嘘つき人間と彼女の味方
ダンジョンに行く課外授業は最初の二日間のみで、その後はダンジョンの入り口付近の広場で戦い方のいろはを学ぶ課外授業がまた三日続き、そこで課外授業は終わりになった。
気づけば夏休みまであと三週間を切り、生徒たちは心なしか浮足立っていた。
ハルモニアといえば、相変わらずフリストが迎えに来ないことを未だに気に病んでいた。頭から振り払おうとしても、つきまとってくる。どうせ学校を出るか自分の身元さえ分かればそれっきりの関係なんだから、気にしなくてもいい、とハルモニアは何回も自分に言い聞かせた。
ノーテルは課外授業の三日目の朝に帰ってきていた。彼女がベッドで目を覚ますと、既に朝食の準備をしているところだった。
「おっ、起きたかハルモニア」
「ノーテルさん……お帰りなさい」
「おう、留守中はどうだった? 寂しくなったりしたか?」
とニッと笑うノーテルだが、
「いえ、別に……」
ハルモニアがそう返すと、シュンとしていた。
「そっか……」
ノーテルはハルモニアに、敬語で話さなくてもいいと言っているがそこも一向に変わる気配がない。
「んで、記憶の方は? 何か思い出したりしたか?」
「特にないです」
「んー、そかそか。学校はどうだ? 気になることとかねぇか?」
次から次に質問を重ねるノーテル。ハルモニアは、フリストのことを打ち明けようか少し迷った。こういうとき大人に相談する、という選択肢を初めて考えた彼女だが、怖くもあった。
「はい。あの、でも……」
「ん? なんかあんのか?」
とりあえず、話すだけ話してみるのも悪くない、と一瞬だけ考えたハルモニアは、フリストのことを話すことにした。この前課外授業で失敗して先生に怒られて落ち込んでいること。みんなから嫌がられていないか気にしていること。自分は煙たがっている、とはっきり言ってみると、思った以上に傷ついた様子だったこと。
「あー、フリストちゃんって前のウェルクライム村長さんとこの孫娘さんだっけか。毎朝おめーを迎えに来てる」
「……はい。あの、私ずっと気にしないようにしようって思ってるんですけど、なんだか落ち着かなくて……」
「そーりゃおめえ、それで相手のことが気にならねえってのはちょっと冷たすぎるんでねえか?
……まぁでもなぁ、フリストちゃん、確かに時々度がすぎることがあんだけどなぁ。もうちっと周りを見て行動するようにって言ってやったらどうだ? ほれ、もうそろそろ迎えにくる時間だ。朝飯食いな」
と、ノーテルはハルモニアを座らせ、目の前の朝食のリンゴと干し肉を指さした。
「は、はい……」
違う。彼女は迎えにこない。
そしてまた、今日も迎えに来なかった。
「あっはっは、確かに面と向かってウザいって言われちゃあ一緒に登校しづらいのも当たり前だべなぁ」
実習が終わった次の日の朝。ノーテルは朝食を食べながら言った。
「……別にいいです。気にしてるわけじゃないんで」
「分かってる分かってる。ほれ、今日も元気に学校いきな」
彼に言われるまでもない。ハルモニアは鞄を背負い、学校に行った。
一時間目は歴史の授業だった。教科書を広げ、一通り目を通す。ハルモニアは理系的な知識に明るい分、歴史や文化などの知識がない。だからこそ、人間が絶滅したことを知らなかったわけだし、この世界の住人と意思が通じることに驚いたのだ。
そしてポケモンに関しては聡い彼女は未だに解せないところがあった。村の図書館に行っても、教科書を何度見返しても、どの資料も、時間の神をパルキア、空間の神をディアルガとしている点だ。それは違う。彼女の知識がそう叫んでいる。
逆だ。時間の神はディアルガ。空間の神はパルキアだ。
今日やるところは、丁度その二柱の神が戦う単元なので、ハルモニアはそこを言及するつもりだった。
