ズルズキンの順になだめていく(もっとも、なだめているのはリーフだけだが)と、誰かさんをないがしろにしている五人に……。
「こら〜!!俺様ほったらかしか!!」
「あっ・・・・・・」
誰かさんことボーマンダの怒声にリーフ達は忘れていたといわんばかりの声をあげる。
「俺様をコケにしやがって〜
燕返し!!」
「うわあああぁっ!!」
燕返しが直撃し吹っ飛ばされる。
「つ、強えぇ・・」
「俺様に弱点なんかないわ!!」
「弱点なんてとっくに知ってますよ」
「うっ・・・・・・」
ファイアの得意げな言葉にボーマンダは焦りを見せる。
「弱点って太陽にある黒い点でしょ?」
「ってそれは黒点だろ!!」
「数年前にできた野球チームじゃない?ほら?ら●てんとかいうチームだったはず!!」
「それも違う!!」
「満点のテストだな」
「それは百点だろうがあああああああああああああああああぁ!」
ファイアとリーフ、果てにはスパークにまで立て続けにボケられる。
「こいつら・・・・俺様を馬鹿にしてんのか・・・・・」
ボーマンダの怒りは頂点に達する。そして彼の一番の大技を出そうと上空にとび上がる。
「ドラゴンダイブ!!」
ボーマンダは先ほどより凄まじい速さで急接近するが間一髪で交わす。
「押してだめならさらに押すとはよく言ったものね」
「いや、それ引いてみろでしょ・・・
それで、どういうことですか?」
「あのボーマンダの弱点がわかったの」
「本当か!?」
リーフの発言に(ボーマンダを含む)全員が驚愕する。
「蔓の鞭!!」
リーフはボーマンダの腹に蔓の鞭をぶつける。お世辞にも蔓の鞭はボーマンダにきくとは考えにくく、ファイア達は無謀だと言わんばかりだ。しかし--
「そんなんできくわけ・・・・」
「%@#&$%@¥*’$!!!!!!!」
蔓が直撃した瞬間、ボーマンダは声にならない悲鳴をあげる。そのボリュームに思わず全員が耳をふさぐ。
「痛い!!痛い!!痛い!!」
「思いっきり弱点あるじゃん!!」
ボーマンダはなぐられた腹を抑えながら悶絶する。リーフはボーマンダがドラゴンダイブを出した時、彼の腹が腫れていたいたのに気付いた。それが弱点だと推測したのだ。
「くそっ、俺様の弱点を・・・・
こうなったら俺様のとっておきの技を見せてやる」
ボーマンダはそう言うと体から大量の炎を纏う。
「や、やばいっすよ」
「みんな聞いて、・・・・・・」
「よし、わかった」
リーフの耳打ちに全員が納得の表情を浮かべる。
「メガフレイム!!!」
ボーマンダは大量の炎をはいた。その炎は大文字を凌駕するほどの火力だった。業火は一気にリーフ達を包み込む。
「ガハハハハハハ!!俺様の凄さが分かったか!!」
ボーマンダは高笑いを浮かべる。すると・・・・・
「な、なんだと!?」
ボーマンダは信じられない表情を見せる。無理もない。リーフが何事もなかったかのように。さらにリーフ以外のメンバーもいなくなっている。
「くっ、他の奴はどこだ!!」
ボーマンダが焦った様子であたりを見渡すと、
「@&!’’(‘’T&%$%&!!!!!」
またボーマンダが叫び声をあげると同時にファイア達が地面から現れる。先ほどリーフがたてた作戦はリーフ自らはいやしのオーブで炎技を無力化し、囮になりつつ、他のメンバーは穴を掘る弱点の腹を攻撃するものだった。
「ま、まさか・・・・・この俺様が・・・・
ぐふっ!!」
ボーマンダはそう言いながら倒れた。
「や、やった・・・・・」
ズルズキンはそう言って座り込む。
「よし、あとは七つの秘宝だけだな」
「まあ、そんな簡単に見つかる訳・・・・」
「ありましたよ」
ファイアが見つけたのは茶色のシンバル、即ち七つの秘宝の一つ大地のシンバルだった。
「間違いないですね、これが大地のシンバルです」
ズルズキンは確認しそう断言した。これにより二つ目の七つの秘宝を手にすることができた。