示された目標
掃除が終わったウォーベックギルドでは地下室に全員が並んでいた。先程自己紹介も終えてそれぞれが思い思いにアドルフの事を話す。
それぞれ個性あふれるメンツではあるが、皆アドルフに対して一定の優しさを見せていた。それだけでこのギルドの雰囲気がよくわかるようになった。
「さて、今日からアドルフ・エースがわしらのウォーベックギルドに所属することになった。皆仲よくのぉ……、アドルフ君も分からん事があったら話を聞くんじゃぞ」
アーロンはアドルフを撫でる様に爪の面を頭の上に置く。優しく壮大な心を感じたのか、あるいは単純に嬉しいのかアドルフは笑ってアーロンを見つめる。
撫でてもらった後、アドルフは早速名前を知ったばかりの先輩たちの元へ向かう。初めに一番アドルフに近いガイルは気前よくアドルフを迎える。他の先輩たちはその光景を微笑ましく見つめるだけであった。
「ねぇ、皆で歓迎会でもしませんか? これからあるものを追うことになる仲間になるんですしね」
ガイルはアドルフが来たのを見て、思い出したかのように言葉を言い放つ。それは歓迎会と陽気なものであった。それを聞いた瞬間、お代わり雑巾レースを勝ち抜いたローナが耳を激しく動かし歓喜の極みであった。他のメンバーの反応はよく、もうやるのは決定的であった。
アーロンはみんなの反応を見てニコッと笑い、梯子を登る。その行為は暫定とみなされたのか弟子たちの歓声は大きくなる。何をするのか分かっているようであった。
そして、アーロンが離れたのを見てルチャブルのヘンリーはアドルフの前に立つ。そして、神妙な面持ちでアドルフの肩に手を置く。
「よぉ、アドルフ! 今からお前に大事な事を聞くぜ? それはだな……、お前は酒が飲めるか?」
「ああ……、そういや酒飲めるか聞いておかねえといけねえな。こいつのアルハラが恐ろしいし」
「ああんっ!?」
ヘンリーが真剣な顔をしてアドルフに聞いたのは酒が飲めるかどうかの確認。お前はいける口か?、つまりはそう言うものだと受け取っていいものだった。お酒の確認はアルハラ等を避ける意味合いも含めて大事である。
サンダリオも黄色い腹を叩きながらそれに同調する。先程と同じく喧嘩腰でボソリと呟く。それも嘲笑気味で相手を逆なでするようなものであった。ヘンリーは、それは聞き捨てならぬと言わんばかりにガンを飛ばす。先程といい、この二人はいつもこんな感じなのだろうとアドルフは改めて悟る。
そして、サンダリオが手に雷の力を込めた瞬間にヘンリーが飛び掛かる。その間は一瞬であり、アドルフは呆気にとられる。見えないわけではないにしろ、早業で喧嘩が始まっていた。
「これで勝ったら今日のお前の飯の半分は俺のもんだ!」
「ヘッ、てめえにそれは出来ねえぜ!」
二人は互いに技を繰り出して接近戦での攻防を繰り広げる。お互いにそこまで本気ではないのか途中からアドルフにも何をしているのかわかるくらいレベルを下げて戦いをしていた。周りをキチンと考えているようだが、それでも迷惑行為である。
その様子を無表情で見ていたのはキリキザンのジェニーである。彼は腕を組んで二人の戦いを鋭利な瞳がきっちりと捉えていた。そして、二人に歩み寄り喧嘩の仲裁に入ろうとする。それも歩きで特に筋肉に力を入れるそぶりはなかった。
「うぉっ!?」
「あふっ!?」
アドルフがそこまで認識した直後、二人は派手に吹き飛ぶ。お互いの技が同時に当たった、とかそんな風には見えずアドルフは驚愕する。
アドルフが見ていたのはただ、ジェニーが二人のけんかの仲裁の為に歩いて近づいていた姿だけである。二人に何らかの攻撃をする動きなど全く”見えなかった”のである。
「お前ら、喧嘩するならダンジョンにでも行ってろ。今はアーロンさんが奴を呼んでいるはずだからおとなしく待て」