「――――えー、で、ここで出てくるのが時間の神パルキアと、空間の神ディアルガ……」
「先生、それ逆じゃないんですか?」
そして、それを実行してみた。いきなり水を差されたマサムネ先生はチョークを動かす手を止めポカンとハルモニアを見た。クラスのみんなも、クラリスでさえも怪訝な表情でハルモニアを見ていた。
「何言ってんだハルモニアよぉ、時間の神様がディアルガって嘘っぱちじゃねえか」とリール。「ははは、ちゃんちゃらおかしいよなリール。時間の神様はパルキアに決まってんのになー」と、シンは嘲るように言った。ハルモニアは眉を顰める。確かに逆だったはず――――。だが、二人に笑われ、誰からも肯定されず、ひょっとして自分が間違っているのか? と思い始めた。
マサムネ先生は当然ながら、二人を見咎めた。
「これ、他人の失敗を笑うんじゃない。それに、水の大陸の一部や時の大陸ではこの二柱の神を逆で教えている地域だってあるのだ」
「はーい」
「……」
当然ながら、納得がいかなかった。神話では神様が同一化される、混同される、などの話はよく聞くが、この知識に関してはやっぱり自分が正しいんじゃないか、と思っていた。
「あれ、じゃあハルモニアって時の大陸からきたの?」
「こらフリスト、今は授業中であろう。静かにせぬか」と、フリストがハルモニアの出自を気にした瞬間に、マサムネ先生は今度はそっちを咎めた。
「でさぁ、さっきフリストが言ってたけど、ハルモニアってどっからきたんだよ」
「そうだよ。今まで気にしてなかったけどよく考えたら聞いてないんだよなぁ」
休み時間になった瞬間に、リールとシンが尋ねてきた。
「……別に、どこでもいいでしょ」
まずい。言いたくなかったことを聞かれてしまった。いや、転校生として一か月以上過ごしてきて今まで一度も聞かれなかったのを幸運と思うべきか。
「時の大陸……ではないわよね。あそこはこの水の大陸からみて地球の裏側だから殆ど交流とかもないし」とクラリス。
「そういえばそうよね」
「私も知らないや」
とレイラとフリストが便乗する。最後にマイルが
「ねぇ、ハルモニアってどこからきたの?」
と無垢だが鋭利な質問をブン投げる。
「ええっと……」
元人間だなんて言ったらどうなるだろう……。流石に殺されることはないだろうけど、やっぱり腫物のように扱われるんだろうか。
そういえば、ノーテルは彼女が人間であると言ってもすんなり信じてくれた。ひょっとしたらフリストたちも信じてくれるだろうか?
少し気が向いたハルモニアは、打ち明けることにしてみた。
「それが、どこから来たか分からないの。……私、元は人間だったんだけど、気づいたら湖の湖畔に倒れてて、」
「ちょっと待てよ」
と、誰かに途中で話の腰を折られるだろうと思っていたが、折ったのはリールだった。
「ハルモニアよう、人間がポケモンになるわけないし、そもそも人間はとっくの昔に絶滅したってこの前習ったじゃねえか。お前、さっきの授業でも思ったけど嘘つきだな?」
「えっ」
ふとハルモニアが回りを見渡すと、みんな信じられない、と言いたげな表情で彼女を見つめていた。
「お前が人間だなんて話、一体誰が信じるんだよ」とシン。レイラも、マイルも信じるのは難しいということだった。クラリスに至っては
「私も……信用には値しないわ。というか、わざわざそんな嘘ついてどうするつもりなの?」
とまで言われる始末だった。唯一、フリストだけが何も言わなかった。
「別に、信じられないなら信じてもらわなくても構わないわ」
「俺たちを茶化すにしてももうちょっと面白くやれよな、この嘘つきやろうめ」
