ポケモン不思議のダンジョン 葉炎の物語 〜深緑の葉と業火の炎〜









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第二章 救助隊と探検隊
第三十話 調査
〜〜注意事項(ちゅうさんじこう)〜〜

--必ず留意してもらいたいこと--

・この小説は基本的にギャグ主体のまったりほのぼの系のお話です(大事なことなんで二度いいます)。

・あいも変わらず特定のポケモン種族の扱いが悪いですが、それはあくまでもネタなので真に受けないようにお願いします。

・(今更なんですが)この小説ではポケモンの単位を"人"と換算してます。なんで

"二人のポケモンが--" みたいな表現が飛び出したりするのでご了承をば。


--できれば留意してほしいこと--

・前回を機会にノコタロウは夏休み中は毎週日曜アップを宣言します。なんでノコタロウを精一杯応援してください←


では本編どうぞ。











「それでね、その時にリュウセイって名前のハッサムがねー」

リーフは自分の探検話に花を咲かせてる。探検の話は子供には心躍らせるもの。いつの間にやら島の子供達が彼女を取り囲んでおりあれやこれやと探検話に心躍らせていた。

「それで!それで!」
「それでね--」

子供達が楽しそうに自分の話を聞いてくれるが嬉しくリーフも自信の探検話を続けようとする。そんなリーフ達を横切ったポケモン達の話し声が耳に入る。

「おいおい聞いたか?村長宅で事件が起こったらしーぜ」
「聞いた聞いた!なんでも島外からきたガブリアスがやったんだとか」
「----!!?」

ガブリアス。その単語を耳に入れたリーフは形相を変えてそのポケモン達のほうに駆け寄っていく。

「ねぇ、さっきの話詳しく聞かせてもらえない?」









--村長(?)の家--

「な……!おまえ……」

家の主--村長らしきポケモン--ユキノオーがマッハをこれでもかと言うくらい睨んでいる。扉を開けてこの部屋に入ってきたのはユキノオーだった。

「ち、ちがう!これはオレのせいじゃない!」

自分の足元で横たわるポケモン。これをあのユキノオーが見て自分がどう思われてるかを察した。まして自分が対峙してるのは天敵のユキノオー。これほどまでに敵意をもたれると間違いなくただではすまないと悟る。

「黙れぃ!お前じゃなければ誰がそんなマネをできる!





おーい誰か!誰か保安官呼んでくれー!」

大声を張り上げるユキノオー。マッハも動揺のあまりその場から逃げようとは考えたが、ユキノオーの"こおりのつぶて"が飛んできたので足を止められる。





--数十秒後--

保安官らしきマニューラと部下のニューラ達が持ち前の素早さで瞬時にマッハを取り囲んだ。相手が相手だけに流石のマッハも汗だくになりながら固まる。

「この殺戮者を連れて行けぃ!」
「ちょっと待って!」
『--?』

救世主と言ったところか。連行されるマッハを止めるようにリーフが現れる。救世主が表れたのかマッハの瞳にはわずかながらに希望を取り戻す。

「あんたは?」
「わたしは、こーゆーものです」

リーフは持っていた探検バッジをユキノオーに見せつけた。でも探検バッジの文字が見えないユキノオーには脳内にクエスチョンマークがよぎった(尤も探検バッジ自体が小さいからもあるが)。

(いや……、バッジだけみせられても……)
「なるほど……、探検家リーファイリーダーのリーフか……」
(なんでわかった!?)

保安官リーダー格のマニューラがバッジに書かれた文字を読み取った。やはりそれなりに名を知られてるからか--

「それで、探検家の貴女が何のようで?」
「このガブリアスはわたし達の仲間なんです。だから彼はそんなことしないはずです」
「リーフ……」

いつも自分をいじっているリーフが真剣な眼差しで自分を助けようといている。その姿にマッハも心打たれる。

「誰がなんと言おうとダメだ!大体こいつが犯人に決まってるだろう!」
(……ムッ)

頭からマッハを犯人と決めうっているユキノオーにリーフも苛立ちを覚えた。彼女の口には赤いエネルギー--めざめるパワー炎を打つ構えをとった。

「ひぃっ……!わかった!ちょっとだけ時間をやる!そんで真犯人を連れてこればこいつは開放してやる!だから--」

大の苦手の炎技に半ば脅されてかユキノオーもマッハの開放を条件付きではあるが容認。それを聞いたリーフはめざパの準備を止める。

「わかりました」
「うむ……」




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「えぇ!?あのガブリアスがアレやらかしちゃって捕まってるですってぇ!?」
「シーッ!」

大声であまり出しちゃいけないワードを出し、リンはリーフに口をふさがれる。

(ごめんごめん、それであいつホントにやらかして捕まっちゃったの?)
(はぁ……大方間違いかとおもいます。だって彼があんなことやらかすとは思えないし……)

遠目で島のポケモン達に投石されたり陰口を叩かれたりするマッハを見てリーフは心を痛めていた。リーフはリンにもマッハの冤罪をとこうと協力を頼み込もうとする。

(それにしてもずいぶんな扱いねぇ……。わかった!あたしも協力するわ!)
(ホントですか!?)

リーフの気持ちを汲み取ったリンは口に出す前から快く承諾。

(えぇ、どーもあの村長、横柄な感じで気に入らないからね。一発ハナをあかしてやらないと……)



--べつに村長さんが黒幕って決めつけたんじゃないんだけどね……


(とりあえず二手に別れて聞き込みしましょう。わたしは家の付近を聞くのでリンさんは反対側の方へお願いします)
(わかったわ)


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〜〜村長の家 付近〜〜


「とは言ったものの……、どーにも有力な手掛かりがないわね……」

あれから三十分後。特に有力な手掛かりは得られずリーフは頭を抱えていた。依然としてマッハは島のポケモン達から辛辣な扱いを受けている。そんな彼女達を遠目で眺めていた二体のポケモンの影が……。










「ふふふ……上手くいったわね……」
(ま、まさか本当に上手くいくとは……)

怪しげに口元を上げるシャンデラと半ばあきれ果てながら苦笑いを浮かべるカポエラー。

「村長の家に毒の粉が入ったオヤツを送り付けることで、島のポケモンを倒れさせ。彼らの誰かを犯人に仕立て上げるこの作戦。こうもあっさり成功するとは思いませんでしたね」
「当然よ!なにせ私は天才なのだから!」

と、シャンデラもカポエラーも菓子を汚らしく食べ散らかしていた。

「しかし、我々の顔はあの家の者に見られてますが……。大丈夫なのですか?」
「心配ないわ。あの毒には記憶を曖昧にする成分が含まれてるからね。言ったでしょ?私は天才だって!?」

くっくっくと口元を再び釣り上げる。



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「--そーいえば、被害者のポケモンってなんで倒れたんだろう……」

ふっとリーフは思い起こした。彼女はそのポケモンが何故倒れたのかは知られていない。村長宅に向かっていく。


--ガチャリ


「ん?あぁあんたか?真犯人は見つかったのか?」

相変わらず尊大な村長の態度。リーフは現場に立ち会わせてほしいと頼み込み、了承を得ることに。
事件(?)の発生した部屋に足を踏み入れ、場を荒らさない程度の調査を始める。


調査を始めること数分後--


「----。なるほどね……






謎は全て解けた!」


■筆者メッセージ
カポデラー(カポエラーとシャンデラ)を馬鹿っぽくみせようとなった説明口調。

つなぎの話なんで適当になるのはご容赦。
ノコタロウ ( 2013/08/11(日) 21:21 )