レジェアル妄想ネタ
04 夢列車
ーー夢を見る。

狭い通路の左右に木製でビロードの2人がけの座席が向かい合わせで列を成して並べられた部屋に、ワタクシは立っている。

列車。そう、ここは列車の中だ。

ワタクシの知るそれよりも随分アンティークな、しかし私のいる今にはまだ新しすぎるその乗り物にワタクシは立っている。

懐かしい。

ワタクシはなぜかそう思った。ワタクシはかつてここに似た場所に立っていた気がする。

そんな事を考えていると前方から強い光が押し寄せた。

白い、眩しすぎて目を開けているのも辛い光。

その光を遮るように誰かが立ちはだかった。

逆光がきつすぎて輪郭しか見えない誰か。光と同じくらい白い服の誰か。

「■■■、■■■■。」

誰かがワタクシに何か言っている。だけどその声はワタクシには届かない。

強い光にかき消されて届かない。

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ーー夢を 見る。

バトルサブウェイとは 違う レトロな 間取りの 列車に ぼく 立ってる。

窓の外 夜みたいに まっくら。

どうして ぼく ここにいるんだろう。

そんなこと 考えてたら まわりも 暗くなった。

何も 見えなくなるぐらいの まっくら。

でも 誰かが そこに 立ってる。

まっくらな 暗闇と 同じ 黒い服を着た 誰か。

「■■■■、■■■■■。」

誰かが ぼくに 何か 言ってる。

でも きこえない。

まっくらに 声がとけるみたいに ぼくに 届かない。
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■筆者メッセージ
ふと頭に浮かんだ上下すれ違い妄想です。
2人がお互い相手に向かってなんて言ったかは一応これと決めていますが、読者の想像にお任せします。
きょんきち ( 2022/04/20(水) 18:16 )