とリールがとどめを刺す。嘘つきやろう、というイントネーションに本気を感じたのか、ハルモニアはぐうの音も出なかった。後ろでリールが勝ち誇ったかのように高笑いをしているのがうざったい。悔しいと思わないように、ハルモニアは次の授業の教科書を読むことにした。
そこに、マサムネ先生が戻ってきた。
「こら、お前たち何を騒いでおる」
「せんせー」
気づいたリールが楽しそうに告げ口をする。
「ハルモニアが嘘をついたんですよ」
「嘘……? 何を言ったのだ」
マサムネ先生はどうでもいい、と言った風だった。とりあえずリールの話だけを聞こうという感じだろう。
なんでこんなやつに自分の発言が嘘だなんてこき下ろされなきゃいけないんだ。ぶん殴りたい。ハルモニアが歯ぎしりをするのも空しく、リールは言葉を続ける。だが……。
「それがなんかあり得ないんですけどー」「待ってください」
彼の言葉は遮られた。普段あまり聞きなれない声に、ふと顔を上げるとそこにはヒヤッキーがいた。この学校の校長だっただろうか。笑顔を浮かべる彼は悠々と歩き、教壇に立った。
「世の中にあるものの中で「あり得ない」ということ、つまり、可能性がゼロパーセントであるものなど、一つとしてありません」
ゆっくりのペースで話す校長先生。
「確かにハルモニアさんが言ったことは嘘かもしれません。ただ、だからといってそれを嘘と片付けてしまっていいわけではないことはわかりますよね」
教頭先生とは違う。彼が話しているときには、子どもたちはしっかりと聞きいる。リングルやラピスといったモノへの興味でしか子どもたちを釣れない教頭との違いはここにあるのだ、ということを見せつけていた。
「あり得ないことが本当にあった……そんなことが稀にあるから、世の中面白いんじゃあないでしょうか。まぁ、ハルモニアさんが何を言ったのか私、知りませんがね、はは。
とにかく、みなさんには色々なところから物事を見て、楽しく学んでほしいと思っています。ちょっと角度を変えるだけで違ったものが見えるかもしれませんよ」
とだけ言うと、校長先生は教壇から降りた。
「では、授業を始めましょう。マサムネ先生、あとはよろしくお願いします」
「は、はいっ」マサムネ先生は校長先生に代わって教壇を上った。「まぁなんでも構わぬが、あまり騒ぎすぎないように。今日の国語はグラエナと三匹のバネブーの話であったな。では、教科書の五十二ページから……えー、今は昔あるところにおじいさんとおばあさんが……あれ?」
「先生、違うところ読んでます」
読み始めてすぐに話の矛盾点に気付いたマサムネ先生、すかさずクラリスが指摘を入れた。
国語の授業というのはどうにもすぐ眠くなってしまうようで、リールとシンだけでなく、レイラまですやすやと寝息を立てていた。マサムネ先生が教科書を読み上げるだけの授業なので致し方ないといえばそうかもしれない。
さて、次の授業は保健体育である。保健医のタブンネの女の先生が担当の授業だ。名前はピールというのだが、ハルモニアにとってはあまり接点がないのと彼女がポケモンたちの名前を覚えるのがもう面倒くさくなってきているため、タブンネ先生と呼んでいた。その度に「タブンネ先生じゃありません! ピール先生でしょ!」と言われるのだが、改める気はない。実際校長先生も教頭先生も名前なんて覚えていないしいいじゃないか、というのと、「タブンネ先生じゃありません!」と頬を膨らませるのが愛らしいというのが本音だった。
「はーい皆さん席に着いてくださーい」件のタブンネ先生は手を鳴らして生徒たちに指示を出していた。
「じゃあ、今から授業を始めまーす。今日は“進化”についてなんだけど、進化って何か分かるかなー? じゃあ、フリストちゃん」