「そーよ! あんたらはそこでじゃんけんでもしてなさいよ」
「お前もだ、ローナ。ハァ……」
ジェニーが身体に生える刃をちらつかせてヘンリ―とサンダリオを睨む。それを見ただけで二人は怯み、互いに手を引く。強引に止められ消化不良ではあるが、ジェニーに睨まれてからはそれっきりであった。再び対立する素振りすら見せなかった。
ローナが調子よく毒づくのにもジェニーは目を光らせた後に、アドルフ以外には見えないところでため息をつく。色々と苦労しているのが一目でわかる瞬間であった。
「え〜と、ジェニーさん。奴って何ですか?」
「ああ、料理屋だ。 お祝い用のメニューを急遽頼むはずだ」
アドルフはそんなジェニーに彼自身が言ったアーロンが呼ぶ者の正体について尋ねる。今日はお祝いをすると言ってにこやかな顔で了承と見られる表情をしてから、梯子を登ってその奴を呼びに行ったのである。先程のギルドメンバーの紹介とは別に関係者が最低でももう一人はいるということになる。
それにジェニーは淡々と答える。切り替えも早く、ギルドメンバーの中で一番しっかりとしているとアドルフにとっていい印象がつく。ヘンリーとサンダリオには喧嘩ばかりでそろそろ呆れてきたころであった。
「さっきの雑巾がけで僕が勝ったしたくさん食えるぞぉ〜! 何が出るかな、ケーキ?ステーキ?シチュー?……、くぅ〜! たまんないッ!」
「私が言えた口じゃないけどあんた食べることばっかりじゃない。このカビゴンもどき」
一方でガイルとローナはこんな感じである。ガイルのこの様子を見ると、アドルフは自分が食べたかったのではと少し邪な考えをめぐらす。だが、ガイルは今のところ優しく気前のいい先輩なのでそんなことはなさそうである。
ローナは相変わらず毒づくばかりであるが、今回はどちらかというと呆れと言った感情である。基本的に一言余計なだけでまともな部類なのかもしれないとアドルフは考え直す。
「やれやれ、すぐに騒がしくなりおって……。掃除したばかりじゃろうが、今日は軽く歓迎会を開くのは決定じゃ。ほれ、挨拶せい」
「あ、はいっ! セリーナ・ウォーベック……です」
アーロンがそこに戻って来て別の誰かを連れて来た。その様子はこの光景に慣れているのか呆れ気味である。アドルフが新しく加入するから尚の事気にしているのであった。
また、連れてこられたのはギルドメンバーと比べて押しが弱いタイプの女性がやってくる。種族は青い鱗に白の縦模様、所々に水晶の様に綺麗な宝石がついている蛇の様なポケモン、ハクリューであった。
「私はこのギルドでご飯を作ったり、依頼の受付を行っています。これからたくさんお世話になるのでよろしくお願いします」
セリーナはアドルフに対して自分の仕事を告げて、軽く自己紹介を行う。その役目は言わば受付嬢であり料理長でもある。特に前者は嫌が応でも付き合いは多くなるものである。
アドルフはそれを聞いて頭を下げる様によろしくお願いします、と言ってにこやかに微笑む。他のギルドのメンバーとも一味違う。サポート側のメンバーというのも大きいものである。
「私は今から料理を作ってきますので、先輩方に依頼の受け方、他の施設の説明をしてもらってください。では、私はこれで失礼しますね」
最後に受付に関する台詞を残して、梯子を登っていった。自分の仕事に対しても余念は無く、無駄はない。性格がこの中で一番よさそうだとアドルフは感じる。
セリーナが去った後、ガイルがアドルフに近寄る。肩をちょんちょんと叩いてある方向へ指さす。セリーヌのいう説明はガイルが行うことになったようであった。
「依頼はね、あそこにある受付カウンターで自身の実力にあった依頼のリストを確認して好きなものを選択するんだ。選んだものをセリーヌさんに伝えてハンコを押してもらえば晴れて依頼を受けることが出来るよ。他にも依頼にも救助依頼、お尋ね者討伐、護衛依頼等多種多様だよ」
