ポケモン不思議のダンジョン〜約束の風〜









小説トップ
おまけ〜資料置き場〜
第一章(序章含む)・解説
 

 約束の風を掘り下げていき、より楽しめるようにという方針でやらせてもらいます。ただし、後に回収する伏線等は、回収した章で解説します。
 第一回ということで、説明を入れましたが、これより本題に入っていきます。



☆序章-プロローグ
 俗に言う第零話、さらに言うと出オチですね。
 出だしのイメージは、恐らく大半の方は察しがついてたかもしれないですが、完全にポケダン時闇空で、それに某漫画の言い回しを引用した形です。
 個人的にかなりゾクゾクする書き出しになったかなと思います。


 出オチということもあって、そこまであれこれ言うこともないですので次にいきましょう。



☆第一章、始まりを告げる出逢い

 ほのぼのとしたイメージ。まさにポケダンの出たしのような第一章。
 テーマは「出逢いと旅立ち」


・第一話-出逢い

 今読み返すと、地の文にかなり違和感を感じますね。確か、プロローグの感じを引き継いで、心情描写的に書こうとしてあの形にしたはずです。ただ、違和感はあります(笑)

「であい」という漢字は、
・出会い=意図的
・出合い=偶然(出合い頭)
・出逢い=運命的
 という意味分けのイメージが個人的にあるので、ここでは"出逢い"を採用しました。

 主人公が目を覚ます場所が森の中というところで、「ん? ポケダン赤青かな?」と思った方もいると思いますが、偶然です。あとから気がつきました(笑)

「わかる」という言葉も、変換するといろいろあって、
・わかる=万能
・分かる=区別出来る
・解る=理解出来る
・判る=判断出来る
 という意味合いだと勝手に解釈をして、使い分けてます。決して変換ミスではないです。ただ、"判る"だけは、かなりマイナーらしいので、多分使うことはないと思います。

 次はパートナーですね。まさかのデンリュウということで、大方の期待というか予想はいい意味で裏切れたと思います。採用理由は、主人公をヒトカゲすることは決まっていて、パートナーは同じタマゴグループから選ぼうと選考しました。普通なら、御三家やイーブイ、ピカチュウ辺りが妥当なんでしょうけど、俗世に背を向ける形になりました。その時は、皆と同じではオリジナリティに欠けると思って外してました。
 "ヒトカゲはどうなんだ"となってしまいますが、オリジナリティとかの問題ではなく、かなり大事なんです。その理由は、読み進めていけばわかります。


・第二話-管理人

 主人公が辿り着いた場所として、集会所というのを採用しました。探検隊でも救助隊でもないので、ギルドや基地にするわけにはいかない。何か公共施設的なものをと考えたところ、"集会所"という単語が浮かんだので採用しました。
 集会所の話をしましたが、この話の本題はあくまで管理人さん。そう、あのヤドキングさんです。全体的に見ても、あの人は特に異彩を放ってますね。ポカーんとしてるんです。もうそれだけで個性爆発してます。
 約束の風に真面目なキャラが多いということもありますので、こういうはっきりとした個性を持ったキャラを増やしていきたいとは思っています。


・第三話-伝説

 ポケダン赤青での出来事が過去であり、かつ同じ世界(空間)であることを示唆するために用いました。主人公に救いを与えるという意味でも、過去に同じような人物がいたという情報を出したかったというのもあります。これが旅の動機付けにも繋がります。


・第四話-集会所

 世界観の説明を入れる役割の強い話ですね。
 冒険団というタイトルもありましたが、それともまた別で、RPGのように旅をする冒険者を定義付ける役割も少し担ってます。
 この世界での集会所の立ち位置の説明もありますが、これは後々結構重要な設定です。


・第五話-名前は?

 ここまで焦らしてきた主人公の名前とパートナーの名前が出てきます。名前の由来などは各章の終わりに付いているので省きますが、基本的には英語名からもじって付けてます。主人公だけでも被らないような名前をと考えた手法です(手法自体は割とベタだけど)。ただし、リンだけは例外で、しっくりくるものが出来なかったためにこうなりました。今更ですが、"リン"という名前はかなり被りますね。食いしん坊設定は、ギャップ欲しさに。
 年齢設定も、高校生ぐらいだと落ち着いてきてしまうと思ったのと、あどけなさが欲しかったので、中学生ぐらいにしたという経緯です。
 そういえば、アイテムバンクはここでしか出てきてないんですよね。せっかく作ったのでいつかもう一度出したいものです。


・第六話-目的は?