進化、とは特定のポケモンがある条件や一定の実力をつけた際に体に起こる変化のことだ。体の形が変わり、大きくなる。もちろん強くなり、バトルでも勝ちやすくなる。これがハルモニアの知っている進化だが、指名されたフリストは何故か頬を染めて俯いた。
「ええっと、あの……ちょっとエッチなやつ」
お前は何を言っているんだ。しかもチラチラとこっちを見ないでほしい。
ひょっとして自分はそう思わないだけで、ポケモンにとっては進化する、というのは性的な意味合いがあるのだろうか……いや、違う。あのクラリスがフリストにジト目を向けている。恐らく彼女だけが倒錯しているんだろう。と、そこにタブンネ先生。
「うーん、間違いではない、わね」
「(そうなの!?)」タブンネ先生の一言に、やはり教室が少し騒めいた。
「普通のポケモンは成長して進化していく。つまり、進化することで大人に近づいていくと言えるのよ。そう言った意味では、フリストちゃんの言ったこともあながち間違いではありません」
と毒気のない笑顔で言った。割とまともな意図だったので、途中までこの先生はフリストの悪ふざけに乗っているのかと思っていたハルモニアが少し罪悪感を抱いたことは言うまでもない。
タブンネ先生は授業を続けようとしたが、それは訪問者によって打ち切られてしまった。
「それから、進化には更に――――」「あの、すみませんっ」「はい?」
青空教室のこの学校は、たまに村人が授業を見に来ることがある。だが、今回はただ見学というわけにはいかないようだ。
来訪したのは、マチルダというロゼリアの婦人だった。
「あら……マチルダさん? どうかなさったんですか?」
「こちらにうちの娘が来ていませんか? 昨日の夕方から見当たらなくて……」
「娘さん? マリアちゃんのことでしょうか」
マリア、というとこの前ハルモニアがリンゴを運ぶのを手伝ってあげたスボミーの少女か……?
「誰か、マリアちゃんを見た子とかいないかしら?」
と教室を見渡すタブンネ先生。しかし、手を上げた生徒は誰一人としていなかった。
「うーん、私も見てないですね……」
「せんせー、マリアちゃんが入ってくるのって来年ですよね」とリール。ハルモニアは早くも来年の三月には卒業することになっているから、彼女と学校で会うことはないのか……。少し残念がっていた彼女がもう一つ思い出すことがあった。
昨日学校に行くときに聞いたあの会話。カンロ草原と言ったか、そういえばあそこでハチミツが作られていてミツハニーやスピアーが追いかけてくるから行ってはいけないなどとウェルクライムの村長から釘を刺されていたのを思い出したが、もしかして……。
いや、違う。幼いとはいえ危ないと言われているところにそんなほいほい近づく理由が見当たらない、とハルモニアは確信した。実際、幼子は分別もなければ無理由になんでもやってのけるところがあるので安心しきれるわけではないが、カンロ草原には行ってないだろう、と思った。
「そう、でしたか……すみません、授業を邪魔してしまって」
とマチルダ婦人は立ち去ろうとしたが、そう言い切る前にその場に倒れこんでしまった。
「マチルダ!? 大丈夫?」
タブンネ先生が彼女を抱き起す。
「ご、ごめんなさい……このところ体の具合がよくなくて」
「そう……とりあえず保健室で一旦お休みしましょう。みなさん、私が戻ってくるまで静かに待っててね」
と言って、タブンネ先生はマチルダ婦人を抱えて保健室の方へ歩いていった。毒の棘が刺さるのは気にしない。
「……ご病気なのね」とハルモニアは呟いてなんだか違和感を感じた。
「大げさなんだよなー子ども一人にさぁ」
見栄を張ろうと大したことなさそうに言うリールをレイラが咎めた。
「何言ってるの! マリアちゃんはまだ私たちより小さいのよ? 心配するのがあたりまえでしょ!」