「カウンターで依頼を選択してから許可を貰って初めて受けられるという訳か」
「そうだね、仕組みについては問題ないね。明日実際にやってみようか」
「はぁ……。では、その時はよろしくお願いします」
ガイルと受付について軽く説明を受けて、依頼の種類なども交えて簡素ながらも説明を貰う。アドルフがある程度理解を示すとガイルは嬉しそうな顔をして、さりげなく実践を明日に延ばす。実際に今日、依頼は受けられないので仕方はないことではあるが。
アドルフはそろそろあきらめたかのようにため息交じりに承諾する。どういうギルドなのか正直なんて言葉をつけずとも不安になってくる。評判はともかく何か抜けているのではないかと感じざるを得ない。
「明日はきっとこの近辺で簡単なダンジョンの”じめじめ岩場”というダンジョンの依頼になるかな。あそこにはよく一般の方も来るしね。落とし物探し、保護と簡単な依頼で探検のノウハウをつけることになると思う。君は既に素人の域を超えているだろうけど、どこまで能力があるか僕達は知らない。まだまだ足りない基礎はしっかりと積んで欲しい。これから一緒に探検する機会が必ず来るからね」
「え、あ、はいっ!!」
そして、ガイルは急に明日の詳細を伝える。行くと思われるダンジョンの名前に予測される依頼の種類まで伝えられついさっきの曖昧な説明とは違い具体的である。アドルフが一人でダンジョンを越えてきたことを踏まえても、特に褒めたたえるのではなく少し厳しめである。
意外な台詞にアドルフは気圧されて、返事がしどろもどろになる。さっき、目の前のガイルの能力を疑ってしまったが、些か早計すぎると反省することになる。
そして、ガイルの説明が終えた後梯子に向かう。その後アドルフを手招きするように手を曲げる。短い腕でちょいちょいする姿は可愛らしく威厳というものはない。
アドルフはそれを見てまだまだ説明するところがあるのかと思い、黙ってついていく。梯子は相変わらずがっしりとしていて途中で崩れそうなんて思わなかった。アーロンが気軽に昇り降りしているのでそのぐらいの強度がないと困るレベルであるのが強い。
「上は地下と違って綺麗なのは一般客へ失礼のないように出来ている。弟子入りしたら今の地下室の与えられた部屋で寝てもらう。その部屋は後で教えるから、まずは探検隊の為の施設に案内する。明日早速依頼を受けさせるから、予習としてね」
「え〜と、カクレオン商店や銀行、技連結、鑑定なんかですよね」
「そう、よく調べているね。今からその施設へ案内するからしっかりと覚える様に」
「はいっ!!」
ガイルはアドルフにこれから大事になることについてお祝いの時間までに無駄なく説明をするつもりのようで筋道がしっかりとしてきた。ギルドの外に出て回れ右して手招きする。
アドルフがそれを理解するのは難しくなく、後を遅れて追いかける。手持ちの金を計算しながら、道具を買い足すかを主に考える。アドルフは道具をよく使うスタイルなのでここは大事である。
ガイルはアドルフが追いかけているのを見て、急に走る様に先導する。まるで試すかのようにその行動に移されアドルフも慌てて追いかける。ガイルは探検隊として鍛えられたスタミナが効いているのか息切れは少ない。アドルフも負けじと追いつこうとする速度でスタミナを保っていた。
先程から意外と厳しい一面を見せるガイルはアドルフが自分のスピードについてきているのを見て素直に驚く。普通ならば鍛えていないポケモンに負けるほどやわではないと自負できる。それでもアドルフはしっかりとついてきており自分を見失うようなことはない。