 ここまで不思議のダンジョン要素が希薄だったのが、ここでようやくダンジョンが出てくるというわけです(入っただけだけど)。赤青の世界から見て未来に当たるわけですから当然なんですけど、ダンジョンはちゃんとあるし、依頼も熟すんだよっていう回です。
 正直、五話か七話と連結してもよかったかなと思ってます。


・第七話-初戦闘

 旅・冒険にはバトルが付き物。というわけで、アリアドスの群れに絡まれるわけです。森といえば何が襲ってくるかなぁと考えているところに、蜘蛛たちが浮かんだわけです。あとから、アリアドスに襲われるシチュエーションのイメージがアニポケDPの一話に近いことに気がつきました。
 無意識のうちにいろいろとすり込まれているものが多いですね。


・第八話-探し物

 リンの旅の目的を周知する回ですね。約束の風を思いついた時点では、旅の目的は決まってませんでしたが、何かを探している途中ということにして、その何かをどうしようかでかなり悩みました。そこで、後々の設定に絡んでくるのであまり詳しくは言えませんが、祭壇などに祀られている神聖なものとして、アミュレットを採用しました。
 さて、話は変わりますが、食堂のおばちゃんについてです。以前、八話の感想として、
「おばちゃんはガルーラじゃないんですね」
 というメッセージを頂いたことがありますが、これも俗世に背を向けたわけです。確かにおばちゃんといえば、ポケダンの"ガルーラのそうこのガルーラおばちゃん"のイメージが強く、自分も真っ先に浮かんだのはガルーラです。でもそれでは普通過ぎると思ったので、ガルーラ以外で誰かいないかと探したところ、ライチュウならおばちゃん役のイメージを壊さないんじゃないかと起用に至りました。
 それに加えて、食堂といえば"渡るの世間のラーメン屋"のイメージもありまして、息子がいた方が形になると思ってフーカ君が生まれました。


・第九話-出発

 ついに旅に出る回になります。話の都合上出てきた"メール"ですが、それによって、この世界には現代に近い技術があることがわかる場面でもあります。集会所の自動ドア、アイテムバンクと順を追っていけば十分読み取れるようにしたつもりです。
 "可哀想だ"という感想があった場面、ディーザが自分の尻尾の火が原因で安心して寝れないというところ。率直に言うと、"そのまま寝たら火事になるでしょ?"というそのまんまの見解でそうしました。ちょうどネタ要素も欲しかったので。その翌日、ディーザは寝違えたかのように身体が痛い状態になってますね。我ながら少し可哀想です(笑)
 握手をして、お互いを旅の仲間と認める場面で、風が吹く風景。旅立ちの風景画としてこの形を取りたかったのでこうしました。


・まとめ

 第一章は、比較的に文章量があまり多くないので、スラスラと読んでもらえて話に入っていけるといいなという感じですね。その代わり、進度が遅めなので見切りを付けられたりするのも少し危惧してます。まぁ、本当に初期の初期なんで、短いなりによく考えられている方だと自分では思ってます。
 第一章は、ディーザを旅立たせる動機付けに重点を置いてます。リンとの出逢いもそうです。出逢いがなければまず旅はしないです。宛がない、道がわからない、一人で危険を乗り越えられるのか、などといろいろ問題だらけですし。もしきっかけがないと、集会所のお手伝いをしながら・・・、という感じになって従来のポケダンとあまり変わらなくなってしまいますからね。
 都合で語れない部分もあるので、個人的にはまだまだ浅いかなという印象が強い。もっともっと深く練って、「おー」と言わせたいものです(笑)
 とにかく、"約束の風"の初めの一歩は、
「ポケダンで旅をさせたい」
 でしたので、まずはそれを達成した章となりました。





 どうでしたでしょうか?
 文章量の問題もあって、語る要素が少なめでしたが、もしよろしければ、感想等を寄せて頂けたらと思います。

アース ( 2014/09/10(水) 22:58 )