「でもどうしたんだろうね? 病気のお母さんに心配までかけてさ」とマイルが言って、ハルモニアはやっと違和感の正体に気付いた。
「お母さんに美味しいものや栄養がいっぱいあるもの食べさせてあげたいんだー」
マリアの声の次に、昨日のアバゴーラのウェルクライム老人とヒポポタスの声が彼女の頭の中でこだまする。
「スピアーやミツハニーたちが一斉に花の蜜を集めだすんじゃ。味は天下一品でこの穏和村の名産品にもなっておる。何より栄養があるんじゃ」
「ああ、美味いのなんのってな、思わず体中の穴っつー穴から砂がブシューってなるよな」
ハルモニアは思わず目を見開き、息を飲んだ。そのハチミツのことを知るマリアにはカンロ草原に行くだけの正当な理由がある。彼女の胸は早鐘を打つように鼓動する。
「ねぇ、マリアちゃんが行ったところ、私わかるかもしれないんだけど……」
「本当!? どこ?」
ハルモニアの言葉に、レイラが食いついた。分かり次第どこであろうと飛び出すつもりなのだろうか。
「カンロ草原よ」
「……えっ」
だが、ハルモニアがその名を口にした瞬間、レイラの勢いが潰えた。クラリスが少しだけ眉を落とす。
「本当? カンロ草原はハチミツ作りが行われてるはず……行ったとしたらかなり危険ね。昔死亡事故が起きたこともあったはずよ」
死亡事故、という言葉にクラスが静まり返る。十秒ほど経って、リールが笑いとばした。
「ははは、おいみんな何信じてるんだよ。ハルモニアはさっき二回も嘘をついたばっかじゃないか。今のも嘘に決まってるって」
「アンタは黙ってて」ハルモニアは彼をにらんだが、そんなことで怯えるヤンチャムの少年ではない。
「大体さぁ、なんでマリアちゃんがわざわざカンロ草原に行ったりするんだよ?」とシンも続いた。ここで、誰も腰を上げようとしなかった。確かにハルモニアを信用していない、というのも彼らの表情から見てはとれるのだが、カンロ草原が危険な場所であることを知っているからなのだろう。かなりの実力者であるはずのクラリスですらだんまりを決め込んでいた。
「っ……」
そういえば今は授業中だった……。いや、だからどうしたのだ。そんなの口実にしかならない。誰も行かないのなら、自分が行かなければ。危ないかもしれないが、私はそんなこと知らない。ハルモニアは椅子を蹴って立ち上がると、教室を飛び出した。
「お、おい! ハルモニア!?」シンが呼び戻す「何授業中抜け出そうとしてるんだよ!」
それも聞かず、彼女は学校を出て走り去り、村の広場まで来て立ち止まった。その一連の流れを、フリストは何も言わずにずっと見ていた。
「……誰も行かないなら私がいくわ」
広場にいたヒポポタスに、カンロ草原の場所を聞く。
「カンロ草原なら恐怖の森を少し行った先にあるけど……そもそもこんな時間に学生が出歩いてちゃだめじゃないか?」
「ちょっと用事があってね」
「カンロ草原に行く気か? ダメだぞ! 昨日村長から言われてただろ!? 危ないって」
「……えっと、そこまで行くわけじゃないから、安心して」
嘘をついてヒポポタスを安心させて、腹をくくる。村の東に伸びる道をまっすぐ歩き出した。一人だろうが怖くない。二人なら……二人いれば、もっと心強い。そう思った瞬間だった。
「ハルモニア」
聞こえてきた声に抱いた感情は、安心。嬉喜。後ろを振り返ると、そこにいたのは。
「何よ、フリスト……アンタもくるの?」
「うん」「学校はどうするのよ」「それはお互い様じゃん」
「……私のことを、信じるの?」
恐る恐る言ったハルモニアを、フリストは全開で受け止めた。
誰も信じてくれなくっていい。
君だけが私を信じてくれるのならば。
それだけで、私はどこへだって行ける。例え世界が君を拒んでいても、私だけは君の味方になってやる。
「当たり前だよ。行こう、カンロ草原」