羨ましいなぁ、なんて思いながらせっせと走る。進化すればゲッコウガという素早い種族になる。その前兆は既に現れている。ある程度の土台が出来上がっているので、どれだけ基礎工事を足すのか、それとも発展させるのか悩ましい力である。
そして、かなりの速さで走っていたためかあっという間に目的地にたどり着く。そこには様々なポケモンが行き交って活気あふれる街そのものであった。ギルドが中心に存在してもこのデルトタウンの本当の中心はここだと言わんばかりである。
「着いたよ、ここがデルトタウンの商店街。ここに施設がまとまっている。探検隊の施設は密集しているから大体一か所に行くことになると思う」
「かなり賑わっている……、ここがデルトタウンで最も栄えているスポットなのか。すげぇ……」
ガイルはアドルフについた場所の説明を交えて、その説明にあった一か所に向かう。さり気なく財布を取り出しており、何かを買う気満々であった。
アドルフは自分が住んでいたウォーラルとは違う栄えた街を見て驚くようにワクワクしていた。デルトタウンの経済を回す場所がこんなにもポケモンが行き交い、賑わっているのである。ただならぬ威圧感すら感じるほどである。
そして、ガイルと共に歩いていって商店、銀行、倉庫、技連結、鑑定など様々な店に顔を出す。どの店の店主も商売に力を注いでおり、例え分野が違っても他には負けまいと感じさせるほど熱心であった。特に顕著なのはカクレオン商店のカクレオンである。救助隊、探検隊が多く存在する町ではまずいてもいいというカクレオンはどこも商売上手であるようだ。
そして、探検隊として主な店を回った後今度は香ばしい香りのする店へとガイルに連れられる。アドルフはまだ用事は済んでいないのかと疑問に思いながらもその店へと入る。店に入る時、ドアに取り付けられた鈴がリリリンと音を鳴らしてアドルフ達を歓迎する。
店の内部は木の実の匂いが充満し、静かながらも時々ポケモン達の笑い声が聞こえてきた。内装は木の机に、木を基礎にしたふかふかのソファが机を挟むように数多く並んでいた。
「ここは……、カフェ?」
アドルフはその店の内部を見てその店がカフェであると理解する。木の実を使ったジュースやコーヒーに紅茶、店によって様々なメニューが存在するカフェである。さっきの賑やかな街並みとは違っておとなしく落ち着く場所である。
ガイルはアドルフが驚いている間にちゃっかり席を取っており、手招きすらしていた。先程とは違い、会った時の様ににこやかな表情でいた。完全にオフモードのガイルであった。
「まぁ、座りなよ。ちょっとだけここで話しながら寛ごうよ。一番安いジュースを驕るからさ」
ガイルは笑ってアドルフを席に座る様に促す。柔和な表情からさり気なく一番安いジュースを驕ると言ったワードが出てきたが、気にすることなくアドルフは言われるがままにした。少し気が引けるが、アドルフは驕ってもらえるならそうしてもらおうと甘えることにする。
気前よく驕るまで言って嬉しそうにアドルフを見ているガイルはアドルフが座るのを見る。それと同時にメニュー表を開いて、一番安いジュースを探す。そして目ぼしいものを見つけたのか、近くにあったベルを二回たたく。それがなってから数秒後、ふわふわとした毛を持ったモココが注文確認に来た。
「ご注文はお決まりになられたでしょうか?」
「モモンジュース二つでお願いします」
「かしこまりました。モモンジュース二つでよろしいですね」
ガイルがメニューを伝えて、モココは丁寧に確認までしてガイルが頷く。それからモココはガイルを何回もチラ見しながら注文をメモした紙を持っていく。少し気になる動作であったが、アドルフはそれまでにしてガイルに視線を向ける。
そして、アドルフはメニュー表をちらりと見ると注文したモモンジュースは98ポケと三桁をギリギリ切っているものであった。案外高いものである。
「さて、お祝いまで時間あるし、ギルドの話をしようか。ウォーベックギルドの目標を、ね」
「……目標、ですか……? 個人じゃなくてギルド自体のですか?」
ガイルは私的な話ではなく何やら重要な話をするのか再びまじめな顔つきになる。オンオフが激しいものだとアドルフに思わせているのは内緒である。
アドルフは思わぬ言葉に、ワンテンポ遅れた返事をする。個人でなくウォーベックギルドという組織の目標なんていきなり告げられることになった。これは新入りに言っていいことなのか些か不安なものである。
「ギルドは探検隊らしく、あるお宝を追っているんだ。それも噂だけで実際には存在しないと言い捨てられるのが関の山なお宝さ」
「存在しないと言い捨てられる程の?」
ガイルは前振りに大袈裟な事を言ってアドルフを惹きつける。仰々しくとかそんな感じではないが、アドルフを釣るにはお釣りが来るものであった。アドルフは素直に尋ねてくるからだ。
案外素直だとガイルは見抜いたのか、次の言葉を思考する。何かもっと引き込めるようなガツンとパンチのある文を、である。そして、数秒間を置いて考える、が頭の中は純白に近いほどまっさらになっていく。
「え〜と、……」
「お宝……?」
アドルフは次の台詞が思い浮かべないガイルを見ながら待つ。かっこつけでやっているのがバレバレなのか少しジト目で見つめる。思い浮かばないなら言わない方がいいのに、と若干毒づくように思う。
そして、さらに数秒経った後諦めきったガイルはアドルフを見て何かを言おうおする。何か言おうとするガイルを見てアドルフは注目する。
「“神器”って言ったらわかる?」
「えッ!? “神器”って古代にそれを手にしたものが争いを止めたという伝説の物ですか!?」
「そう、その“神器”だよ。アーロンさんが長年探しているんだ。僕達はそのお手伝いの為に依頼を解決しながらやっているんだ。不定期的に遠征にも行くこともある。君も今からその遠征を目標にしてもらえればな、と思ってさ」
「遠……征……」
ガイルが口にした“神器”はアドルフにとって驚愕のものであった。言ってしまえばオーパーツ、今の技術では再現できない英知の結晶そのものである。確かに存在しないと言われるにふさわしいものである。
だが、ガイルが言った次の言葉を聞くと真意を理解する。それは“遠征”というワードから来る。ギルドメンバーと共にその目的のお宝を目指して探検するものである。そのメンバーに入ることを目指せ、というガイルからの目標の提示であった。
「はいっ! 頑張りますっ!」
「おお……、デカいねぇ。でも、良い心意気だ」
アドルフはやる気が急に満ちたのかカフェにそぐわぬ大声で気合いづく。その声を聞いて他の客が一斉にアドルフを見つめて注目の的になる。ガイルは少し困った様な表情をするが、それでも嬉しそうに頷く。
そして、もう出来上がったのかモモンジュースを乗せた皿を持ってさっきのモココが現れる。苦笑いでアドルフを見ており、そこでアドルフは状況を理解して恥ずかしくなる。
「それじゃあ、良いこと聞けたしこうするか」
ガイルは届いたモモンジュースを両手で持ってアドルフの前に突き出して微笑む。それが何を意味するのかは言うまでもなくアドルフもそれに倣う。
コップとコップが軽くこつんと音を立ててぶつかる。中のジュースがこぼれない程度におとなしく、優しいものであった。
「「乾杯」」
二人が仲良く乾杯してから、ギルドの話から個人的な話にまで多岐に渡るおしゃべりが始まる。そして、カフェもさっきのアドルフの事など忘れて入って来た時の様にそれぞれの風流に花を咲かせる。
その後のギルドのお祝い会とは違い、ここではゆったりと先輩のガイルと満足いくまで話すことが出来たのであった。